
香港山海徑倶楽部2チームがエントリー
島田さんのゴール!速報
無事に100kmトレイルを終える事ができました。
野中チームは29時間8分、藤代チームは惜しくも3人でのゴールとなりましたが32時間59分でゴールいたしました!
選手のみなさんには、素晴らしい勇姿を見せていただきました。サポーターのみなさんには、大変大変お世話になりました。今日はゆっくりしっかり休みましょう。そして明日は余韻に浸りつつ、盛大に打ち上げましょう!
また、ドネーションをいただいた皆様、ご声援を下さった方々に心よりお礼申し上げます。誠にありがとうございました!
野中組
藤代組
2018年以来の開催に1チーム
チーム名は純烈山海徑!がエントリー
2/24 9:30 スタート 2/25 15:27 ゴール!29時間57分
【選手】
上地、竹下、益山、野中(日本から参加)の4名
【サポート】
内村、大八木、川島、黒宮、澤田、島内、島田、中村、平岩、真栄喜、森田、米田の12名
【プロローグ】
今回は18年以来の開催。19年がデモ、20・21年がコロナの影響で中止となり、22年は延期され23年2月の開催となった。
山海徑も20年から深圳組が来港できず、香港組のみでの開催となる。その上、100km経験者を含む健脚組が22年までに重なるように帰任となったことで、今回のチーム編成は全員が初参加者となった。先代健脚組からバトンを受けた上地、益山、野中は22年春から練習を開始。
最終的なチーム確定は大会2か月前の22年12月で、4人目が竹下、サブは森田、澤田で、6人中4人が山海徑加入22年のフレッシュな顔ぶれとなった。チーム名は純烈山海徑!
練習は入念に実地練習を行い、香港マラソンにも参加して足腰を強化。サポーター隊や日本の参加者経験者から情報を得て準備を整える。想定タイムは34時間とした。練習の経過から30時間は切れそうとの感触はあったが、皆初めての100km。身体がどこまで耐えられるのか不明のため、先ずは「全員で完歩」を大目標とし、タイム短縮は当日の調子を見てとした。
Donationは参加者以外に山海徑関係者や会社・友人関係からご好意を戴き、自ずと闘志が湧いてきた。
【報告】
◆集合(2/24 7:00~9:00)
選手は7:00ぐらいにMTR Austinに集合した。ウェアはT8の黒かグレーで統一。タクシーで北潭涌のバス停へ向かうが、平日のため混んでいて8:00過ぎの到着となった。選手や応援団、メディア、警察、運営者が集まり熱気がある。
Registrationを済まして米田亭に伺うと、先着していたサポーターの大八木さん、黒宮さん、島田さんが出迎えてくれた。ここでテーピングなど準備を整え、出陣の記念撮影。スタート近くで一呼吸おけるのは大きなアドバンテージ。
◆スタート前(9:00~9:30)
天気は快晴で、暑くなりそうだったので、上着を脱ぐ。参加者、サポーター、メディア、大会運営者が集まりお祭のような感じだった。知り合いのチームともお互いの健闘を誓いあう。
参加チームは約400(Resultsでは361)で、コロナ対策によりスタートは3段階(8:00、9:30、11:00)に分けられた。我々は丁度良い9:30でラッキーだった。
◆スタート~CP1(9:30~13:06)
いよいよスタート。一部のチームはタイムを狙って早速走り始めるが、我々は5km/h~でペースを守って歩く。途中、シャープなピークが綺麗に見えて皆さんご満悦。11:15くらいに東壩に着いて、給水休憩。
この後、いよいよ登りだが、周りのペースが速くなってもペースを維持して心拍数を上げないようにする。景色は最高で、浪茄灣は写真集で見るような見事なものだった。次は魔の山、西灣山。
いつも通り風が無かったが、ここでもペースを守って登る。山頂周辺でボランティアがカットレモンを振舞ってくれいて、登りで疲れ始めた体にクエン酸が染み入る。西灣山頂で写真撮影し、渋滞気味の下りを終えてCP1で小休止。
◆CP1~CP2(13:06~15:05)
太陽が上がりきり、気温も上がってきたが、鹹田灣の砂浜を淡々と歩く。大浪に入ると木陰が多くて一安心。赤徑でトイレ休憩を取ってCP2の北潭凹でバナナを戴く。ここまで約25kmだが、皆余裕の表情。
◆CP2~CP3(15:05~19:06)
牛耳石山を登って下り、前半の山場、鶏公山へ。鶏公山はやはり手強かったが、直前に練習で登っていた上地さんからのレクチャーもあり、飛ばし過ぎないようにしてクリア。山頂に着いた頃は夕暮れで、気温も下がり始める。
18:00過ぎにCP3に到着するとサポーター隊(大八木さん、黒宮さん、島田さん、平岩さん)がお出迎え。辺りはまだ明るく、想定の19:40よりも大分順調だ。上地さん先導で良いペースで進めている。休憩ポイントはすばらしい場所が確保され、ここで温かいにゅう麺、冷たいコーラにフルーツを戴く。ここで野中が時間調整(暴挙①・大)の意味も含めてじっくりとストレッチとマッサージを行う。どうやら前代未聞だったらしく、最後には追い立てられるように出発した。
この時食料を色々戴いたが、特におにぎりセットがこの後で重要な役割を担う。またお菓子セットも羊羹やチョコレート菓子など行動食に最適で、温かい心遣いを感じる。
◆CP3~CP4(19:06~22:46)
早速、馬鞍山にアタックするが、「ゆっくり行こう」といいつつもやはりノンストップで、20:27には肩に着く。ここから風が強くなり寒いので、ウインドブレーカーを羽織って下っていく。沙田の夜景が綺麗だ。
歩き始めて既に半日だが、直ぐにお腹が空く。体の糖質の消費が速く、腹持ちの良いおにぎりが塩分も含めて重要な栄養補給となった。また水の消費も早く、肌寒い夜中でも1時間に500mlはあった方が安心であった。
CP4はコースから少し外れた所にあった。ここまでの累積登高距離は2,688mで、参加徑の一日の山行としては最長を超えたことになるが、これでもまだ半分だ。
◆CP4~CP5(22:46~2/25 2:14)
小刻みに上り下りしながら進むが、中間地点のM100に中々着かない感じがする。恒益商店ですこしまとまった休みを取り、靴下と靴を脱いで足裏をマッサージして整える(暴挙②・小)。Beacon HillにあるCP5に到着したのは深夜2時過ぎ。
大会運営のテントには、ケガなのか眠たいだけなのかコットの上で毛布をかけて眠っている参加者達がいた。寒いのでホットジンジャーを戴くが、結構辛い。写真を撮ってもらってから出発。
◆CP5~CP6(2:14~3:51)
長い下りを終え、金山手前でトイレ休憩。夜中なので流石に猿はいなく、安心しておやつを戴く。暫くは平和なMaclehose Sec.6を歩き、CP6に着く。夜中ということもあり、ひっそりとしていた。風が冷たく、ウインドブレーカーだけでなく、タイツもはいていると安心だ。
◆CP6~CP7(3:51~7:17)
孖指径戦壕古蹟を過ぎて城門燒烤場に着くと大賑わい。全員がサポーターなのかわからなかったが皆BBQを楽しんでいる。夜明け直前なので、大分眠たいがこの後が最後の難関、針草帽だ。先行するチームのヘッドライトが針山の登山道を点々と浮かび上がらせている。
針山の登りはフラットになると頂上かと思わせるが、三段腹なのを知っているので騙されずに頂上を目指す。流石に心拍数が上がり、下りは眠たさと疲れで集中力が落ちているのが分かる。暁の草山を上り始めたところで、思わぬ大サービスがあった。不動産のTaikoo Placeがボランティアでホットドッグと飲み物(コーラ、ホットコーヒー)を提供していて、感動するほど美味しかった。辺りは大分明るくなり目も覚めてきて、草山の急坂を攻略してCP7に着。ここではカップヌードルを美味しく戴く。
◆CP7~CP8(7:17~10:06)
ラスボスの大帽山だが、粛々と歩みを進める。日が昇ったが風が冷たく、条件は良い。無心で歩く。コンクリート道に入った後の急坂はやはりキツイが、9:10には山頂着。ここまでの累計登高距離はほぼ5,000m。
CP8を目指して長い長い下り坂を下っていくと、手を振りながら坂を上ってくる人影が。サポーターの内村さん、澤田さん、真栄喜さんだ!伴走してもらいながらCP8に着くと大八木さん、川島さん、黒宮さん、島内さん、島田さん、平岩さん、森田さんがまたも準備万端で出迎えてくれた。
カレーうどん、おいなり、フルーツ、コーラをゆっくり(暴挙③・小)戴き、ウェアを全員T8の(シーアツ)ブルーに着替えて出発。ここから伴走3人が澤田さん、真栄喜さん、森田さんで、30時間切りの強力なサポートになる。(島田監督の神采配)
◆CP8~CP9(10:06~12:56)
出発はしたが、この時はチームで30時間切りについて楽観的な意見と懐疑的な意見があった。タイム意識はあまり持たず、自然体で歩く。ストックの使い方を色々試したり、途中の公園で冷凍フルーツやお菓子を食べてゆっくり(暴挙④・小)した。
和気あいあいとCP9に着くと残り11kmで、30時間切りの15:30まで2時間半。業を煮やしたかタイムキーパーの真栄喜さんが「休憩は1分!」とここで活が入る。
◆CP9~CP9A(12:56~14:30)
CP9に入ってから30時間切りを逆算してペースを決め、千鳥湖に沿った土道を歩く。同じ風景なので、うんざりする。Sec.10はあまり登りがなく、楽に行けると思いつつ、Oxfamの資料には最後に登りがあるので計算には入れておく。
途中、島田さんから真栄喜さん経でCP9Aに着いたら連絡を!と言われるが、どこの事かよく分からない。ルートがSec.10の逆走に入ると、勾配が段々ときつくなる。やはり来た。大帽山程ではないが、結構な急坂だ。
ここで澤田さん、真栄喜さん、森田さんが代わる代わる水分など補給物資を出してくれたり、ストックを持ってくれたりと凄いサポート。特に真栄喜さんは忍者のようにチームの前後に現れて応援してくれる。
そうこうしているうちに隠しポイントのCP9Aが現れる。ここはズル対策らしい。時間的に余裕が無くなっているので、休憩なしで進む。
◆CP9A~ゴール(14:30~15:27)
CP9Aを過ぎて土道に入って30分ほど歩くとコンクリート道の大棠山道に入るが、ゴールの大欖郊野公園が遠く感じる。距離と残り時間を見ると30時間切りのマージンは段々少なくなっているが、最後の最後で坂が続き、メンタル的にも体力的にも削られていてラストスパートのタイミングが難しい。そこに大八木さんが手を振って登場!やったー!これでゴールが近いことが確信できた。大八木さん曰く、ゴールまで距離もあるし、最後に公園の中を回るとのこと。公園に近づくと、竹下さん、上地さんが走り出して、ラストスパート。公園の入り口に黒宮さんと島田さんが待ってくれていて、「走れー!」と激。伴走してもらいながら走ると島内さん、平岩さんがお出迎え。最後の坂を上がると待望のゴールが見えた。最後は4人で一緒にゴール!内村さんのビデオ撮影で感動の瞬間を納めてもらう。
祝・初出場で全員完歩!チームの団結とサポーターの応援によって成し遂げた結果だ。尚、CP9~ゴールまで全く迷わずにロスなく行けたのは益山キャプテンの事前確認の賜物だった。
川島さんが荷物番をして戴いていたところで歓喜の乾杯(シュウェップス)。チームとサポーターの皆さん全員で大団円の記念撮影。
【エピローグ(懺悔)】
なんとか30時間を切ったが、野中の休憩が長い(暴挙①~④、計1時間?)、荷物が多すぎるとの事で、お祝いのシュウェップスの前に預けっぱなしのトマトジュースを渡される。ごめんなさい。
エクスキューズさせてもらうと、初めての100kmだったので破綻しないように体をケアしながら歩きたかったのと、ある程度計算しながら30時間を切れるようにはしていた。
【打上げ(2/26 16:00~)】
ミスター中村亭で打ち上げ。美味しい料理の数々で、お酒も進んだ。早くも次回参加の話が盛り上がり、2チーム体制になるかも。山海徑の開催はコロナ後に香港組だけとなり、Trailwalkerの参加人数が集まるか最後まで分からなかったが、条件にもチームにも恵まれて目標以上の結果となった。
【はじめに】
山海徑に初めて参加させて頂いたのは2021年9月、それまで山とは縁もゆかりもなかった私がまさか1年半後に100kmトレイルに出場するとは…。
思えば2022年2月の香港島一週60km企画、野中さん直々に軽~いノリで「一緒に歩きましょうよ!」とお声掛け頂き参加。苦痛に耐えながらも仲間と一緒に完歩出来たときの何とも言えない“充実感”と“達成感”。あの感動が忘れられず「もっと極限に挑戦して更に上の感動を得たい」というのがこの100kmトレイル出場への決断の最大の理由でした。
このレース本番に照準を当て、毎週末の山海徑に加え平日のランニング(持久力の強化)、筋トレで体をつくり、約半年前からは仲間と共にレースを意識した個別練習(マクリホーストレイル試歩)等、じっくりと準備を進めてきました。
2022年12月、4人目のメンバーとして竹下さんの出馬が正式に確定も、同時期にリーダーである野中さんが本帰国となりチーム全員での合同練習が出来ないことへの不安もありましたが、密に連絡を取りながら、各自が各所において出来る限りの準備を行い非常に良いコンディションでレース本番に臨むことが出来ました。
レースに際し過去のデータやSection毎のコース詳細情報、サポート体制等、初参加の我々のために様々な事前の情報提供やアドバイスを頂いたサポート隊やOB/OGの皆さん、そしてOxfamへの寄付に協力頂いた有志の皆さん、多くの方々のサポートも大きな後押しと励みになりました。
その方々のためにも「絶対に完歩しなければ・・・」という気負いから、レース当日朝はかなり緊張してしまいました。全てのサポーターの方、何より一緒に歩く仲間である野中さん、竹下さん、益山さんのためにも 絶対にゴールする(途中棄権だけはしない)という 強い決意を固め、スタートに臨みました。
【スタート~CP3 (Section.1~3) 9:30/24FEB~18:10/24FEB】
緊張MAXの中、9:30にスタート。
渋滞がゆっくりと解け始めた。東壩迄の約10kmは起伏の無い舗装路の為、勝手ながら「アップ区間」として捉えていた。単調な舗装路だが幸いにも当日は快晴。右手に滘西洲、左手に萬宜ダム湖の雄大な景色を楽しみながら歩いた。相変わらず尖がっているシャープピークも顔を出し、テンションも上がってきた。
Sec.1恒例、『牛糞地雷』もレースに合わせてなのか?殆ど撤去されており歩きやすい。好天も手伝って快適に歩を進め2h足らずで東壩到着しアップ終了。小休憩後、アスファルトに別れを告げ山道に入る。程なくして浪茄灣の素晴らしい景色が目の前に。
DP20を過ぎSec.2に突入。景色を楽しみながら浪茄の砂浜(海抜ゼロ地帯)迄ひたすら下山。そこから序盤の難所、西灣山迄一気に300m強を登る。陽も徐々に上がると共に気温も上昇しかなり暑くなってきたが出来るだけペースを乱すことなく無理をせずに歩を進める。山頂手前でボランティアの方から“ぶつ切りレモンの素手渡し”という嬉しいサポートを頂いた。衛生面はさておき意外にも美味しかった。
無事に西灣山登頂、呼吸を整えた後に下山、所々鹹田灣の美しい景色を楽しみながら快調に歩を進めた。比較的距離のあるSec.2だが、15時頃には北潭凹のCP2に到着し無事終了。
小休憩を取った後に序盤の最大のヤマ場、雞公山を有するSec.3へ突入。先ずは牛耳石山までの“第一波”を飛ばし過ぎないようじっくりと歩を進める。2km弱で無事に山頂に到着。そこから約5km程は小刻みなアップダウンの山道を息を整えながらひたすら前進。DP60付近からいよいよあの怪しい白い山肌が見えてきた。
ここからDP64の雞公山頂までは急勾配が断続的に続く。“第二波”の到来である。2週間前の自主練(Sec.1~3の通し歩き)では、オーバーペースも手伝ってこの雞公山がかなり苦しく、この最後の山肌で足が止まってしまったことから、とにかくゆっくりめのペースで少しずつ前進することを予め皆と共有し歩を進めた。体力は相当削られたが歩を止めることなく山頂を攻略、
その後下山しSec.3を無事終了。そしてサポート隊の待つCP3へ。9:30にスタートし18時過ぎにCP3到着。想定タイム10時間強に対し8時間40分と非常に良いペースを保っている。レース直前にほぼ同時刻で自主練していたコースであったため、自信を持って先頭を歩かさせて頂いた。自主練の経験をチームのために生かすことが出来たことが何より嬉しかった。
【CP3(サポートポイント①) 18:10~19:00】
CP3ではサポーターの皆様の献身的なおもてなしが待っていた。温かい素麺と果物が疲れた体に沁み渡る。ここまで応援してくれて本当に有難く感謝しかない…。
美味しい料理もそうだがサポーターの皆様からの労いの言葉と声援が本当に嬉しかった。改めて「絶対に棄権しないこと」を心に誓う。一方でほぼ9時間ぶりに腰を下ろして休憩したために筋肉が固まってしまったか?体に異変が…いつもの「足の攣り」が始まってしまった。前回の自主練の時も同じ症状だったが、長い休憩の後に発症しやすいのは判っていた。
これから大事な中盤戦(馬鞍山)を控え、この序盤での発症は非常に心配である。念のため五包持参したコムレケア一包を服用し、何とか落ち着くものの ふくらはぎや脛、足の付け根に細かな筋収縮が感じられ、薬で抑え込んでいるのがよく判る。「薬が切れたらやばいかも…」という不安と共に「何とかゴールまで持って欲しい…」と祈る気持ちで、仲間と共に19:00過ぎ、CP3を後にする。
【CP3~CP6(Section.4~6) 19:00/24FEB~ 3:50/25FEB】
このSec.は約1カ月前に在港メンバー(竹下さん、益山さん)と共に本番を想定した夜間練習(当日は21:30出発~翌5:30終了)を行っていたこと、且つ練習ではもっと悪いコンディション(極寒に加え強風、所々で小雨)を経験したこともあり、ある程度の展開予測が出来たため、特に恐れることなく入れた。
懸念はこれまで(Sec.1~3・計32km)の蓄積疲労とやはり足攣りの発作である。馬鞍山の山道入口まで約2km程度舗装路を歩くが、筋肉の微動が止まらない。むしろ少し大きくなってきている。「これから急勾配なのにマズイ…」と、二包目のコムレケアを服用。この服用ペースではゴール迄とても足りない…焦りと不安しかない。
「すこしゆっくりめで歩きましょう」と皆にお願いし、山道に入った。階段(段差)のへりに土踏まずを乗せて、一歩一歩腱を伸ばしながら歩を進める。これでふくらはぎの攣りは防げる。「いける、いける!」と自分に言い聞かせると意外にもペースは安定。途中の休憩直訴でタイムロス(皆に迷惑をかけること)を心配したが前に進むことだけを考え、ほぼノンストップで馬鞍山肩(DP78)に到着。
その頃には筋収縮もあまり気にならなくなっていた。小休憩で息を整える。風が強く寒いためウィンドブレーカーを羽織って出発。1ヶ月前の自主練でここからの歩が過酷(とにかく冷たい強風と寒さ)であることを体験済であったため心の準備も出来ていた。幸いにも本番のコンディションは練習よりもかなり良く(比較的風も弱く気温も穏やか)想定内であった。
漆黒の中、ヘッドライトを頼りに歩を進めると程なくして眼下に綺麗な夜景が…!練習の時は正直景色どころではなかった(視界がほばゼロ+強風と小雨で強烈に寒かった)ので、同じ山でも全く違うコンディション(変化)に改めて驚かされた。マクリのSec.を通しで4つ以上歩くのは未体験である。
「夜景を楽しめているということは、まだまだ余裕か(?)」等と自問しながらも一方で「いやいや、まだ半分にも未達!」と自分に喝を入れ、ペースをしっかり維持することを心掛け歩を進める。その後竹下さんのヘッドライトに異変が…急遽停電となってしまい、充電式のため復活出来ず。自分のスペアをお貸しするもこれも何故か故障…。(ちゃんとフル充電で臨んだ筈だが…)他の3人で竹下さんを挟んで照らしながら歩くと思いきや何と竹下さん、携帯電話のライトで歩くという荒業!これぞプロ根性!やはりDecathlonで70㌦の安物はNG!紹介した私の責任である。(竹下さん、今度はお互いもう少しいい奴を買いましょうね!笑)
その後は所々小刻みなアップダウンはあるものの概ね下り基調の山道が6km程度続く。非常に良いペースで4人揃って黙々と行軍。途中他のチームに追いつく度、二番目を歩く益山さんから『抜きますか?』という悪魔のささやき(指令)が入る。
この指令により恐らくこのSec.で相当のチームを抜いたと思う。我々のペースは殆ど変わらなかったと思うが、やはりこの時間になるとペースダウンするチームが増えてくるのを実感。まだまだ仲間の歩も力強く、幸い体の異変を唱えるメンバーも居ない。非常に快調に進んでいる。(やはり夜間練習の経験が大きいことを実感)
ひたすら歩を進めDP94付近でSec.4無事終了。少し離れたCP4で給水と腰を下ろしての休憩。CP3で頂いたおにぎり(2個)をどこで食べるか?非常に迷うがこれから先、次のサポートポイントのCP8迄はかなりの長丁場、しかもクライマックスの針草帽(マクリ7&8)が待っていることを考慮、まだ少し余力もあることから更に大事な場面での補給にすべく「省エネ」を決意。
おにぎりは今後出てくるであろうここぞの場面での“力水”として大事に取っておくことにした。空ペットボトルに給水を施しビタミンゼリーや飴、お菓子等の簡単な行動食を口にして出発。
山道を暫く歩くと沙田パスに出て漸くM100のDPが!ここでやっと半分の50km走破である。舗装路をなだらかに下りきったところで腰を下ろしての休憩を取る。
身支度後、獅子山郊野公園入口から山道に入り、約4km先のCP5(筆架山=Beacon Hill)を目指す。既に日付も変わっており、これまでの疲労に加えて獅子山への結構な起伏を登った分だけ下る、下った分だけ登るという苦行の繰り返しが体力を削っていく。練習で体験済だったのだが、やはりこれまでの蓄積疲労だろうか?CP5迄の道がとても長く感じた。
2:00過ぎにCP5に無事到着。給水を済ませ記念写真を撮って出発。その後、Sec.5のゴールまではひたすら下り基調のため、スピードが出易いが一方で膝へのダメージも大きく、少しセーブ気味に(階段だけではなく段差を避けて脇の坂も使いながら)歩を進める。大通りの大埔道に出てSec.5完了。石梨貝水塘バス停の東屋で小休憩しSec.6の金山を目指す。
Sec.6は距離も傾斜も無い舗装路だらけのサービスコースというイメージなので全くノーマークだったが、やはりここでも蓄積疲労が響き、延々続くアスファルトの緩い傾斜が意外にもキツイ上に単調なコースということもあり、ここにきて眠気が襲ってきた。持参した眠気防止薬(ドロップ)を含みながら歩を進める。
この辺りから第一グループ(野中さん+益山さん)、第二グループ(竹下さん+上地)に分かれる形が多くなってきた。何とか追いつこうとするがやはり体力(ペース)が違う(この先の草山・大帽山もそうだが、特に舗装路では如実に差が出てくる)ので致し方なかった。
しっかりと先陣隊の背中を追いながら暫く歩を進めると、暗がりにポツンと地味なCP6が見えてきた。通過登録後、こちらでも小休憩を取る。ここ迄61kmと距離ではこれまでの最長不倒(これまでの最長=香港島一周60km)を更新し、以降は未知の世界である。疲労、寒さ、眠気、空腹…グチャグチャの精神状態だが、足は意外にも異常無く持ちこたえている。
心配された痙攣の発作も出ることなく大丈夫そうである。身支度を整えSec.6の残り(城門焼烤場迄の残り約1.5km)を消化し、Sec.6を無事終了。
”空腹に耐えられずCP5~6のどこかの小休憩時におにぎり1個を補給したのだが、いつどこで食べたのか?全く思い出せず…あの精神状態では無理もないか…。故にSec.6終了時点で、残りのおにぎりは1個だけとなっていた”
【CP6~CP7(Section.7) 3:50/25FEB~7:15/25FE】
城門水塘沿いの橋を1km弱進むといよいよ針山山道入口へ。山頂迄の距離は1.5km程度と短いもののとにかく傾斜がキツくひたすら厳しい上りが続く。歩を進めていくと前方にはヘッドライトの明かりが数珠繋がりとなってゆっくりと急斜を進んでいた。
「大文字焼」を彷彿とさせるような光景で綺麗なのだが、やはり傍目で見ても斜度は半端ない…。練習でその様なイメージは無かったのだが、厳しい傾斜をひたすら登り「よっしゃ、漸く山頂!」と思いきや、実はまだその先(第二弾)があり…同じ様な急斜の山肌が再度出現。
「マジか!」と絶望感にかられながらも息を切らして歩を進め、漸く山頂を攻略。これ迄で一番息のあがったアプローチとなった。山頂にて小休憩後、草山方面へ1km程度の急斜を延々と下る。段差が大きく膝への負担が大きい…厳しい針草帽に備えCP6の休憩で「膝バンド」を装着していたが、それでも不安である。
ペースは落とさずも膝へのダメージを出来るだけ抑えることを意識しながら(着地時に足をそーっと置くようなイメージで)歩を進めた。針山下山後、舗装路に出ると、ここから草山に向けて3km程度の上りが始まる。
山頂に近くなるにつれて傾斜がキツくなってくるため、あまり飛ばし過ぎない様に注意しながら歩く。やはり舗装路になると野中さん+益山さんのペースが速く、中々追いつけない。これ迄の歩き(既にDP130=65km走破)で体力もかなり削られていることもあり、練習とは違い中々スピードが出ない…更に単調な舗装路が続くため、極度の眠気に襲われる。
眠気防止ドロップ(2回目)を舐めながら歩を進める。草山への本格的なアプローチ(急斜)が始まる頃、ビッグサプライズが…全く予想外の「私設応援団」の出現!なんとホットドッグ、コーラ、コーヒーを振舞っているのである!迷わずホットドッグ全乗せ(ケチャップ+マスタード+ピクルス)で頂く。
自身52年の生涯の中で間違いなく一番美味しいホットドッグであった。おまけの「常温コーラ」も疲れた体に沁み渡る。皆口々に「旨い!美味しい!」と感嘆の声!食の重要さを身を以って知った気がした。皆にとっても最高のエネルギーチャージになった。
気がつけば辺りは少し明るくなりはじめ眠気も少し和らぎ、私も含め別人の様に元気になった仲間と共に草山へ向け再出発。コース通り草山山頂手前付近から1.5km程度を一気に下りDP137でSec.7を無事終了。その少し先のCP7でやや長めの休憩を取り、Sec.8の大帽山に備える。
野中さん、益山さんはスポンサー(香港日清食品)提供のカップヌードルを、丸めた蓋で箸をつくり、実に器用に食べている…とても美味そうだったが私にはまだあの大事な“力水”(おにぎり)が残っている。しかも大帽山攻略後にはお楽しみのカレーうどん(サポート隊)が待っている。「低燃費車」の私にはカップヌードルは不要であった。
当日は文句なしの快晴であり絶景の大帽山が望めることは必至。残り1個のおにぎり補給ポイントをCP7のスタートから約3km先、大帽山を望む東屋付近の小休憩時(大帽山への最終アプローチ=舗装路が始まるDP143過ぎ地点)とすることを決め、予め皆に共有の上、了承を貰った。
【CP7~8(Section.8) 7:15/25FEB~10:05/25FEB】
休憩後、いよいよ最高峰の大帽山(Sec.8)へのアプローチ開始。夜明けと共に気温も少しづつ上昇し非常に快適なコンディションとなった。心配された疲労も(想像以上に)軽く、仲間の調子も非常に良さそうである。
ゴツゴツした大きな岩肌を着実に登り進め、尾根伝いをしばらく歩いていくと壮大な大帽山頂が見えてきた。前回の自主練では悪天候(濃霧)によりほぼ視界ゼロであったため、その分もあってか一層眩しく見えた。一緒に自主練にお付き合い頂いた森田さんにも是非見て頂きたかった…(森田さん、次回是非行きましょう!)
DP143過ぎ地点で腰を下ろしての小休憩。大帽山頂を眺めながらお約束のおにぎりタイムとなった。夜行によりおにぎりも冷えていたが滅茶苦茶美味しい!(平岩さん、お手製の梅おにぎり最高でした!)休憩を済ませ、覚悟を決めてアタック開始。ここからは2km弱、かなりの急勾配のアスファルト地獄が続く。長い一本坂の急勾配から九十九折の更に傾斜のキツい急勾配に皆苦しむが、何とか9:00過ぎに山頂を攻略。
程なくして950mからの下山を開始。下り…特に舗装路は「サービスタイム」である。足がどんどん前に出る。一気にスピードを上げてCP8へ歩を進める。景色も楽しみながら下山しているとサポート隊の皆さん(澤田さん、内村さん、真栄喜さんの3人)が出迎えのために登ってきてくれており、途中合流。CP8まで誘導頂き、DP156付近で無事Sec.8を終了する。
【CP8(サポートポイント②) 10:05/25FEB~10:50/25FEB】
前日のサポート(CP3)同様に皆さんが元気に明るく出迎えてくれた。お楽しみのカレーうどんと森田さんお手製のいなり寿司を遠慮なく頂いた。小ぶりのサイズで食べやすく、一気に2個も食す。
やはり疲れた体には濃い目の味付けが良い!本当に美味い!その他果物なども頂いたが流石におしるこ迄は食べれなかった。一通り栄養を補給し身支度を開始。お揃いの「T8ブルー」シャツに着替え、サポート隊の皆さんと共に記念撮影。
当然足は痛いが心配された痙攣(筋収縮)は今のところ落ち着いている。何とかこの調子でゴールまでもって欲しい…祈るしかない気持であった。「さぁ、残り2つ!」と改めて気合を入れ、伴走を申し出て頂いた森田さん、澤田さん、真栄喜さんと共に他のサポート隊の激励を頂きながら7人でCP8を後にした。
【CP8~ゴール(Section.9~10) 10:50/25FEB~15:27/25FEB】
CP3を出発してから15h以上が経過していたが、キツさは勿論有るもののSec.7,8を無事に攻略出来たという安堵感と充実感の方が大きかった。ここまでくれば「完歩は間違いない」ということを確信していた。(それぐらい自分の中ではSec.7,8の攻略が最大の懸念であった)30時間切りのゴールまで残された時間は4.5h程度、距離は約20km強。
チームの状態(自身の状態も含)当日のコンディションとSec.9,10の難易度から考えても、正直30時間切りは楽勝と考えていたので、あまり時間のことは考えず、とにかく前に歩くことだけを意識して歩を進めた。
好天にも恵まれ伴走の皆さんとも楽しく会話しながら歩くも、やはり80km以上歩いてきた蓄積疲労がボディーブローの様に効いてくる。やはりこれまでの足・膝への負担が蓄積されているのか?何とも言えない鈍痛と膝の“軋み”の様な痛みが少しずつ出始めた。但し強烈な痛みではなく歩けないことはないので、しっかりと足を前に出して歩を進めていく。
Sec.9を攻略し残りは1つ。既に全てのSec.は試歩済であり、Sec.10あまり厳しいという印象も無く全く気にしていなかったのだが、最後の方はコース変更によってDP通りの順路ではなく、逆走のコース取り(DPから距離感が掴めず)で、精神的もかなり追い込まれてきた。
そこに大帽山を彷彿させるようなアスファルト傾斜も出現(こんなのあったっけ?と疑う程、全く想定外の傾斜)、体力も気力も削られる。舗装路故、やはり野中さん+益山さん、竹下さん+上地の差がかなり開いてしまっており、必死に追うものの疲労で中々足が出ない…。「どのくらい先にゴールがあるのか?30時間切れないかも知れない…」と、焦りと苛立ちの中、時間だけが経過。
必死に歩を進めていくとそこにサポーターの大八木さん(女神)が手を振って登場 。「いよいよゴールだ!」と喜ぶものの、大八木さん曰く「ゴールまでは遠くはないがまだ距離がある…」というような微妙なコメント…。とにかくゴールには確実に近づいている、30時間のリミットまで残り10分を切る。竹下さんから「走りますか?」とさりげない一言…。かっこよかったのと共になぜか嬉しく感動した。「ここまで来たら絶対に30時間切りたい…」小走りではあるが竹下さんと一緒に走り始める。
追いついた益山さん、野中さんも一緒に走りはじめる。又感動して泣きたくなった。4人揃ってゴールへのラストスパートを開始する。しかし…“アメ車”の益山さん、野中さんはやはり馬力が段違いでとにかく早い!“低燃費車”の自分とは訳が違う。必死に走っていると島田監督と黒宮メンタルコーチも応援に…声援にまた感動!更にゴール手前で何故か下りの階段が出現!とにかく一段一段が足に響いて痛い。
必死の形相で降りきるとまたそこでサポーターの平岩さんと島内さんが待機しており…大声援を頂き感動もMAXに!ゴールテープが見えてきて最後のバックストレートを必死に走る。ゴール手前で4人並んでテープを切った… ラストスパート直後から既に涙腺は危険な状態になっており、ゴールと共にとうとう決壊。
公約通り4人揃って100kmを制覇出来たことが何より嬉しかった!野中さん、竹下さん、益山さん一人ひとりと労いと感謝の握手を交わす…とにかく感動で涙が止まらなかった。その後、ゴール前で待機してくれた内村さん、川島さんも含めサポート隊の皆さんと共ににプチ祝勝会。
最終タイム(29時間57分)の掲示板と記念撮影。好タイムでのゴールの実感が少しずつ湧いてきた。
【打ち上げ(18:00頃~25FEB@官涌街市/16:00~/26FEB@中村邸)】
会場から佐敦の街市に移動し、サポート隊の皆さん共にレース直後の祝杯を挙げた。当初の想定タイム(34時間)であれば開催は無理だったが、ゴールが早かったこともあり実現した。(30時間のゴールであれば、当日も絶対に祝杯を挙げに行けると確信していたので自身の中では想定内であった)冷たいビールとローカル中華で完歩を喜んだ。
翌日はオフィシャルの打ち上げ@中村邸であった。中村シェフによる素人を超越した美味しい(しかも綺麗!)手料理の数々…。素晴らしいもてなしを頂いた。美味しい料理とお酒を頂きながら全員でレースを振り返り、思い出やエピソード等を語りながら互いの労をねぎらった。4人全員揃っての好タイムでの完歩とサポートを含めたレースの成功を心から喜び、正に“歓喜の宴”となった。
【総評】
総距離100km、総起伏5000m、寝ずの30時間…やはり相当に過酷なレースだった。練習を含めこの100kmトレイルへの参加を経験し色々なことが判り、又完歩する上で必要なポイントについて自分なりの理論が出来た。飽くまで私個人の勝手な持論ではあるが、今回の経験を踏まえて感じたことを記載したい。(但し4人チーム全員で一緒に歩くことを前提として記載する)
① コースをよく知る
マクリホーストレイルの全Sec.の事前試歩は必要不可欠と考えるがSec.毎の特徴や難易度、厳しいポイント(急斜や傾向)等も予め把握し、本番ではペースや体力の消耗・発揮の度合いをイメージしコントロールすることが重要。更にそれをチーム内で共有すること。
② レース本番を意識した練習
実際のレースのスタート時刻から各Sec.の仮想通過時刻を割り出し当該時刻とほぼ同様の時刻に合わせて事前に(模擬)試歩することが極めて効果的。この「予習」を行うことで本番においても当日のコンディションにより展開予測が可能且つ自信が生まれてくる。
③ ペースを守る
コンディションが良いとスピードを上げたくなるが、レースは100kmの長丁場且つ起伏も相当なため常に想定タイムを意識しペースを守りながら歩く。休憩時にチーム内で声を掛け合いながらペースの確認(無理がないか?)及び先の展開を想定し共有を図る。
”但しチーム及び当日のコンディションが良ければ、平坦或いは下り(特に舗装路)では少しテンポを上げ、その分、登りにじっくり時間をかけるイメージを持つ方が良いと思う”
④ 必要な所持品の事前準備
自身の能力や体力に合わせた所持品を抜かりなく準備し必携する(痙攣抑止剤=コムレケア、眠気防止剤、下痢止め等の非常薬、行動食、ストック、各種予備物品/ヘッドライト、電池等)水については各CPにて補給可能であるため、空ボトル2本あれば十分)
⑤ チームワークの強化
事前の練習や予行練習ではチームメンバーと一緒に歩き、コースの状況や共有しながら本番をイメージした対策や攻略方法を皆で考える。更に相互理解や信頼関係を深めるため、コミュニケーションの場を出来るだけ増やしチーム内の結束を固める。(極めて重要)
【最後に】
超過酷なレースでしたが、その分ゴールの感動や達成感も想像以上でした。自分一人では絶対に完歩出来なかったと思います。サポート隊の皆さん、OB/OGの皆さん、全てのサポーターからの熱いご声援、ご支援、激励…、何よりも一緒に歩いた仲間の野中さん、竹下さん、益山さんに心から感謝致します。
まさかこの歳になってこれ程感動出来ることがあるとは思いませんでした。簡単ではないですが(事前の準備も無論必要ですが)是非この感動を一人でも多くの山海徑の皆さんに味わってほしいと切に思います。応援頂いた全てのサポート隊の皆さん、そして一緒に歩いて頂いた野中さん、竹下さん、益山さん、本当にお疲れ様でした!最高のレースでした!
oxfam trailwalker 2023
100kmグルメツアー
Trailwalkerと言えば、完走やタイムが注目されがちですが、食の面でも魅力がいっぱい。今回はグルメの視点で100kmを振り返ります。
100km/30時間もの距離を歩きますのでスタミナ切れを起こしたら大変です。しっかり栄養補給して長距離歩行に備えましょう。カーボンローディングと称して、私は一週間前から食べたいものを食べマクリ、準備万端で臨みました。
大会当日は例年通りスタート時刻まで米田さん宅で一息付かせて頂きました。いつもと違い、スタートは9時半。サポート隊より準備いただいたおにぎりやフルーツを食べながら、ゆっくりリラックスできました。
スタートして、まず訪れる最初の難所は西湾山です。初日は晴天で気温も高く、いきなりの急登は堪えました。そんな中で西湾山山頂には、何やら大声で選手を鼓舞し続けるおっちゃんが出現。道の両脇にはレモンがなんちゃら、という貼り紙が出てきて、粗切りレモンを配る団体が登場しました。どうやら選手達を励ます私設応援団のようです。疲れた体に酸っぱいレモンは最高でした。
CP2に着く頃にはお昼も回り、お腹も空いてくる時間帯です。大会運営が提供するバナナとピーナツバターサンドをいただきました。中でもピーナツバターサンドは、食パンの片側にピーナツバターを塗ってパンを折り返しただけの超シンプル料理です。調理時間わずか5秒で、時間を気にする選手にとっても大会運営側にとっても短時間でハイカロリーを摂取/提供できる理想的なお食事ですね。この先のCPで何度も登場する大会食ですので、しっかりチェックしておきましょう。
CP3では、今年もサポート隊より最高のおもてなしを戴きました。今回は2月開催で夕方になると気温も下がるため、温かいにゅう麺とたっぷりのフルーツです。にゅう麺は歯応えがあって、お出汁も美味しく、おかわりもいただいて、しっかりエネルギーチャージできました!お土産おにぎりとおやつセットまで持たせて貰い、あまりの居心地の良さに、だいぶ長居してしましました。
CP4到着は23時近くになり、ちょうど夜食の時間です。事前情報ではここでは大会運営が提供する数量限定シウマイと中華スープがあるはずでしたが、残念ながら丁度提供が無い時間帯だったようです(涙)。先を急ぐ選手たちが熱々シウマイに悶絶する姿が見られなくて残念です。ピーナツバターサンドは、選手たちの胃袋をつかむことは出来なかったらしく、タッパーには沢山のサンドが並んでいました。
CP5では、CP2のバナナに続き、梨の提供がありました。とても興味をそそられたのですが、お腹を下すのを心配して食べるのをやめました。各CPでは、大会運営よりホットドリンクの提供もあるのですが、マグカップを持参していないことを伝えると、粉ポカリの空き袋にジンジャーティーを入れてくれました。エコですね!
香港とは言え、2月の明け方はとても冷え込みます。寒さに耐えながら真っ暗な針山を通過して草山への登り坂を歩いていると、ようやく長い夜が明け、寒さも徐々に和らいできました。眠気を感じながら歩いているときに突如現れたのが、西湾山に続く私設応援団です。ここでは香港地場の不動産大手が提供するホットドックとコーラ&ホットコーヒーをいただきました。休日の早朝にも関わらず、超ハイテンションで応援してくれる皆様方には、ただただ感謝です(涙が出そうで危なかったです)。イベントを盛り上げてくれる私設応援団は本当に有難いですね。ホットコーヒーにすっかり眠気も覚めて、心も体も完全復活です!
CP7でのメニューは、お待ちかねの大会運営提供のカップヌードルです!お箸を持っていなかったので、蓋を丸めてフォーク替わりにして食べました。CP3で持たせていただいたおにぎりは、ご飯が絶品でとうの昔に食べきっており、気づけばおやつセットも残りわずかです。ここまで常に満腹をキープしながら歩いていることに気が付きました。
CP8では、サポート隊の大接待を戴きました。恒例のカレーうどんは川島さんも加わって準備いただいたようで、頭が下がります。森田屋のお稲荷さんがまた、甘めの味付けで美味しいこと!ご飯が少なめの上品お稲荷さんを堪能し、カレーうどんもしっかりおかわりをいただきました。CP8からはサポート隊の一部も伴走に加わってラストスパートです。とはいえ、栄養補給も必要ですから、途中のベンチでピクニックしました。
CP9では、大会運営側も、ピーナツバターサンドだけではサポート隊に対抗できないと、ようやく気が付いたようです。定番のピーナツバターサンドに加えて、苺ジャムを挟んだジャムサンドに、チョコレートバターを挟んだチョコサンドまで準備してきました。ですが、CP8の大接待で大満足の我らに対しては、時すでに遅しです。3種のサンドはあまり売れていない様子でタッパーに並んでいました。
CP9を過ぎたら、あとはここまで蓄えたエネルギーを使ってゴールまで一直線です!ラスト1kmを走ったお蔭か、これだけ食べてきたのに大会前の体重を維持することが出来ました。ゴール後は、街市でしっかりアルコールチャージです。今年はスタート時間が早かったため、ゴール当日にビールを飲めて最高でした。
大会を通して美味しいお料理と温かいご声援でサポートいただいた、サポート隊の皆様に深く感謝申し上げます。次回がどんな大会になるのか、今からとても楽しみです!
oxfam trailwalker 2023
サポート隊レポート
前回の開催は2018年11月、実に4年3ヵ月ぶりの100kmトレイルでした。
既に3回サポート隊長を経験した私ですが、綺麗さっぱり要領を忘れ去っておりサポート計画書を作りながらイメージトレーニングをしておりました。
2/24 スタート~CP3サポーター(敬称略):大八木、黒宮、平岩、島田 計4名
大八木さん、黒宮さん、島田の3名で8:20頃米田邸に到着。10分ほどで選手登録を終えた選手達がやってきました。全員初出場なので緊張感が半端なく(おにぎりを頬張る益山キャプテン以外)、野中氏曰く「ドナドナの気分…」。漂う悲壮感。
ロッキーのテーマ曲くらい気分アゲアゲで来てほしかったのですが、初挑戦だから仕方ない。身支度を終え9:30に選手出発、100kmの長い長い旅路がスタートしました。お見送りの後は米田邸でそうめんの準備を…と思ったら米田奥様が素敵な朝食を振舞って下さり、サポーターが真っ先にサポートされてしまった。(ありがとうございました!)優雅に朝食を済ませた後は、大鍋で2回に分けてそうめんを茹でる。タッパーに詰める際うまく小分けにできず苦戦したけれど、ネットで調べると“フォークや箸で丸める”と出てきたので試してみたところ大成功。ネギやなるとも切って準備完了。
預かった野中氏の荷物が想像の3倍くらいあったので(笑)とりあえず手分けしたものの、他の物資もあり3人で運ぶには結構ギリギリ。そこへ米田奥様が「車出しましょうか」とのご提案(女神~!)14:00頃米田邸を出て水浪窩で降ろしていただく。
こうして無事CP3へ物資を運ぶことができた我々だが、既にテーブルや椅子は空いておらず、一旦日差しを避けた場所に移動して待機。参加チーム数、サポートも例年より少ないからチャンスはありそうなのに、1時間以上どこも空かず日陰でどんよりしていた16時前、スタートでお会いした菅原さんの明走会チーム(早い~!)が通過したのでフルーツをお裾分け。そうこうしている間にネゴシエーター由美子(黒宮さん)がサポート場所の確保に成功!毎度ながら場所の確保で9割仕事終わった感があります。快晴だったものの気温が下がりそうなのでにゅうめんを提供する事に決定し、だしの準備などして設営。17時頃おにぎりを作ってくれた平岩さんが合流し、万全の体制で18時過ぎに選手達を迎えました。あんまり食欲ないかな?と思っていたが意外としっかり食べる皆様。あ、益山キャプテンは予想どおりです。スタートよりは悲壮感が減っていたものの、やはりセクション3はきつかったらしくちょっと長めに休憩…?と思いきや、竹下さんの足マッサージを始める野中氏。更には荷物の選別まで、、、献身的に尽くしていたサポーターズも、途中から「はよ行きなはれ」状態で追い出しにかかりました(笑)CP3でまさかの小一時間(50分くらい)滞在…もしかして最長記録ではないでしょうか。まぁいっか1チームだけだし?
選手を送り出した後はサポーターもにゅうめんとおにぎりをいただき、バタバタと撤収。仕事を終えた米田さんが「車で拾いに行きます」と連絡を下さったので(神~!)「19時半に」と言っておきながら、10分遅らせたのは選手の滞在時間が延びたためです。選手ファーストな優しいサポーターズです!(追い出したけど)。
米田車で大学駅まで送ってもらい、24日のサポートは20時過ぎに無事終了。
2/25 CP8~ゴールサポーター(敬称略):内村、大八木、川島、黒宮、澤田、島内、平岩、真栄喜、森田、島田 計10名
選手のCP4通過がかなり早かったので、かなり悩んだものの集合時間は1時間前倒しで8:00荃湾駅に設定して連絡。全ての悪夢、いや奇跡の連続はここから始まった…。
時刻は7:30荃湾に向かう電車の中、携帯を見ると選手から既にCP7との連絡が!CP8の通過予測は11時頃かなと思っていたが、このペースだと10時くらいになりそうなので内心焦りマクリのサポート隊長。駆け足でCP8に向かいます。サポート場所が空いてなかったら非常にマズい…と思いながらいつもの定位置へサポート隊を誘導していると、突然走り出す川島さん。なーんと待ち時間ゼロでサポート場所の確保に成功!(奇跡ポイント1)、テーブルは無いけどベンチと石のBBQ炉をゲット。しかしBBQ炉の穴にカセットコンロが置けず、どうしたものか…と辺りを見渡すと隣にBBQ用の網が置き去りにされているではありませんか!(奇跡ポイント2)この網をBBQ炉の上に敷いて、無事にコンロを設置。
お腹が空き過ぎて力が出ない隊長は、真栄喜さんが持ってきてくれたさつま芋で小腹を満たし次々と指示を飛ばし始めます。まずはうどんの下茹でを島内さん&川島さんコンビにお任せ。大八木さん&平岩さんコンビが合流しカレーの製作に取り掛かります。そこへ9:11、選手から大帽山山頂との連絡が。
とにかく時間がなーーいーーーー!(アナタのせいです)凍ったままの豚肉をちぎっては投げ、ちぎっては投げ、具材を鍋に入れ煮込みます。ワイルドだぜぇ~、、、島内さんが持ってきてくれた具材が小さめカットで火の通りが早くて助かった!(奇跡ポイント3)カレーはとにかく煮えるかが勝負。火力全開だけどなかなか沸騰しない鍋…女性陣が囲んで気を送り続けます(謎の集団儀式)。
内村さん、澤田さん、真栄喜さんの3名で選手のお迎えに行ってもらい、残りのメンバーでカレーを仕上げ、うどんをよそって全力待機。そこへお稲荷を作ってくれた森田さんがギリギリ合流(奇跡ポイント4)、カレーはジャガイモ以外煮えたので選手にはジャガイモ抜きで、何とか振舞う事ができました(ホッ)。
さて10時過ぎにCP8へ到着した選手達ですが、上地さん曰く「燃費は悪いがパワーが段違いのアメ車」と形容される益山キャプテン、相変わらず食欲旺盛です。その隣で明日のジョーみたいに真っ白な上地さん。竹下さんは足が痛そうだけど案外元気そう。そしてマイペースなドラえもん野中氏…リュックから色々出てくるんですが、ほとんどサポート隊に没収されてました(笑)。四次元ポケットがあればよかったのに!CP8はお色直しポイントでもあったので、全員お揃いのT8ユニフォームに着替え、最後の戦いに臨みます。
CP8もたっぷり40分ほど滞在し10:50頃、森田さん、澤田さん、真栄喜さんの伴走者3名と共に旅立って行きました。選手達を見送った後はサポート隊のお食事タイム。程よく煮えたジャガイモとお肉たっぷりのカレーうどん、果物におしるこ、真栄喜さんが作ってくれたさっぱりフルーツジュレ、森田屋のお稲荷(添えられた漬物が絶品)、、、を堪能し更にコーヒータイムへ。見送った安堵感でついゆっくりしてしまったが、この油断が後のピンチを招くとは誰も知らないのであった…。
洗い物や片付けを終え、CP8を撤収しゴールに向かうサポート隊。今回は駐車スペースが無いとの事で、運営から公共交通機関とシャトルバスの利用が推奨されていたが、元朗から出ているシャトルバスの乗り場案内が非常に不親切+なかなか出発せず結構時間ギリギリ。しかも運悪く渋滞に巻き込まれバスは遅々として進まない。
一方で選手達のペースは上がっており13時頃CP9をスタートしたとの連絡が。バスの中で14時半を過ぎまたもや焦り出す隊長。ゴールに間に合わないサポーターなんて前代未聞では…と最悪のシナリオが頭をよぎる。川島さんに「降りて走ったらどうですか」と勧められるも、今回ゴールの場所も変更されていて全く距離感が掴めない。恐らく他の乗員達も同じような状況で、車内に緊張感と重い空気が流れます。てっきり100km関係の渋滞かと思ったら、途中にある農園が観光ツアー中だったようで入口が混雑しており農園を過ぎたら一気に車が走り出しました(勘弁してよ~!)。何とか15時前にゴールへたどり着いたものの、ギリギリすぎて生きた心地がしなかったです(CP8~ゴールはサポートの待機時間最短記録だったかもしれない…)。
ゴール横の会場で選手が座る椅子を確保し荷物を置いて、いざ選手のお迎えに。川島さんが荷物を見ててくれると言うので、大八木さん、黒宮さん、島内さん、平岩さん、島田の5名でお迎えに行き、内村さんはゴール待機。ゴール前は200mほど直線の緩い坂になっており、分岐の急斜を上ると公園のような広場がある。島内さんと平岩さんは上らずに下で待機して、私と黒宮さんは上まで行ったものの公園の入口あたりで待機。大八木さんが一番遠くまで選手を迎えに行ってくれました。
前日9:30にスタートしたチームは15:30が30時間切りのリミットなので、他チームの選手が続々走り抜けていきます。しかし15:20を過ぎ流石に30時間切りは無理だろう…ゆっくり歩いて来るかな~と諦めかけていたその時、前方から走ってくる益山キャプテンの姿が!時刻は既に15:23…30時間まであと7分!!「いけるか?!いっけぇ~~~!!!(心の声)」爆走する益山キャプテンに続き野中さん、その後ろを上地さんと竹下さんが必死の形相で追いかけます。
大慌てで選手たちを追いかけるサポーターズ…ところが何という事でしょう!99.7km歩いてきた選手に追いつけず、ゴールする姿を遥か後方から辛うじて目視するという体たらく(笑)。ランニングゴールとなったため写真が撮れず残念でしたが、ゴール待機してくれていた内村さんが動画を撮影してくれたので、静止画に加工してゴール報告に使わせてもらいました。結果としては29時間57分でゴールし、無事30時間切りの快挙です!全力疾走して息も絶え絶えでゴールにたどり着いた隊長ですが、チームの絆をしっかり見せていただき上地さんの男泣きに感無量。選手の皆さん、何はともあれ初出場で初完歩、おめでとうございました!!
晴れやかな気持ちで100kmを終え、翌日は影の強力サポーター、中村さんに絶品お料理の数々を振舞っていただき、打上げも大変盛り上がりました。ドタバタコメディのような100kmでしたが、反省点は次回に活かしたいと思います。
サポーターズの皆さん、改めてご協力ありがとうございました!そして大変お疲れさまでした!
写真提供:上地・島田・竹下・真栄喜・益山・野中

*2018年参加チームの報告*
*2018年サポート隊の報告*
サポート隊 隊長:島田、副隊長:大八木
STARTお見送り:森Q、府川夫妻(計3名)
CP3サポーター:森Q、府川夫妻、大八木、黒宮、名取、島田 (計7名)
【メニュー】そうめん、おにぎり、くだもの、コーラ、冷凍麦茶
CP8サポーター:森Q、府川夫妻、名取、加川、河本、福成、小川、大八木、土屋、黒宮、島田(計12名)
【メニュー】カレーうどん、お稲荷、くだもの、スプライト
GOALお迎え:府川夫妻、福成、大八木、土屋、黒宮、島田(計7名)
香港山海徑倶楽部(その前身時代を含め)は1992年からトレイルウォーカーに参加しています(1993年のみ不参加、「トレイルウォーカー」は1986年から開催)。
香港山海徑倶楽部の最速記録は2006年大会に参戦した「SanKaiKei-Super(Team No702」の24時間19分。また1996年大会ではその集めたドネーション金額が団体別カテゴリーで第1位となり表彰もされました。

「Trail Walker(毅行者)」とは
香港の新界(New Territories)の東から西までを横断する形で連なる山々100km(「マクリホース・トレイル」)を4人一組で、48時間以内に完歩するチャリティー・ウォーク。その歴史は香港返還(1997年)前のグルカ兵の訓練にルーツを発する。
例年11月中旬の週末3日間にかけて開催されるが、参加希望者が多く抽選となる。抽選時には、エントリーフィーをエントリー毎にHKD120が必要で当選後には、レジストレーションの際、1チーム毎に1,400ドル必要となる。
大会終了後のドネーションは1チーム当りHKD7,600ドルを最低寄付する必要がある。寄付額も歩行タイム同様にカテゴリー別に上位チームが発表される。
詳細はこの欄一番下段にある「楽施毅行者 OXFAM TRAILWALKER」のロゴ画像をクリックしてください。
「マクリホース・トレイル」
この大会の名前となっているトレイルとは25代総督マクリホース(Lord MacLehose)の名前を冠した「マクリホース・トレイル(麥理浩徑、MacLehose Trail)」を指す。「トレイルウォーカー」はこのコースで繰り広げられる。
コースは新界東部の西貢(Sai Kung)北方の北潭涌(Pak Tan Chung)を起点に屯門(Tuen Mun)を終点とする 香港を東から西へ横断の10のステージで構成される。
「トレイル・ウォーカー」及び
「マックルホース・トレイル」に関する書物・地図
*■書籍
* 「The MacLehose Trail」(The Chinese University Press 250香港ドル)
* 「HONG KONG'S WILD PLACES」~An Environmental Exploration ~ Edward Stokes
(Oxford University Press 385香港ドル)
* 「HONG KONG PATHFINDER」Martin Williams 著(Asia 2000 Ltd. 88香港ドル)
* 「香港低山散歩」庄司雅昭 著(山と渓谷社刊、1600円、ISBN4-635-88558-5 C0075)
*「大都会のアルプス 香港バトル100kmハイキング」 森Q三代子著
*「香港アルプス ジオパーク メジャートレイル全ガイド」 金子晴彦&森Q三代子著(2010年、ISBN978-4-904031-06-3)
■ 地図
* 「MacLehose Trail」漁農處郊野公園管理局 Government Publication Centre