香港の山歩き、ハイキングについてのガイド

●ベストシーズンは?
乾季にあたる11月から2月まであたりが最も歩きやすいシーズンです。
日本の冬山の季節が香港にとっては、天候も安定していて心地よく山歩きのできる季節です。
ただしこの時期でも
熱中症や熱射病のリスクはありますので対策は忘れずに。

尚、香港の登山、ハイキングは基本的には日帰りで十分楽しめます。

●装備についてのアドバイス
食料(非常食を含む)はもとより、
水は特に多めに持ちましょう。
経験上から日本の山歩きの倍以上の水が必要と思います。凍らせたペットボトルなど重宝しました。
果物
香港では駅や市場で数多くの果物が売られています。もちろん日本に比べたら破格の安値です。
オレンジやマンゴスチンなど山で食べると最高!ですっ!
余談ですが駅周辺では冬場、焼き栗や焼き芋が屋台で売られていることがあります。ハイキングの帰りによく楽しみにしていました。
は雨対策はもちろん日傘として有効です。実際、日射しの強い日は多くのハイカーが傘をさしながら歩いています。
日射し対策には
帽子も効きます。
着替え(衣料品について)
暑くて汗をかいた場合や雨に遇った場合の着替えの他、バスや電車、レストランではクーラーが強すぎることがありますので、
長そでのシャツ等もザックに入れておきましょう。汗が乾きやすい新素材の衣料品がおすすめです。
ファースト・エイド・キットはもちろん、日帰り山行でもヘッドライトや懐中電灯は持参しましょう!
オクトパス・カード
MTR(地下鉄)はもとよりバス(ダブルデッカーやミニバス)や路面電車(トラム)といった交通機関に加え、当地のセブンイレブンや
デザート店(許留山など)なでも使えるすぐれものです。日本の「スイカ」の先輩格です。
カードタイプの他、腕時計タイプもあり、香港山歩き、ハイキングの必携用品といえます。

●気象のアドバイス
香港はの多い地域でもあります。山歩きをしていてスコールのような雨に登山道が水没したり、崖崩れが起きることもあります。
天気予報を事前にチェックすることはもとより、適切な状況判断をこころがけましょう。
香港の山は大きな樹木のある地帯があまりありません(逆にいえば稜線歩きのような山歩きの魅力を存分に味わえます)。
その分、
が鳴り出したら早めに暗然な場所へエスケープしましょう。
山火事
香港の山歩きのベストシーズンは山火事の時期でもあります。香港山岳史上最悪の遭難事故も山火事に巻き込まれたものでした。
テレビの天気予報などでもよく注意報が出されることがありますのでチェックしましょう。

●いざというときのアドバイス

MAP
地図の入手は一般書店の他、以下で品揃えが豊富です
MAP PUBULICATIONS CENTRE
運営は政府のSurvey & Mapping Office , Lands Department

店鋪情報
・Map Publications Centre, Hong Kong
 23/F, North Point Government Offices, 333 Java Road, North Point
 Tel: 2231-3187
 月〜金 9:00〜17:00、土曜 9:00〜12:00
・Map Publications Centre, Kowloon
 382 Nathan Road, Yaumatei
 Tel: 2780-0981
 月〜金 9:00〜17:00、土曜 9:00〜12:00
地政總署測繪處(Survey and Mapping Office of the Lands Department)が発行している
「郊區地圖」シリーズ(Countryside Series)

「香港島(Hong Kong Island)」、「大嶼山(Lantau Island)」、
「西貢及清水灣(Sai Kung & Clear Water Bay)」、
「新界東北及中部(North-East & Central New Territories)」、
「新界西北部(North-West New Territories)」、
「離島(Outlying Islands)」
ガイドブック
価格が変更になったり絶版になったりしている場合もあります。
「大都会のアルプス 
香港バトル100km
ハイキング」

森Q三代子 著
2001年10月10日発行
凸版印刷
香港山海徑倶楽部・香港本部で長年にわたり香港のハイキング・コースを歩いている著者が綴るトレイルォーカーを中心とした山歩きとの奮闘記。
同時に多くの香港の自然のすばらしさが紹介されている。
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「香港低山散歩」
庄司雅昭 著
山と渓谷社刊、1600円
ISBN4-635-88558-5
初版1995年
日本語による香港の山歩きやハイキングを紹介した古典的名著。この本をバイブルとして香港に初めて赴任した人も多い。
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HONG KONG
NATURE
「from the Sky!」

漁農自然護理署
郊野公園之友會
三聯書店(香港)有限公司
2008年7月
第1版刊行

ISBN
978-962-04-2758-9
125HKドル
Hong Kong Natureシリーズの航空写真をふんだんに使ったお薦め本。中文、英語、日本語に加え韓国語でも解説が加えられており、表紙のシャープピークは、ここが香港?かと唸らせる絶景だ!
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HONG KONG
NATURE
「Let's Go!」
Issue 01

漁農自然護理署
郊野公園之友會
三聯書店(香港)有限公司
2008年2月
第1版刊行

ISBN
978-962-04-2740-4
香港政府の漁農自然護理署が郊野公園制定30周年を記念し発刊した香港の自然美を紹介した雑誌タイプ。中文、英語、日本語で香港の自然の素晴らしさを楽しむノウハウが網羅されている。
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西貢諸島
SAI KUNG ISLANDS

漁農自然護理署
郊野公園之友會
天地図書有限公司
2007年6月
第1版刊行

ISBN
978-988-211-340-4

100HKドル
郊野公園之友會の地域別シリーズで西貢及び周辺の島々を紹介。西貢は香港のアウトドアやエコツアーのメッカ。地学的見地からのアプローチに特色。写真にはEdward Stokesも参加。中文、英語、日本語。VCDやmpeg4などの動画付録付。
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新・ランタオ
New Faces of Lantau

漁農自然護理署
郊野公園之友會
天地図書有限公司
2007年7月
第1版刊行

ISBN
978-988-211-341-1

100HKドル
郊野公園之友會の地域別シリーズで新空港のあるランタオ島を紹介。ハイキングコースの他、大仏や市場といった魅力が豊富。中文、英語、日本語。付録の音声ガイドCDには香港山海徑倶楽部の森Qもナレーションで参加。
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ラマ島(南Y島)
Joyful Lamma

漁農自然護理署
郊野公園之友會
天地図書有限公司
2007年11月
第1版刊行

ISBN
978-988-211-352-7

38HKドル
郊野公園之友會の地域別シリーズで香港人にも人気の高いラマ島を紹介。香港山海徑倶楽部の金子が文章と写真を担当。ラマ島にやってくる海がめや鳥、蝶など動植物も網羅。中文、英語、日本語。
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香港の島シリーズ
坪洲
Islands Series
Peng Chau

漁農自然護理署
郊野公園之友會
天地図書有限公司
2008年6月
第1版刊行

ISBN
978-988-211-366-4

非売品
郊野公園之友會の地域別シリーズでランタオ島のそばにある小島、坪洲を紹介。動植物などの自然に加え、島の暮らしぶりや産業・歴史・文化・風物・食べ物と多彩な魅力がしるされている。写真もさることながらイラストが素晴らしいガイドブック。中文、英語、日本語。
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地標遊蹤
Landmark Excursions

漁農自然護理署
郊野公園之友會
天地図書有限公司
2008年7月
第1版刊行

ISBN
978-988-211-359-6

50HKドル
郊野公園之友會の郊野公園制定30周年を記念し発刊したガイドブック。香港の半島や島々を歩くハイカーに向け地質学・地学的見地から魅力を紹介。中文、英語、日本語。
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HK Tourism Board / Country & Marine Parks, 1999 年発行
ISBN
962-7534-03-X

80香港ドルで、トマトブックス(香港)で販売中。
香港の山や自然に関する書物ではやはりエドの著作は外せません。英語、中文、日本語版が出版されましたが、日本語版の在庫は要確認。日本語版に関しては香港山海徑倶楽部メンバーも協力。表紙を飾るのは西湾山からの「浪茄」だ!邦題「香港自然散策」。
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「HONG KONG'S WILD PLACES」
Edward Stokes著

385香港ドル
1995年刊行
Oxford University Press


 
Edward Stokesの
最新刊情報
副題にAn Environmental Exploration とされたEdward Stokesの著。
香港の山野の紹介では彼はいわばパイオニアだ。写真が特に素晴らしい。おすすめの一冊である。
Across Hong Kong Island - its Natural Beauty

Edward Stokes
Hong Kong Conservation Photography Foundation.
1998.
ISBN
962-85274-2-8
発行元が発行元だけに写真(印刷も)はピカイチ。写真家としても(著述業としても)香港の自然に関して第一人者の代表作。勿論格付けはStrong Buy。
「郊野撮影」
(Taking Countryside Photo)
Edward Stokes
Conservation Photography Foundation.
2000.
ISBN
962-993-059-5
Edward Stokesの撮影指南書。中文と英語が並列標記。Tai Po Kau Nature reserveを舞台に被写体、気象条件に応じたアドバイスが紹介されている。
「楽行手記」
(Walkers' Companion)
全年休日登山情報
Year-round Hiking Tips
第二版
郊野公園之友會
漁農自然護理署
2003年7月第2版刊行

ISBN
988-201-605-7
60HKドル
中文と英語が並列標記。英文監修はEdward Stokes.香港の50のハイキングコースを紹介。各コースに当ホームページの「難易度」のようにグレードを4つに分け紹介。手ごろなポケット版で携行にも便利。
「郊野情報(生態篇)」
(Hong Kong Country Parks Natural Charms)
漁農自然護理署
郊野公園之友會
2003年7月刊行

ISBN
988-201-604-9
50HKドル
23の郊野公園(Country Parks)と自然護理區( Nature Reserve)、自然教育徑(Nature Trail)の動植物を場所別に紹介。巻末に各トレイルコースの距離や所要時間も掲載。写真も綺麗で、こちらも携行に便利なサイズ。
「大嶼最美」
(Lantau Island-
Its Beautiful Countryside)
郊野公園之友會
漁農自然護理署
2003年8月第2版刊行

ISBN
988-201-606-5
100HKドル
ランタオ島のトレイルコースを航空写真をふんだんに使い案内。冒頭に大嶼山郊野公園の職員の活動ぶりも。個人的に大好きなキャンプ地、狗嶺涌營地(Kau Ling Chung Campside)も紹介されている。
「香港野色」
(Hong Kong WILD COLOR)
祁麟峰&許永亮
郊野公園之友會
2001年刊行

ISBN
962-854-019-X
地元香港の2人の写真集。祁麟峰氏は「暢遊香港・九大石澗」の著者でもあり、香港の山や自然散策の著作がいくつかある。こちらもすばらしい写真集である。
「香港遠足郊遊指南」
(Long Distance Paths in Hong Kong)
李日陽編著,
1997年11月,
萬里機構・萬里書店発行,ISBN962-14-1266-8
78香港ドル
中文のガイドブック
香港での山歩きに必要な道具から交通情報に至迄網羅。ちなみに「遠足」は日本の遠足では無く、いわゆるハイキング、山歩きである。
「Magic Walks」 
 
 Kaarlo Schepel著
出版The Alternative Press、
66香港ドル
初版は90年4月。
volume2a
38香港ドル
volume2b
52香港ドル
volume3
45香港ドル
サウス・チャイナ・モーニング・ポスト紙の「Hiking and Trail」掲載記事を刊行。 volume2a(香港島内のハイキング・コースを紹介)、volume2b(九龍周辺及び離島のハイキング・コースを紹介)、  volume3(新界地域及びランタオ島のハイキング・コースを紹介)がそれぞれ出版されている。
「Magic Walks,
The MacLehose Trail and Its Surroundings」
Richard Peace 著
出版
The Alternative Press。
 87香港ドル。
初版は95年8月
MacLehose Trail を解説。表紙写真に子供の写真があるように大きなトレイルコースながらファミリーで楽しめるハイキングをガイド。セクション毎に手書きの標高の変化を示す図と地図が添えられている。
「The MacLehose Trail」 The Chinese University Press
1992年刊行
 250香港ドル
ISBN 962-201-559-X
こちらはMacLehose Trailの写真を写真を中心に構成。
巻末にトレイルウォーカーを紹介。
「衛奕信徑」
(Wilson Trail)
郊野公園之友會
1995年刊行
48香港ドル
96年にオープンし新トレイル・コースの完全ガイドブック。10のセクションを難易度、歩行時間、歩行距離、交通手段まで中文で解説。このコースはセクション9からゴールにかけてが特に素晴らしい。八仙嶺の縦走コースがハイライト。 地図付。
「HONG KONG PATHFINDER」
Martin Williams 著
Asia 2000 Ltd.
88香港ドル
1995年初版
ISBN962-7160-34-2
          
香港の新聞などに記事や写真を供給してきたフリーのライター兼フォトグラファーで代表的な香港のハイキングコースを紹介。巻末に簡単ではあるが英語と中文の読み方と意味の解説があり重宝。英文が中心のコンパクトなガイドブック。
「HONG KONG COUNTRY PARKS」

Stella L.Thrower著
A Hong Kong Government Publication 
48香港ドル
日本の公立公園や国定公園に相当するのが香港のCOUNTRY PARK。
21の郊野公園を様々な角度から紹介。

「Hills and Streams」
香港大学出版社
120香港ドル
ISBN962-209-357-4
さしずめ香港の「山と川」に関する学術書?サブタイトルはAn Ecology of Hong Kongとある。昆虫や動植物に関する記載や年間降水量などのデータも。
「暢遊香港・九大石澗」




香港の滝についてなら
雅苑出版社
20香港ドル
ISBN962-270-137-X

1987年初版
縦走、キャンプ、ロッククライミングと、香港の山遊びはバラエティーに富む。沢登り、滝巡りとならばこの本だ!香港の主要な9つの沢と3大名瀑を紹介。テント場の情報も巻末に有り。香港の沢登りやハイキングの参考書サイト
「毅行者」
 TRAILWALKER
楽施會
Oxfam HONG KONG
1997年
ISBN
962-664-002-2
「トレイルウォーカー」の主催団体が発行する、まさにトレイルウォーカーの全て。

最新の大会の様子。
その他、香港政庁出版の参考書はこちらで http://parks.afcd.gov.hk/newparks/eng/events/bookfair/page2.htm
ショップ、登山用品店
香港ではショップが突然無くなったり移転することがよくあります、要注意。
HK MOUNTAINEERING TRAINING CENTRE
(香港攀山訓練中心)
1K, Fa Yuen Street, Mongkok, Kowloon.
Tel :27706746.
2/F, 566-568 Kiu Kin Mansion, Nathan Rd., Yau Ma Tei, KLN.
Tel: 2700215, 27409258
香港の登山用品店では最大の老舗。ロッククライミング用品からアイゼン、ピッケルまでそろえる。
バーゲンに注目
姉妹店 Chamonix alpine
G/F, 395, Shanghai Street, Yaumati, Kowloon,23848190
ProTrek コーンヒルに新店開店          トレイルウォーカー2005のオフィシャルサプライヤー
MOUNTAIN SERVICES INTERNATIONAL LTD
(名峯行有限公司)
G/F, 220, Des Voeux Rd C, Sheung Wan, HK
Tel: 25418876 Fax:2541 7994
ロッククライマ−などが良く利用しています。PETZLの新製品は日本より早いかも?
上記ショップを含む香港の登山用品店紹介現地サイト http://www.hiking.com.hk/shop/shop.html
香港の図鑑        
政庁出版物のほとんどは英語及び中文の双方で出版されていますが、ここでは基本的に英語版を紹介して行きます。また紹介する図鑑は政庁から出されているものを中心としますが、一部民間出版社からのものも含みます。
植物編 香港返還前の「香港政庁」時の出版物が中心ですので最新版は要確認。
「 Wild Flowers of South China and Hong Kong PART 1,2」
B.M.Walden,S.Y.Hu
ALL NOBLE COMPANY LTD 発行
  初版は1987年。
200 HK$
(Paperback,Part 2)
ISBN 9627286028
季節毎の野の花を実際の約3分の2の大きさのイラストでまとめられている秀作。
  花の名前は英文、中文両表記、解説は英文
「 Hong Kong Freshwater Plants」
The Urban Council &Urban Services Department、
12香港ドル
著者は香港大学植物学部のDr.I.J.Hodgkiss。
1978 年刊行。
 睡蓮や浮草等の淡水植物の図鑑。巻末には中文での名称索引も。
書籍コードUC-20307
「 Hong Kong Food Plants」
An Urban Council Publication、
60香港ドル
初版は1981年。
 書籍コード
UC-30309

著者は香港大学
S.Y.ZEE & L.H.HUI。
表紙にライチ(ライチの名前の着く地名が香港にはありますね)、他にも野菜から果物までまさに盛沢山。
 この図鑑を見ているだけでよだれも。食材の参考資料としても必見の価値有り。
 巻末には英語と中文のINDEXがある。
「Grasses & Sedges of Hong Kong」
An Urban Council Publication、
19香港ドル
著者は香港大学植物学部のD.A.Griffiths 教授。1983 年刊行。
 やはり香港の野山を歩いて驚くのはススキが年柄年中咲いていることだ。
 この本ではトウモロコシ類等の穀物も紹介されている。書籍コードUC-20316
「 Hong Kong Climbing Plants」
An Urban Council Publication、
25香港ドル
身近なところではカボチャやキュウリ、昼顔がこのカテゴリーに入る植物。
 香港って昼顔を良く見かけるんだよな。
書籍コードUC-30319
「 Hong Kong Shrubs , Volume2」
An Urban Council Publication、
25香港ドル
著者は中文大学生物学部のDr.S.L.Thrower。1984 年刊行。
書籍コードUC-30323
この中に「Niipple Fruit(中文名・五代同堂茄)」というのが紹介されている。
 新界の田舎を歩いている時にみかけたが、野菜とも果物とも、ただの木の実とも得体の知れない物だった。なる程形はまさにNiipple

 原産は南米で、今では東南アジアに広く分布。
 もう一つの英文名はFive-Generations-at-homeと中文名を直訳した名であり、縁起が良い名前ということになるのだろうか。どちらかといえばこの実よりも本物のNiippleにくらいつきたい。

羅浮柿という柿や、仙人掌というサボテンも潅木として紹介されている。このサボテンの実をハイキングの途中喰った人がいたなー。

「 Hong Kong Bamboos」 An Urban Council Publication、
18香港ドル
刊行は1985 年。
書籍コードUC-30321
著者は中文大学のPaul Pui-Hay BUT 及びハーバード大学のShiu-Ying HU
 そしてAcademia Sinica のCHIA Liang-chiとFUNG Hok-lam。
 盆栽に使われる小さな「大明竹」からそれこそカッポ酒にはもってこいの「扁竹」や  「牛角竹」まで紹介。 巻末には中文名一覧も有り。
「 Hong Kong Tree」 An Urban Council Publication、
75香港ドル
著者は中文大学生物学部のDr.S.L.Thrower。1988 年刊行。

書籍コードUC-30327
 さすがに数有る政庁出版図鑑の類の中ではズシリとくるのがコレ。Omunibus Volumeと あるだけに数多くの樹木が紹介されている。とかく摩天楼や都市開発ばかりがクローズ アップされる香港だが、これからもここに紹介されている樹木の一つの種類でも香港から無くならないことを願うばかりである。
「 Hong Kong Plant Diseases」
An Urban Council Publication、
66香港ドル
1991 年刊行。
書籍コードUC-30333
著者は香港バプティスト大学生物学部のDr.M.L.SO。
 この手の本(図鑑)が一般の図鑑と一緒に売られていることに政庁に対し脱帽する。
 貿易で栄える香港は防疫でも努力を怠ってはいない証しである。
動物・昆虫・バードウォッチング編
「Hong Kong Animals」 Printed and Published by the Government Printer、
63香港ドル
ISBN 962-02-0003-9
著者は香港大学動物学部のDr.Dennis S.Hill。
 イラストはKaren Phillipps。刊行は1981年。サル、蛇、とかげ、コウモリ、イタチから魚に貝類、昆虫、などなど綺麗なイラスト入り。蛇の箇所はハイキングのために必見。これもおすすめの一冊。
「 Hong Kong Insect」 An Urban Council Publication、1978年初版刊行
書籍コードUC-30303
 著者は香港大学動物学部のDr.Dennis S.Hill及び中文大学のDr.Wilkin W.K.Cheung 。
ムシムシする香港にはムシズが走りそうな昆虫図鑑。
 でも故手塚治虫ではないが虫大好き人間にとっては、きっと価値有る25香港ドル。  表紙は香港を代表する昆虫「龍眼鶏」(学名:Pyropus candelaria、英名:Lanternfly、和名:ビワハゴロモ)
 
「 Hong Kong Insect Volume 2」 An Urban Council Publication、
19香港ドル
1982年刊行、
書籍コード
UC-30311
著者は香港大学動物学部の
Dr.Dennis S.Hill
 とんぼやバッタ、カマキリ、ハチに加えゴキブリや蟻、蚤と身近な昆虫を主にVolume 2では紹介。
「Birds of HONG KONG and South China 」

英語版と中文版がある
(写真は中文版)
Printed by the Government Printer、
164香港ドル、
ハード・カバー版は
240香港ドル

著者はClive Viney、Karen Phillipps、Lam Chiu Yingの3名。
初版は1977年
いきなり裏表紙は米埔自然護區(Mai Po Nature Resrve) の地図から構成されており更に鳥好きの面々にはHong Kong Birds Watching Societyの案内も掲載されている。
 巻末の鳥たちのチェック・リストは中文名も並記。
 米埔を歩くにはイチ押しのガイド・ブックだ。
「A Photographic Guide to Birds of China including HONG KONG」
John MacKinnonとNigel Hicksの共著で出版はNew Holland (Publishers) Ltd.
 120香港ドル。

巻末には香港及び中国の鳥のガイド・ブック一覧も掲載。
全出の「Birds of HONG KONG and South China 」がイラスト主体であるのに対し標記通り、こちらは写真版でポケットサイズ。 中文並記は無いものの生息地帯がそれぞれの鳥ごとに地図で一目で分かるようになっている。
 またサイズもコンパクトでハイキングに携行しやすい。
「Bird Watching in Tai Po Kau」
Hong Kong Birds Watching Societyの林 超英(C.Y.Lam)著
中文・英文の両表記(38 HK$)
2000年3月初版 
IBSN
962-993-060-9
Tai Po KauはEdward Stokesの撮影指南書でも紹介されている香港のバードウォッチングのポイントの一つ。
Tai Po Kauは蝶の散策ガイドも出ていますね。
「The Butterflies of Hong Kong」 BASCOMBE M, JOHNSTON G. & BASCOMBE
Jun 1999 出版 , Publisher: Princeton University Press
ISBN: 0120802902,
香港・マカオに産する蝶類約219種を解説。
同地域の最新・最大の蝶類図鑑だとか。

香港の山野を歩いていると、時折蝶の乱舞集団?に遭遇することがあります。

「HONG KONG BUTTERFLIES」 英文版で出版は石油会社のTHE SHELL COMPANY OF HONG KONG LTD.
1968年出版とあることから現在は購入は不可と考えられます。
漢字表示がいっさいありません。香港中央図書館で閲覧が可能
香港の蝶類の図鑑情報
http://www.hkls.org/
「HONG KONG NIGHT BUTTERFLIES」 日本語版で単身の駐在員向けのガイドブック、、、
なんて実はそんな物は残念ながら出版はされておりません。
お店に入るや否やいきなり縛られ、夜の蝶たちがかわるがわるお酒を飲ませてくれるというラウンジ?があると聞いたことがあるのですが?今も営業中かな? 夜の蝶には縁がありませんでしたが、夜の昆虫といえば、やはり「蛍」ですね。10月から11月は香港の山野ではホタルの乱舞に遭遇できます。「A Colour Guide to Hong Kong Animals」にも蛍(Fire-Fly )は紹介されています。
海草・魚貝類編
香港じゃないけど投網を買うなら韓国がお勧め!
「 Hong Kong Seaweeds」
An Urban Council Publication、
19香港ドル
1983 年刊行。 
書籍コードUC-30315
カヌーでレパレス・ベイ沖の小島に渡ったとき、小さな潮たまりで海草をたくさん取った。 これを酢味噌で食べたら、もう最高!
 著者は香港大学植物学部のDr.I.J.HodgkissとK.Y.Lee。
「 Hong Kong Freshwater Fishes」
An Urban Council Publication、
15香港ドル
著者は香港大学植物学部のDr.I.J.Hodgkiss。
1981年刊行。
書籍コードUC-30307
少年時代小川で子魚を追いかけた。日本ではすっかりそんな川も少なくなったが、まだ香港ではオジサンたちの過ぎ去った 思い出が再現できる川が健在する。投網に、うなぎ捕りに鰍の骨酒と夢は少年時代そのままだ。うなぎ(鰻魚)にハゼ(花魚)にかじか(吸盤鰍や平鰭鰍)と、この図鑑はまるで夢先案内人だ。
「 Hong Kong Goldfish」 An Urban Council Publication、19香港ドル
同じタイトルで写真入り豪華版も出版されている。
著者はMan Shek-hay。 となっており、政庁刊行物では数少ない肩書きの無い著者。
 さすがに金魚の図鑑とあって、もうここは完全な趣味人の世界である。
1982年刊行。
書籍コードUC-30314
「 Hong Kong Seashells」 An Urban Council Publication、
25香港ドル
著者はJohn Orr。 1985年刊行。
書籍コードUC-30324
この本で不思議なのは温帯性巻貝といわれる
サザエ(turban shell)
の記載が見られないことだ。たしか新界の大浪湾で見た気がするだが?また香港人はアワビ(abalone; ear shell)が好きな反面、サザエを食べているのを見た事がないのも不思議である。
どなたか判ります?
 
岩石・鉱物、地衣類、その他編
「 Hong Kong Rocks」

An Urban Council Publication、
25香港ドル
刊行は1986年。
書籍コードUC-30326
 
著者は香港理工大学のM.J.Athertonと政庁Geotechnical Control OfficeのA.D.Burnett。

香港のロックミュージックやミュージシャンの図鑑ではないので悪しからず。
表紙をめくるといきなり香港の地質図から始まる。神戸大震災の時、もし香港で似たような大規模震災が起きたら?と誰しも心配したはずだ。しかしこの地質図からもわかる通り、香港の地質は古生代から中生代から成っており、地震多発地帯の日本や米西海岸のような比較的新しい地質は稀である。(元朗周辺に新生代第四紀の地質が見られる)
 ランタオ島でわずかの地震があったというが(ランタオ島西部に断層が走っている)ランタオ島の地質構造は香港島や九龍、新界とはまた異なっているようだ。
  この図鑑の中にもアンモナイトの化石を紹介してあったが、香港の地質の多くが中生代 ジュラ世紀(Jurassic)のものであることからすると恐竜の化石が発見されてもいいはずなのだが。 

香港の山の多くは岩山。ライオン・ロック等ロッククライミングの名所も多い。

「 Hong Kong Minerals」 An Urban Council Publication、
25香港ドル
著者はC.J.Peng。
初版は1978年。
書籍コードUC-30304
城門水塘(Shing Mun Reservoir)から大埔へ抜ける山道に鉛鑛凹(Lead Mine Pass)という峠があることや、ランタオ島の梅窩(Mui Wo)にも銀鑛灣(Silver Mine Bay)の名前がある様に香港にはいくつかの地下資源の産出場所がある。 現在はどうなのかは知らないが山師にはこの図鑑は必携だろう。
「 Hong Kong Lichens」 An Urban Council Publication、
40香港ドル
岩だらけの香港ならではの地衣類の図鑑。
 著者は中文大学生物学部のDr.S.L.Thrower。
1988年刊行。
書籍コードUC-30328
「 The Hong Kong Pests」
An Urban Council Publication、
9香港ドル
書籍コードUC-30330
図鑑というよりも病気を運ぶゴキブリやハエ、ダニ、蚊等の行動や対策を知るためのガイドブックといったところ。
初めて香港に赴任したころ事務所のペストコントロールの多さに驚いたことを思い出す。

 ALL COPYRIGHT (C) 香港山海徑倶楽部(Hong Kong Mountain and Sea Trail Club)

 

香港の山の地図、香港山歩きの参考地図、参考書籍