新界東北部及中部
(North-East & Central New Territories)

「難易度」について
 「難易度」はあくまでも参考目安です。体力や体調、季節や天候によって変わること、御留意ください。
(難易度1)初心者、松コース (難易度2)初心者、竹コース  (難易度3)初心者、梅コース 
(難易度4)中級者コース   (難易度5)上級者コース
標距柱(Distance Post)とは
Trailと名のつくコースの起点から500メートル毎に設置された標識のことで、これを辿ると道に迷うことはなく、もし救助が必要になって999に電話する時も、この数字を言うと見つけてもらい易い。
999=救急車、ヘリコプター要請のEmergency Call,携帯電話可。呼び出した人のID・NOが必要。

2009年末までの紹介です。

2010年〜2013年末まではこちら

最新版はこちら

紹 介 コ ー ス
船湾郊遊徑のサワリ
(2009年8月9日)
梧桐寨群瀑
(2009年7月12日)
マクリホースSec 8の逆走
+鉛鑛凹〜城門水塘まで

(2009年4月12日)
針山(532m)と同風山
(2009年3月15日)
流水響郊遊徑と沙螺洞
(2009年3月8日)
東平洲
(2009年2月8日)
Wilson Trail(衞奕信徑)、
Stage 9の後半〜10)
(2009年1月25日)
鹿頸〜烏蛟謄
(2008年5月11日)
八仙嶺(Pat Sin Leng)
(2008年7月6日)
鹿頸〜烏蛟謄
(2008年3月16日)
八仙嶺(Pat Sin Leng)
(2007年11月25日)
亀頭嶺
(2007年5月6日)
筆架山〜獅子山
(2007年4月29日)
梧桐寨瀑布
(2007年4月22日)
八仙嶺(Pat Sin Leng)
(2007年4月1日)
船湾淡水湖
(2006年12月26日)
馬屎洲特別地区
(2006年11月19日)
吊燈籠
(2006年8月6日)
紅花嶺(Robin's Nest/492m)
(2006年2月12日)


目的地 :船湾郊遊徑
(Plover Cove Country Trail)のサワリ
地域  : 船湾郊野公園
参考地図: 新界東北及中部
山歩の日:2009年8月9日(日) 最寄り駅:旧KCR大埔墟(Tai Po Market)、
午前9時集合
天気予報:晴れ曇り、最高気温34度、
湿度77%、炎熱注意報
水・食料:補給場所なし 報告 ・ Qちゃん  写真・府川 難易度 :4(約8キロ、約4時間)
▼画像を」クリックすると画像が大きく表示されます。
(1)船湾郊遊徑のスタート地点 (2)稜線に出たとこ (3)八仙嶺と船湾淡水湖
(1)まだ咲いている毛捻 (2)最初の三角点1 (3)最初の三角点2
(1)最初の三角点3  (2)敗残兵  (3)麦わら帽子ブラザース
(1)ここを左へ進んで失敗 (2)起伏が激しいエスケープ道 (3)ゴールは遠い
(1)照鏡潭  (2)かなりの水量がある  (3)道路から新娘潭が見える
***
■真夏に船湾郊遊徑(Plover Cove Country Trail)は、勧められる行き先ではないが、日本から来港する金子さんを案内がてら、本当の登り口からスタートして下苗田に下山するコース+滝を企画。参加者は府川、荒田、佐藤、秋子、山口、山本、内海、稲岡、阿部、MO、広州から庄司、私の12名。大埔墟のA出口を出て地下道に入り、突き当たりを左へ。緑のバス・ターミナルから烏蛟謄行き20Cに乗車。9:10発。

●9:35、終点で下車したらバスで来た道路を戻り、T字路に出たら左へ。駐車場に案内板があり、緊急電話から下って橋を渡ると道祖神(?)が祀られている。そこを右へ、すぐ船湾郊遊徑の案内板がある。いつもは道祖神から左へ行くし、一度道祖神の裏から山道を登った時はすぐ郊遊徑に合流し、途中でバテて一周できず下苗田に下山した。結果から先に言うと、船湾郊遊徑をまるまる一周するのは冬でも超しんどいと思う。
●ま、ともかく9:45スタート。風水の森は木陰があり、約20分で稜線に出ると、船湾淡水湖(Plover Cove Reservoir)の右に八仙嶺、ダムの向こうにぼんやりと馬鞍山が見える。モヤがかかっているからで、振り返るとシンセンの山もはっきりしない。立ち休憩した後、稜線歩きが始まる。登り下りが激しく、木陰は少なくて大変。標距柱C2602を過ぎ、10:30三角点に到着。15分休憩。
●急なガレ場を慎重に下る。以後も登ったり下ったりで、二つ目の三角点は11:30通過。11:55分岐に出て、山本さんのパイナップルとミカンの冷凍缶詰に生き返る。いやーいつもありがとう、山本さん! この分岐を右へ進んで下苗田に下山するのが当初の予定だが、偵察に行き、下って登る道を見たら分岐を左に行く方が楽そうで、そっちに進むことにして大失敗。エスケープしたつもりが、曇ってきたので助かったようなものの、晴れてたら熱中症で倒れかねない急激な登り下りの連続。道も良くないし、金子さんが探していたバターカップ・オーキッド(包舌蘭)を見つけたのだけが収穫かな。

●最後はぬかるんだ湿地で靴がドロドロ。阿部ちゃんの新品の白い靴、可愛そうって言うと、僕はそういうの気にしませんって。気にしてあげて損した! 川にかかったコンクリートの橋を渡ると九担租(Kau Tam Tso)の廃村に出て、分岐を左へ。雨が降り出し、傘をさしながらスタート地点の道祖神に戻ったのが13:30。時間も早いし雨も上がったので、金子さんが見たいと言う滝に行くことにする。道祖神から真っすぐ船湾郊遊徑の案内板まで進み、更に真っすぐ進んで1キロ弱で川に架かった橋を渡ると、右に照鏡潭(Mirror Pool)を行く道が分岐している。
 何人かが見に行った後、あれ、佐藤さん、内海さん、庄司さんは? もしかして道祖神から橋を渡って駐車場に上がったのかなって電話すると、その通り。内海さんは用があるので先に帰るって言ってたからいいけど、佐藤さんと庄司さんは… 荒田さんが、乗って来たミニバス、へたしたら1時間くらい待たなアカンて言うから、じゃーミニバスで大埔墟に戻ってください、我々も戻ったら電話しますってことで別々に帰ることにする。
●その後、希望者は新娘潭(Bride's Pool)に行き、行かない者は照鏡潭に行く分岐近くのBBQサイトで待機していると、大埔墟に着いたって3人から電話。えー、もう?! 我々は後1時間くらいかかりそうで、そんなに待たせるのは申し訳なく、久々に広州から来てくれた庄司さんには悪いけど、先に帰ってもらうことにする。水量が多くて近寄れなかったと新娘潭組が戻って来たら、川を渡って階段を上がり、道路に出たら新娘潭が見え、右に行くとバス停がある。日曜・祝日のみ走っている275Rで大埔墟に戻り、いつもの飲茶屋へ。

【打ち上げ】
好年華皇宴
 TEL:2638-8913
大埔墟火車站 新達廣場2樓101-102 (Shop 101-102, Uptown Plaza, Tai Po)
 3人帰ったので9人。ビールは大瓶の生力が$16と安い。10本飲んで、後は適当に注文し、マイタンしたら$839。1人$100徴収。毎度ここは安いね



目的地 :梧桐寨群瀑
(Ng Tung Chai Water Fall)
地域  : 大帽山郊野公園
参考地図: 新界東北及中部
山歩の日:2009年7月12日(日) 最寄り駅:旧KCR大埔墟(Tai Po Market)、
A出口
天気:晴れ
最高気温:32度、湿度(予報):93%
水・食料:補給場所なし 報告・宮田 写真・Qちゃん 難易度 :3(約5キロ、約4時間15分)
▼画像を」クリックすると画像が大きく表示されます。
(1)萬徳苑の門   (2)井底瀑 (Bottom Fall)   (3)中瀑 (Middle Fall)
(1)森の中に主瀑が見える   (2)主瀑 (Main Fall)  (3)貸し切りの主瀑で冷凍パイ缶
(1)主瀑の上部   (2)主瀑で水泳   (3)散髪瀑 (Scatter Fall)
*****
■前週吉田さん送別と共に私の分も「送別山歩き」を開催していただきましたが、「やっぱり最後にもう一度歩きたい」との思いが強く参加、森Qさんがいるにも拘わらず「最後の‘み・やったーマン’」を拝命
いたしました。よろしくお願いいたします。

●9時、大埔墟駅に集合したのは中川、五十嵐、荒田、佐藤、土田、稲岡、山口、安藤、森岡、マカオ(山本)、阿部、森Qさん、宮田の13名。
●全員一緒にバスに乗るため、始発の懐仁街(Wai Yan Street)まで15分程歩き乗車。他の乗客は途中で一人二人と降り、最後は山海徑貸切状態。
窓の外では真っ青な空、白い雲、山の濃い緑とが織り成すコントラストがすばらしく、今日の歩きに彩りをそえてくれそうです。でも、また暑くなりそう・・・。
●9:30、梧桐寨(Ng Tung Chai)で下車。バス停少し手前、「南無阿弥陀仏」石碑横の舗装路を入り、畑の中のゆるい上りを進みながら小さな村落の三叉路を右に進む。まだ点々と続く村落を抜け、竹林を登り木陰で小休止。近くに流れる小川の音が心地よい。
萬徳徑」の石碑を超えしばらく進むと「萬徳苑」の門、更に5分で「萬徳苑」というお寺に到着(10:00)。おばちゃんが「中も見ていきなさい」と手招きするも、外でしばし休憩。が、ふと気がつくとA田さんが近くの小川で頭から水をかぶって「気持ちいいよ!」と。でもみんなは「お清め?」とそっけない(笑)。
●10分休憩し今度は土の道。中川さんから「このコース、宮田さんも来たことがあるのでは?」と聞かれ「いやぁ〜、ないと思います」と答えたものの、さっきの寺には見覚えがある。森Qさんに聞いてみると逆コースで来ているらしい。すっかり「アルク・ハイマー・宮田」でした・・・。
●「大帽山郊野公園」の案内板。右は滝を上から順々に、直進は滝を下から上がっていくルートで今日は直進。空は晴れ渡っているが、木陰が多く風も涼しく心地よい歩きとなる。
しばらく登ったあと左に下ると最初の「井底瀑(bottoms fall)」(10:30)、小休止の後10:45に次の「中瀑(middle fall)」に到着。中瀑は井底瀑よりやや大きく、川の中の石の上に立つと滝からの天然ミストで身も心も洗われ気分最高!
●ここでも10分休憩して「主瀑(main fall)」へ出発。先頭を行く荒田さんが途中で茶色の蛇を発見。言わなければわからないかも知れないがうっかり言ってしまったものだから後方にいた森Qさんは立ち尽くしている。なかなか前に進めず蛇が去ったところでやっと出発、11:05主瀑着。この滝は「主」だけあってさすがに立派!五十嵐さんが「ラッシャー木村」姿でまるで露天風呂にでも入るかのように水浴びを始める。それにつられて宮田、マカオ、阿部ちゃん、荒田さんが水に突入。暑く火照ったからだはこの水で冷やされ気分爽快〜!マカオ持参の夏恒例「パイ缶」を皆でほおばり12:00に出発。
●道なき道を更に登り、12:10、最後の「散髪瀑(scatter fall)」に到着。滝そのものは先ほどのよりやや小ぶりだがそこからの眼下の眺めはすばらしい!今日思い切って参加した甲斐がありました!
更に山道を5分ほど登るとやっと平坦な道に出てあとは下るのみ。笹林を抜け、12:30「林錦公路 2 1/2公里」の標識。麓の地図には主瀑までの3滝しか表示されていなかったが、ここの地図には
上から「散髪瀑」へ降りる道もちゃんと記載されている。道なき道を通るため下の地図には表記されていないのかな・・・?
●一転、下りはほとんど木陰がなく、大きな段差の急な道が延々と続き、下るほどに暑さも増してへとへとになりながらどうにか13:00「萬徳苑」に到着。お参りをして13:45バス停に。「64K 元朗西」行きのバスに乗り14:15終点到着。
<打ち上げ>
元朗では定番の「Shangri-La Curry House」

メニューがきれいになっていて、ぱっと見値段も上がっている予感・・・。突き出し用にでた玉ねぎ+ビネガーと豆のディップはいまひとつだったが、今回初めて出してくれた「ネパール・ソース」は、少々辛いがコクがありとてもおいしい。
定番のタンドーリ・チキン、モモ(ネパール風餃子)、サモサ、各種カレーは相変わらずおいしかった。
山海徑御用達のためか(もっとも、ここまで大勢で足をのばす日本人なんてそうはいないでしょう)、VIPカードがなくても15%引きで、2386が2028となり(ピッチャーの数不明なるも、いつも通りそこそこ飲みました!)男性200、女性100で残りは山海徑の財布へ。
p.s.
今回を最後に「み・やったーマン記」はしばしお別れとなります。これまでのご愛読ありがとうございました。勝手にこの場をお借りして御礼申し上げます。


目的地 :マクリホースSec 8の逆走
+鉛鑛凹Lead(Lead Mine Pass)
〜城門水塘まで
地域  : 城門郊野公園
参考地図: 新界東北及中部
山歩の日:2009年4月12日(日) 最寄り駅:MTR全湾(Tsuen Wan)、
午前9時集合
天気:曇り
最高気温:25度。湿度(予報):75%
水・食料:補給場所なし 報告・宮田 写真・府川 難易度 :2.5(約14.5キロ、約4時間)
▼画像を」クリックすると画像が大きく表示されます。
(1)大帽山公園スタート!        (2)さあ 登り登り  
(3)ゲートまで来ました。前方に見える山にショートカット??
(1)長い険しい登り、ショートカット 山頂施設に到達?
(2)下から声が! どこから下る??  (3)大帽山最高地点で合流
(1)いつもの登りを下るのは変な気分?   (2)違う景色に見えます
(3)レッドマインパスに到着 中川ご夫妻と合流
(1)城門水塘までの穏やかな道。 マクリが全部こんな道なら・・
(2)絵葉書のような?記念写真  (3)阿部さんを太らせようと沢山注文!
(4)さらにさらに 点心山盛り

***
■森Qさんが鉄骨(?)除去手術の抜糸直後のため参加できず、わかりやすいコースということで選んでくれたのがマクリホースSec 8のなんと“逆走”。これは楽しみ!と集まったのが中川ご夫妻、秋子、佐藤、府川、土田、稲岡、山口、安藤、山本(マカオ)、阿部、宮田、の12名。 100km本番の第2サポート地点である城門郊野公園入り口までタクシー3台に分乗、中川ご夫妻はそのまま上のゲートまで行きそこから出発。

●9:30、大帽山に向け公園を出発。残念ながらこの日の山頂は霞がかっていてまったく見えない。9:55ゲートに到着。ガスが更に一段と濃くなる。そのまま舗装路を進もうと思ったところ、順走では気がつかなかった「ショートカットのような」一本道が目の前に現れ、「行ってみましょうか?」と府川さん、「このまま(普通路で)頂上まで行くのもなんだし、ダメでも日記のネタにはなるでしょう!」と山口さん。安藤、佐藤、マカオ、宮田を加え6名でこの道に入る。後続組は通常ルートをとり、ここからしばらく二手に分かれる。

●今日の山道組には地図がないものの「中でどこかと合流するだろう」「この近道でかなり先回りできる!」と得意げに険しい傾斜をぐんぐん突き進む。が、いつまでたっても他の道と合流する気配がない。しかも霧が濃く自分たちがどこに位置しているのかの見当すらつかない始末。ふと霧が晴れた瞬間に右手下に見えたのは、くねくねと曲がる通常ルート。我々は随分と左にそれているような・・・・・。「この道で本当に大丈夫なのかな・・・」というかすかな不安と「他に道はないし、さっき地中にケーブルが走っていたから道は上まではつながっている「はず」。まぁなんとかなるでしょう」という希望的観測が交錯しながらまた歩き始める。すると、霞の向こうに山頂の塔を囲むフェンスが現れる!お〜、知らない間にこんなところまで来ていたんだ、と一同やっと安堵の色。10:20フェンスに到着、それに沿って右手に進むが、今度はどのように舗装路にでてよいのかがよくわからない。下の方から話声が聞こえ、マカオが先頭となり道を探し当て、10:30、頂上少し手前(DP147/148付近)の通常ルートにやっと合流。少し歩いていくと、なんのことはない、別部隊は既に到着していてのんびり休憩中。ここで土田さんの地図を見ると、山道ルートは舗装路とほぼ並行して走っているだけで、ショートカットでもなんでもなく、きつい登りで時間がかかるだけのルートでした。

●そこからは皆で一緒に心臓破りの坂を下る。荒田さんはこの急勾配の登りを「デコがついてまうんですよね」と表現しましたが、さて下りはどのような表現がぴったりなのでしょうか・・。左手に建物を見ながら下っていると「次、右に曲がるんだけど、だれか間違えるんじゃないかな・・・」と府川さん、案の定そのまま直進する山口さん。「ほら、やっぱり間違えた」と府川さんの顔は得意満面。

●東屋を超え舗装路に別れを告げ山道へ。100km本番では「ここを超え、大帽山を越えればもうほぼ終わったも同然!」と思いながら最後の力を振り絞って歩いている区間ですが、逆走だと眼に飛び込んでくる景色もかなり違ってとても新鮮。
休憩の際誰かが「あっ、貯水池が見える」と。大帽山ではあんなに霞がかっていたのに気がつけば遠くが十分見渡せるほどになっていた。「あ〜、正面の草山を越えて針山も超すんだよねぇ」と宮田。一同「???」。「宮田さん、そんなに気合入れてどーすんですか!今日はsec.8だけですよ。それじゃ100kmの練習と同じじゃないですか!」とマカオ。昨日からなぜか勝手に「大帽山、草山、針山・・・随分と長いなぁ」と思い込み、それに備えて食料まで準備していたのは私(宮田)一人だけでした・・・。

●途中から阿部ちゃんが先頭でペース作りをしながら下山。登りで少し足を痛めたのか、足をかばって手でバランスをとりながらラップダンス状態で階段を下る。
12:00 鉛鑛凹(Lead Mine Pass)に到着。中川ご夫妻は10分ほど前に到着しておりここでやっと全員集合。10分ほど休憩のあと、鳥のさえずりを聞きながら貯水地沿いの眼にも鮮やかな緑の中をのんびり歩き、13:15、ミニバス乗り場に到着。

【打ち上げ】
尚濱楼(Champagne House)

新界全湾兆和街23號 海晴軒1樓全層 TEL:2612-1822
思い起こせば昨年9月28日、「食い逃げ」ならぬ「タダでご馳走」になった店。が、昔の「明星海鮮」という名前が消え別の名前になっている。ならば過去のことも一緒に忘れてしまいましょう!(笑)
いつも通りの注文のつもりが、一皿の量は以前より多く加えて全体的にちょっと味が濃く塩辛い。個人的には明星の方がおいしかったと思いましたが、皆さんはいかがでしたか?でも、沢山注文した割に値段は案外安く11名で951ドル。飲んだ人100ドル、飲んでいない中川さんが端数、チップ20で、残り80は山海徑財布に。


目的地 :針山(532m)と同風山 地域  : 半分ほど城門郊野公園
参考地図: 新界東北及中部
山歩の日:2009年3月15日(日) 最寄り駅:MTR全湾(Tsuen Wan)、
午前9時集合
天気予報:晴れ曇り、最高気温22度、
湿度77%、黄色乾燥注意報
水・食料:補給場所なし 報告&写真 ・ Qちゃん  難易度 :2(約8キロ、約4時間)
▼画像を」クリックすると画像が大きく表示されます。
(1)道路を離れ、ここから登り    (2)針山への登り、右は城門水塘
(3)MacLehoseを離れ、鳥居を潜る
(1)たのもぉ〜! 誰かおらぬか?   (2)信義宗神学院の正門
(3)白壁に瓦屋根、これも客家風?
(1)中華風教会、御本尊はイエス様   (2)小さな門を潜ると…(比較サンプル吉田)
(3)こ〜んなに大きな十字架!!!

*****************
■今回はリクエストがなく、どこに行こうか考えている時、地図に高度も出てないチビ山だけど、沙田の宗教名山として香港最高の十字架がある同風山のことを知り、針山と組み合わせて行くことにする。参加者は五十嵐、荒田奥(ご主人は日本出張)、佐藤、山本、太田、秋子、吉田、土田、内海、稲岡、山田、寺島、私の13名。全湾のB1出口を出て陸橋を渡り、兆和街のミニバス乗り場へ。城門水塘行き82は長蛇の列で3台目に乗れ、9:25発車。

●9:37終点下車。降りたバスの進行方向に進む。公衆トイレのあるBBQサイトからMacLehose Trailとなり、M125を通過。猿がいるのにBBQしてる人がいて、それより、朝っばらからやってるのに驚き。城門水塘のダムを渡って階段を上がると、「麥理浩徑第七段」の鳥居から登りが始まる。針山は昔から三段腹と言われてて、第一は様子をみながらボチボチ。終わった〜と思ったら、オマケつき。平坦になったら終わりだが、少し下ると登り返しの階段から第二の登り。高度を上げると右に針山が見えだし、平坦になると正面に見える山頂への登りが第三。五十嵐さんと佐藤さんは先に行ったが、ちょっと休憩。晴天で暑いが、この時期にしては珍しく乾燥注意報が出ててクリスピーな風が吹き、とっても爽やか。さぁもうひと頑張り!
●11:00針山の三角点(532m)に到着。城門水塘から大帽山、草山への登り、馬鞍山、獅子山、沙田の市街地と360度の眺望は最高! でも意外に人が多くて騒がしく、10分いて下山。

●11:20ヘリポートというより車回しのような広場で小休止。道路を緩やかに登り、M131を過ぎ、11:37 MacLehoseを離れ、「往沙田市鎮」と書かれた鳥居を潜る。数分で分岐。8年くらい前に来た時は右に行ったが、同風山に出る道だったかどうか記憶になく、土田さんに地図を出してもらって確認してると、秋子さんが右だと言う。どうして? 立て看板に手書きでそう書いてあるから。ホントだ。でもその看板というのが、ちゃんとした装備で経験のある人しか行っちゃいけないという警告で、そんなに悪い道だったかなぁ?
 ともかく右へ、石を埋め込んだ立派な階段を下る。これなら初心者でも平気なのに、予算が足りなくて途中から悪い道になるんだろうと言いながら進む。平坦になると階段ではなく土道になるが、悪くない。数カ所ある分岐は逸れないで真っすぐ行く。
●結局予算は足りたのか装備と経験を生かすことなく、12:20道路に出る。右上の門は私邸! 左へ下ると、黒い瓦屋根に白壁の客家風の建物が信義宗神学院で、中に十字架が少し見える。あれかぁ? でも門は閉ざされており、もう少し下ってツツジが植わった小道を建物に近づき柵の間から見る。あんまり大きくないけど香港最高かぁと思いながら。
 更に道路を下ると信義宗神学院の正門があり、それを背に道路を右に下るか、真っすぐ行くかで迷い、斥候として太田さんに真っすぐ行ってもらう。大丈夫です!って伝令が届き後を追うと、さすが宗教名山、立派な建物と美しい庭園があり、しかも案内板に十字架とある! さっきの神学院のは間違いだったんだと捜しに行くが、敷地は広くて見つからず、心配になりかけた頃、稲岡さんが右下の門を指し、あの中や!と叫んで駆け出す。追いかけて門を潜ってビックリ! こんなにデカイとは! 石原組、とぼとぼ、慢慢行の皆さんも是非行ってみてくださいね。

●十字架を右に進むと、来た道を戻らなくても下山できる近道あり。13:00同風山路と百楽徑のロータリーに標識があり、左に行く沙田とだが、打ち上げはネットで調べた大圍で一番人気の店に行こうと真っすぐ同風山路を下る。13:10高架下を潜り、KCRの線路に突き当ったら右へ。城門河を渡り、大圍駅の道路の反対側に風林小館がある。

【打ち上げ】
風林小館
/ Fung Lam Restaurant TEL:2692-1175
大圍村南道45-47號 (45-47 Tsuen Nam Rd., Tai Wai)
 13:20店に入ると絨毯が敷かれてて、一番混んでる時間帯なのにガラガラ。ヤバイんじゃないかと思いながら着席すると、案の定、飲茶もランチもなく、夜と同じメニューのみ。食堂ならともかく、レストランで飲茶がないのは反則や!と思うが、足が痛くて打ち上げのみ参加の阿部ちゃんも来て14人で1テーブル。たまにはこういう店もいいかと、山海徑Tシャツの素材とスタイルを選んでる間に注文。イカフライ$95、鳩肉ミンチのレタス包み$100、脆皮鶏(1隻)$260、スペアリブ$75、紅焼豆腐$75、什菜保$75、ここの名物、香酥鴨(タロイモを鴨に見立てた精進料理、半隻)$120、煎封醸豆腐$85など。ビールは大瓶$35。大圍にしては高く、量が多ければ許せるが普通で、老舗だそうで味はいいが二度と来ないだろうと思いながらマイタン。$2188(うちビール21本で$735)。男性$180、女性2人$110でした。



目的地 :流水響郊遊徑と沙螺洞 地域  : 八仙嶺郊野公園
参考地図: 新界東北及中部
山歩の日:2009年3月8日(日) 最寄り駅:旧KCR粉嶺(Fanling)、
午前9時集合
天気予報:曇り、最高気温18度、
湿度89%
水・食料:補給場所なし 報告・Qちゃん 写真・府川 難易度 :2(約11キロ、3.5時間)
▼画像を」クリックすると画像が大きく表示されます。
(1)霧雨だ〜   (2)この鳥居を潜る   (3)流水橋は渡りません
(1)龍山橋を渡ります (2)かわいい標識 (3)鶴藪灌漑水塘 (4)鶴藪灌漑水塘に下りて真っすぐ
(1)のどかな道  (2)沙螺洞に到着  (3)電気はきてるようです  (4)ごめんください!
(1)下は大埔の工業団地  (2)蝶々の保育区の看板  (3)まるで桜のような「宮粉羊蹄甲」

****************************
■また天気予報が悪く、山に登っても視界が悪いとガッカリだから、前々から行きたかった客家の廃村、沙螺洞(Sha Lo Tung)と、流水響郊遊徑(Lau Shui Heung Country Trail)を組み合わせたコースを企画。集合したのは五十嵐、荒田夫妻、府川、佐藤、宮田、吉田、内海、稲岡、阿部、森岡、山田、私の13名。粉嶺の地上の改札を出て中国を背に左へ。すぐ左の階段を下り、ミニバス乗り場へ。
 鶴藪行き52Bに並んでいた人達が乗り、残ったのは3人。我々は13人で定員16人だからピッタシ! 意外に早く来た次のバスに16人が乗ると、バスを降りる運転手。なんや、なんや? トイレに行ったみたい。待ってると荒田さんの携帯に、駅に着いたと島田さんから電話。えっ! 阿部ちゃんが、僕が降りて一緒にタクシーで行きましょうか?って言う。どこで降りるか知ってる? 知りません。黙ってなさい。9:00過ぎまで待ったし、バス満席で、どこで下車するか森Qさんしか知らんし、悪い!って荒田さんがダメ出し。島田さん本当にゴメン! 9:15発車。

●9:25八仙嶺に行く時より手前、バスが峠状の三差路を左に曲がるとこで下車。(流水響道と鶴藪道の分岐かな?) 霧雨より粒が大きい感じで傘やウィンドブレーカーを出し、右の道路に入る。9:35公衆トイレがある分岐を左へ。2分で左上も真っすぐも「流水響郊遊徑」って地点に到着。左上は距離が短いから、正面の鳥居の前で記念撮影して真っすぐ行く。
 今週は、この時期には珍しく黄雨マークが出るほどの雷雨があったが、流水響灌漑水塘の水位は低く、せせらぎも心なしか寂しい。右の流水橋は渡らず真っすぐ。次の龍山橋を渡り、標距柱C2208を通過。森を抜け、10:00林道に出たら立ち休憩。左の九龍抗山へと進むが、緩やかな登りがきつくなり、霧で何も見えない中、喘ぎながら登る。峠状のとこを下ると、すぐ分岐でWilson Trailに合流。左に行くと東屋と案内板がある。以後は流水響郊遊徑とWilsonが一緒になった道で、W108を通過。10:40流水響郊遊徑が真っすぐだが、Wilsonに従い右へ曲がる。

●水塘近くまで下りたT字路は、右へ行くと沙螺洞に近そうだが、もっと歩きたいので左のWilsonを行く。ダムへと階段を降りて真っすぐ。11:15、W113の東屋で休憩15分。「鶴藪水塘家樂徑」の鳥居を潜るが、家樂徑ではなくWilson。11:35分岐を右へ行くWilsonとお分かれ、真っすぐ平山仔へ。霧が晴れ、ゼンマイやワラビ、タラの芽を見つけながら、春らしいのどかな道を行くと、12:10沙螺洞の入り口に到着。
 八仙嶺の麓にあり「山上的大片高地」と言われ、30年くらい前は農耕をしていたそうだが、村人は出て行き、環境汚染を免れ、野生動物や植物の宝庫として二級古蹟に指定されている。テレビでも紹介されてて、期待して来たせいかちょっとがっかり。廃村だからしょうがないけど、古蹟と言うからちゃんと管理しているのかと思ったら、もの凄い荒れよう。1軒だけ人が住んでいる気配。12:20早々に入り口に戻り、鳳園へと林道のような道を進む。これなら小型車が入って来れるし、環境汚染されてるだろう、茘枝窩の方がずっとスゴイと思ってたら車道に出た。
 12:40道路は遠回りするようで右の階段を下る。かなり急で長い。12:50下まで降りたら、蝶々の保育区を覗いてみる。特に何があるというのでもなく、庭だった。道路を進み、13:05大埔の工業団地前のバス道路に出たら、反対側のバス停から大埔墟行きバスに乗る。

【打ち上げ】
好年華皇宴
 TEL:2638-8913
大埔墟火車站 新達廣場2樓101-102 (Shop 101-102, Uptown Plaza, Tai Po)
 稲岡さんが帰り12人。ちょうど昼時で30分くらい待たされる。3週間前にも来てるので美味しかったものを注文。でもドリア風伊麺は間違えてしまう。ビールは生力の大瓶が$16。何本飲んだか忘れたが、マイタンすると$1060。男性9人が$100で女性2人が$80でした。


目的地 :東平洲(Tung Ping Chau) 地域  : 東平洲海岸公園
参考地図: 新界東北及中部
山歩の日:2009年2月8日(日) 最寄り駅:旧KCR大学(University)、
午前8時30分集合
天気予報:晴れ曇り、最高気温23度、
湿度68%、黄色乾燥注意報
水・食料:茶店あり 報告・Qちゃん 写真・府川 難易度 :1(約6キロ、2 時間)
▼画像を」クリックすると画像が大きく表示されます。
(1)釣り堀かと思う水上警察   (2)平べったい東平洲が見えて来た
 (3)荷を預けに茶店へ    (4)郊遊徑のスタート地点
(1)ええもん撮れまっか?  (2)龍落水  (3)斬頸洲  (4)チョコウエハースみたい
(1)チゲできました!  (2)帰りの船  (3)陽が沈み  (4)月が昇る

**
■香港マラソンに山海徑のメンバーもたくさん出るので、鬼の居ぬ間にじゃないけど、人数が多いとできない(大きい鍋がないから)、キムチチゲを東平洲(Tung Ping Chau)という島でやろうという島鍋企画! 東平洲は、本当は平洲というが坪洲と間違えないよう東をつけてて、なんで香港の領土なのか不思議なくらい中国に近い島。土日祝日のみ1往復しかない船に乗るため、集合はいつもより早く8:30@旧KCR大学駅。参加者は土田鍋奉行、秋子火付け役(ガス係)、荒田夫妻、府川、佐藤、島田、佐藤さんの友人で初参加の山田氏、私の9名。
 日曜日だというのに大学駅前は人だかり。みんな東平洲へ行くんですかね? まさか〜行くにしてもチャーター船で行く団体じゃない?、ともかく波止場へ行こか。徒歩15分で馬料水。埠頭の付け根の右に塔門、左に東平洲と書かれている。右の塔門は長蛇の列で、やっぱ東平洲は人気ないねぇと左側で待っていると、荒田さんが右の列に並んで切符買わなあかんと言う。へっ? 半信半疑で並ぶと、やり手ババアみたいなオバさんが小学生のような学校机で切符を売っている。買った人は右の塔門行きだと思っていた船に乗り込み、じゃー右・塔門、左・東平洲の意味ないじゃん! 往復$90を払い乗船。乗船率ほぼ100%、300人近く乗ってそう。夏ならわかるけど、信じられない状態で9:00船出。早速お菓子が回って来て気分は遠足。左の八仙嶺やプローバーコーブ、右の馬鞍山を見てはしゃいでいたが、吐露ハーバーを出ると見るものがなくなり、1時間40分の船旅は長い〜
●10:40ようやく到着。豪勢な木造の公衆トイレができててビックリ。秋子さんが、日本人の集団ホームレスに間違われるんじゃないかと言う懸案の鍋や食材をどうするか。右に行くと茶店があるから、預かってもらおう。さすが来る人が増えただけあって以前は2軒だった茶店が3軒になっている。一番海に近い海景士多(Sea View Store)に預け、そのまま左回りで島を回ってもいいが、6キロの平洲環島郊遊徑(Ping Chau Country Trail)は時計回りなので埠頭に戻り、11:10トイレの左の標距柱C2301をスタート。
●集落の中を通り、小さい島だから迷うわけない、第一そんなに道がないと思っていたのに、いきなり天后廟の裏で道を間違える。天后廟の左のトイレに行くか、集落を通らず海岸を歩くと良かったんだな。でも最初の見所、更樓石に着いたからヨシとしよう。浸食された岩の塔が立ってて、昔ここで増渕さんが持って来てたスイカを食べた。海岸を離れ、唯一の登りと言える階段を上がると島の最高峰、48メートルの鶴岩頂だ。次の龍落水は、荒田奥様は滝かと思ったと言うが、海に入って行く龍の背のような岩の列なのだが、どう見ても、見えない〜。斬頸洲という浸食によって首を切られたような地形を見たら北上。島中がバームクーヘンやミルフィーユみたいな奇岩だらけで、だんだん飽きてきた。おなかもすいたし、早く帰ろうと北端を回り込んで海岸をスタコラさっさ。

●13:05海景士多に戻ってやれやれ。とりあえずビールを注文。庭先とテーブルを借り、お菓子とチゲ用の豆腐を冷や奴で食べ、ちょっと空腹を紛らし、さぁ〜作ろうか!って作るのは土田奉行なんだけど。海辺の特等席の対岸は、3キロくらいじゃないかって距離で中国! 島では発電機を使っているのに火力発電所があり、島の人は(住人は殆どいないが)、中国へ買い物に行くんじゃなかろうか。税関ないからそりゃあかん。でも一番近い香港の店に行くのに1時間はかかりますよ、かたや中国は泳いでも渡れそうで、きっと抜け道あるでしょう。てな話をしていたら鍋ができる。
●腹がくちくなったら海岸で寝転び(小石の浜なのに意外に気持ちいい)、起きてまた食べ、チャーター船が人を運んで来るのを眺める。1000人くらい上陸しただろうか。土曜日に来て泊まった人がいると朝より乗客は多く、もし乗れなかったら次の土曜日まで帰れないと、16時頃から片付けをして早めに埠頭へ。船が出る時間が近づくと海景士多の人達も乗り込んで来た。やはり彼等も帰るんだ。17:15喧噪を乗せた船が、静寂に包まれた週末だけのワンダーアイランドを後にする。
 乗客のほとんどが船を漕いでて(←奴隷船じゃなく眠ってる)、大きな赤い夕日が沈むのを見ていない。夕闇が降りて島を振り返ると、凛とした白い十四夜の月が昇った。

【チゲ場所提供】
海景士多
/ Sea View Store TEL:2462-5983
東平洲 (海岸公園珊瑚核心區) 碼頭右側
 生力の缶ビール$10を19本注文し、チップ$60を足して$250払ったが、他の値段は以下の通り。住宿毎晩$35、早餐$20、午餐$40、晩餐$40、BBQ$60、楊州炒飯$32、咸魚鶏粒炒飯$40、?椒炒蜆$32。



目的地 :Wilson Trail(衞奕信徑)、
Stage 9の後半〜10
地域  : 八仙嶺郊野公園
参考地図: 新界東北部
山歩の日:2009年1月25日(日) 最寄り駅:旧KCR粉嶺(Fanling)、
午前9時集合
天気予報:曇り、最高気温14度、湿度58%、
赤色乾燥注意報、寒冷注意報
水・食料:補給場所なし 報告・写真 Qちゃん 難易度 :4(約17キロ、7.5時間)
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(1)トンパ文字のような鳥居   (2)焼け焦げた山肌   (3)焼け落ちた標識
(1)遠赤外線のようにあったかい山  (2)屏風山の稜線  (3)ほぼ全山焼けてました

●旧正月の大晦日は、08年2月にStage 9まで歩いたままのWilson Trailを最後まで歩き、全長78キロなのになんで標距柱W137(68.5km)までしかないのか謎の究明と、長距離歩いて疲れても明日は寝正月でええやん!企画。しかし朝から山口、府川、中川夫妻から欠席と連絡があり、つっちーと2人だけ?と思いながら粉嶺駅へ。寒い! 市街より2〜3度低そう。集合したのは土田、吉田、内海、阿部、安藤、私の6名。旧正月休みで香港脱出者が多く、難易度4だからか久々の10人以下。地上の改札を出て左へ、すぐ左の階段を下り、緑のミニバス乗り場で鶴藪圍行き52Bに乗車。9:25発車。

●9:40バスが右の鶴藪圍へ曲がるとこで下車。真っすぐ道路を約2キロ歩き、鶴藪灌漑水塘に出たらWilson Trail 9。ダムを渡る。10:10標距柱W113の広場で小休止。トンパ文字のような「鶴藪水塘家樂徑」と書かれた鳥居を潜り、階段を上がって森を抜けたら分岐を左へ。先週山火事があったので上の方は黒くなっているが、急な階段を上がると先週よりは前、でも去年くらいに燃えた跡があり、焼け跡の二重奏。タバコの不始末だろうって言うと、現役メンバーで唯一タバコを吸う阿部ちゃんが、僕は携帯灰皿持ってるし他の人も捨てるとは思えません!と言う。でも足元を見ると吸い殻があちこちに落ちてて、捨ててるやん! 登りの階段の途中で息が続かなくなり休憩。見晴らしはいいが靄ってて、深?のビルが蜃気楼のように見える。(後日聞くと山火事の原因は新興宗教のお祈りとか)
●10:50登りが一段落し、寒くなるまで休憩して山腹を行く。W116を過ぎると白い道の両側は真っ黒。土田さんが、道が白いのは消化剤を撒いたからだろうって言う。消化剤? 石灰みたいなもんですよ。へぇ。屏風山の稜線に出ると吐露ハーバーを見下ろす高所恐怖症の吉田・阿部コンビが恐いって言うほどの絶景! しかし山は、黒い山肌に白い道が万里の長城のように続き、場所によっては焦げ臭かったり、遠赤外線のようにほんわか暖かく、正に焼けたて。寒冷注意報が出てる日で良かったよ。黄嶺(Wong Leng/639m)の三角点は登らず巻いて進む。

●この山麓を八仙嶺、英語ではPat Sin Rangeって言うけど、本当の8つの嶺は最後の3分の1くらいにあると言うと、森Qさんと歩くと勉強になりますって阿部ちゃん。役に立たんけどな。疑い深い、イエ、探究心の強い土田さんは、狭い範囲に本当に8つあるのかと地図をにらんでいる。みんなも同調して八仙嶺の謎解きが始まる。
W122を過ぎ、12:55最初の純陽峯(590m)に到着。模造丸太の断面にそう書かれており、これが後7つあるわけだが、次の鐘離峯は低地にあり、前から思っていたのだが、どこが峯やねん! いつもみんなに遅れないよう立ち止まったことはないが、今日はのんびり考える。左の山が鐘離峯で道は下だが、まぁええかって作ったんちゃう? 納得。次、行こか! 果老峯、拐李峯、曹舅峯、采和峯、湘子峯と過ぎ、13:45三角点がある仙姑峯(511m)に到着。峯は8つあり、謎は解明! 振り返ると、くねくねと稜線に続く道が見え、よく歩いて来たもんだ。14:00まで休憩し、ここからはStage 10。一気に下る。

●14:15平坦な道に出たら左へ。W129を過ぎ、起伏のない土道は歩きやすいが、通常500メートル毎の標距柱の間が異常に長い。これ絶対1キロ以上あるよと言いながら、でもW135の墓地に出たら500メートル以下のようなとこもあり、ここの標距柱は信用できへん! ようやく道路に出て下り、右に漁農署の建物があるとこでトイレに行った人を待って小休止。問題のW137を通過! 更に下り、案内板とWilsonの碑があるとこで謎を究明すべく見入るが、答えなし。地図上に、その先の道路に出たとこでStage 10の終わりを示す三角の記号があるだけ。全長78キロならW156までないダメじゃん! 太古(香港島)から藍田(九龍半島)に渡るMTRの距離を入れて78キロ、入れないと68.5キロなのかと思ったが、それは含まないと書いてあるし、10区間の距離を合計すると78キロになる! 謎は解けず、阿部ちゃんがグーグルで調べることになったが、その結果は予想通り、Qちゃんの山歩日記に辿り着いたそうだ。堂々巡り〜
 地図上では約17キロだが標距柱は絶対おかしいし、20数キロ歩いた感じで16:20ミニバスが走る道路に出て座り込む。大晦日だから大丈夫だとは思うが(旧正月の大晦日に山歩きするって、お盆に海水浴するみたい?)、満車で通過したら始発の鹿頸で混んでるわけで、待ってても乗せてもらえないから鹿頸まで歩かねばならず、道端で売っている旧正月のお菓子を試食した後、どうか乗れますようにと祈りながら待つ。来たバスはちょうど6席空いており、神に感謝!

【打ち上げ】
金明苑海鮮酒家
/ Golden Garden Seafood Restaurant TEL:2676-1228
粉嶺祥華邨商場106號 (Shop 106, Cheung Wah Estate Shopping Center)
 ミニバスの終点は今朝乗った粉嶺。ここで知っている店は1軒しかなく、取り敢えず行ってみる。おっ、やってるやってる。脆皮焼鶏半隻(鶏の丸焼き半分)、翠塘蒸豆腐(あんかけ茶碗蒸し)、什菜保(野菜鍋)、加理薯仔牛筋南(ジャガイモと牛筋のカレー)、味はOKだが、全てぬるい! 大晦日の、客が最も少なそうな17時に入ったわけで(我々6人の貸し切り)、作り置きを出してるからアツアツじゃないのかな? 文句は言わず、最後に八味豆腐(上げ豆腐)、?油皇炒麺(醤油焼きそば)を食べて868ドル。ビールはブルーガールの大瓶25ドルを10本。いつも女性は安くしてもらっているが、面倒なので1人150ドル徴収。店員の愛想がすっごい良かったので(利是を期待して)、チップを32ドル置く。


目的地 :鹿頸〜烏蛟謄
(改名するか?おフランス街道)
地域  : 船湾郊野公園
参考地図: 新界東北部
山歩の日:2008年5月11日(日) 最寄り駅:旧KCR大埔墟
(Tai Po Market)、午前9時集合
天気予報:曇り雨、最高気温25度、湿度92%
水・食料:集落で補給可能 報告・Qちゃん 写真・金子 難易度 :4(約15キロ、5.5時間)
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(写真左から)(1)ミニバスの終点はのどかな村(2)烏蛟謄郊遊徑を行く、お遍路さん?
(3)やっぱ、ベトナム街道の方がいいか

(写真左から)(1)四本指になった今も「五本指楠」(2)トトロの森の「白花魚藤」
(3)板根はバンコンと読むのか?

(写真左から)(1)鎖羅盆の廃屋(2)榕樹澳で休憩(3)ブローニュの森
●3月16日に空中先生が来港した時、府川、宮田、ケネディと逆から歩き、おフランス街道改め、
ベトナム街道にしようかって言ってたコースだが、日本から参加の金子さんが行きたいというの
でまた企画。でも今回は逆からじゃないから、おフランス的かも… 参加者は中川夫妻、佐藤、
倉田、山口、秋子、太田、土田、吉田、野崎、稲岡、時々参加の前川嬢、河本嬢(3回目)、阿部氏
(初参加)、山口さんの同僚のレイコ嬢(初参加)、私と17名! ミニバス(定員16)に乗り切れない
ほど集まったのは何年ぶりかなぁ。

 大埔墟の中国に近い方の改札を出て地下道に入り、突き当たりを左に行くとミニバス乗り場。
烏蛟謄(Wu Kau Tang)行き20Cは、1台には乗り切れず2台目は9:25発。9:50終点で下車。
(タクシーなら約100ドル)

●道路の終点から川沿いの土道を行き、右へ橋を渡って更に川沿いを行く。左に渡ると上に
案内版があって、そこから烏蛟騰郊遊徑(Wu Kau Tang Country Trail)が始まる。鬱蒼とした
森の石段を上がり、10:10標識がある三差路で烏蛟騰郊遊徑は左だが、真っすぐ茘枝窩
(Lai Chi Wo)
へと進む。海が見えたら、対岸は沙頭角(Sha Tau Kok)。高層ビルが並んでいるの
が中国で、その左の田舎が香港だ。
 10:50十字路に標識があり、ここも梅子林・茘枝窩へと進む。集落の水源である川沿いの道を
辿り、11:15右に焼却炉があるとこを真っすぐ茘枝窩に入らず、左の階段を上がってみよう。団体
さんが大勢下りてくるように、上にはオススメの見所があるのだ。まずは「五本指楠」。五本の指
のように広がる枝を第二次世界大戦の頃、日本軍が切ろうとしたが村人が強く抵抗し、1本
切ってやめたとか。木道を行くと左に「風水林」。右に寄生した木の根に呪縛された木があり、
突き当たりが、幹が空洞なった木。

●何列も並ぶ長屋の横を通り、地面を覆った広場のベンチでランチ。大木の下では食堂が店開き
しており、それが南プロバンス風だったんだが、ここでランチする団体さんが100人以上いて、
やっぱ、ちょっと違うか? 
大木の右の橋を渡り、数分でトトロの森と呼んでいる、White-flowered(白花魚藤)の森へ行く。
クネクネした不思議な木は通常指くらいの太さなのに、ここは直径20〜30センチもあり、樹齢百年
だと言われている。また板根という、板状の根が面白い。12:00広場に戻ったら、建物が並ぶ右の
案内板から小道に入る。

●沖縄風の門を潜ると桟橋には団体さんを待つチャーター船が停泊している。海沿いの道は徐々
に山道となり、鎖羅盆(So Lo Pun)という山の中の廃村を通り、12:25榕樹澳(Yung Shue Au)という
海辺の廃村で休憩。亜公凹(Ah Kung Au)と標識にある方を目指す。中国の対岸に出るとロシアの
軍艦ミンスク
が見えて、次の分岐は、以前は下って海岸を歩いていたが、前回上の道の方が歩き
やすいとわかったので真っすぐ山腹を行く。目指すは鹿頸(Luk Keng)
●14:10木の下の野外食堂を過ぎ、突堤を渡った茶店で豆腐花、ういろや大福みたいなのを食べ
て休憩。中川さんが奥様に、ここが山海徑でコートダジュール言うてるとこや、本物にはよう連れて
いかんから、よう見ときやと言ってる。ええっ!
●海沿いに進んで階段を上がるとブローニュの森。階段を下ってBBQサイトを過ぎ、満潮なのか
海水に浸かった道を靴を濡らさないよう進む。15:05道路に出たら右へ。バス道路に出たら右へ。
茶餐店があるとこがミニバスの乗り場で、ようやくゴール!

【打ち上げ】
BB開心茶座
/ 大埔墟行き緑のミニバス56Kの乗り場
 今日は母の日だからレストランは混んでて入れないだろうと、ミニバスに乗る前に打ち上げ。
汁麺(インスタントの袋ラーメン)はあるが、炒麺や炒飯はなく、つまみになりそうな物が少ない上に、
出て来るのが非常に遅く、2つに別れたテーブルで同じ物を注文するが、あっちは出てる
のにこっちは出てないとか、4つ注文したのに1つだけとか、母の日でなかったら入らなかった。
ビールは生力の大瓶18ドル、青島20ドル。27本も飲んだが、大して食べるものがなく、飲まな
かった中川さんと女性が40ドル、男性は80ドルでした。


府川レポート
目的地 :八仙嶺(Pat Sin Leng)
報告&写真・府川
山歩の日:2008年7月6日(日)
歩きだした直後のスコール
気も良くなり苦しいけれど楽しい登り
気も良くなり苦しいけれど楽しい登り
写真では見えないけどミンスクをバックに集合写真
写真では見えないけどミンスクをバックに集合写真
尾根の上で雨が降り出した

雷も鳴りだし 大男が頭を低くして傘の中


30分近くの立ち往生で腹ごしらえ

 集合したのは13人
荒田、倉田、宮田、吉田、土田、太田夫妻、稲岡、阿部、河本、佐藤、山本、府川
すでに並んでいる客がいたのでミニバスには乗りきれないと考えタクシー3台に分乗して 
鶴藪へ。
歩き始めた途端にスコール! 管理建物の軒下でやり過ごし 再スタート。
雲が多いものの日差しが強く今日は暑くなりそうと思いながら最初の登りをクリアし、先週土曜日に豪雨に襲われた地点も難なく通過。 しかし 八仙嶺は倉田さんの帰国をさびしがっているのか またまた雨が降り出し、さらには頭上で バリバリ雷まで鳴り出し動けず。入院中の森Qさんも心配してメッセージをくれたので電話で会話。もうすぐ退院で 暇してたのでしょうか?
その後 雨は時々激しく降り続くものの雷が治まったので歩きだし みんなずぶ濡れ、風も強く傘の骨が折れながらも 2時半ごろ下山。 雲の切れ間から昨日歩いた
プローバーコーブを見る事が出来て 倉田さんも納得?
バスで
タイポーに行きいつもの店で飲茶 女性 HKD50 男性 HKD80 で余裕でした。以上です

目的地 :鹿頸〜烏蛟謄
(おフランス街道改め…)
地域  : 船湾郊野公園
参考地図: 新界東北部
山歩の日:2008年3月16日(日) 最寄り駅:旧KCR大埔墟(Tai Po Market)、
午前9時集合
天気予報:晴れ曇り、最高気温24度、
湿度82%、黄色乾燥注意報
水・食料:集落で補給可能  報告・Qちゃん 写真・府川 難易度 :4(約15キロ、5.5時間)
ここがブローニュの森なんだけど、文句ある!
海の向こうは中国で、ミンスクが小さく見える
小川を渡って…

地図を広げて進路相談
坂道を登り…
茘枝窩に到着。屋外食堂は大繁盛!
トトロの森と呼んでるが、ドロロの森みたい?

 タイ、カンボジア、ベトナムを旅した空中夫妻がカナダに帰る前に来港。香港の山が大好きな空中先生が行ってないとこにご案内しようと、中国はビルやコンテナヤードが林立しているのに対岸の香港はド田舎という対比が面白いおフランス街道にする。なんでフランスかと言うと、天気のいい日にオープンする屋外の食堂や海辺の茶店が南欧の雰囲気があるからで… でも今回は変更するはめに。参加者は空中、府川、宮田、ケネディ(空中先生の教え子で先生を紹介してくれた香港人)、私と5名。大野先生は山歩きの格好なのに見送りに来ただけで大学へ出勤だと言う。その格好で?
 
烏蛟謄(Wu Kau Tang)行きミニバス乗り場に行くと、トライアスロンの大会があって10時まで運休だと張り紙。怒りながらタクシー乗り場へ。緑のタクシーに乗ると運ちゃんが、烏蛟謄へ行けなかったら引き返すか、最初から遠回りして行くか、どっちにするってケネディが通訳してくれる。じゃー遠回りって言ったけど、メーターはドンドン上がり、運ちゃんは通行人に道を訊いたりして頼りなく、ゴール予定の鹿頸(Luk Keng)に着いたとこで落車!と叫んで下車。131ドル。

 9:45てなわけでゴールからスタート。
新娘潭路を進み、左の鶏谷樹下に入る。道路が途絶えたら海沿いの道。10:00分岐を真っすぐ、BBQサイトの横を登るとブローニュの森!(行ったことないけど)。10:30茶店を右へ谷埔(Kuk Po)に入ると烏蛟謄へショートカットできるが、我々は当然海沿い。小さな埠頭を過ぎると山腹の道になり、11:05対岸にミンスク(中国に身売りされたロシアの航空母艦)が最も近くに見えるとこで休憩。曇っているけど景色は悪くなく、風はクリスピーでとても気持ちいい! 毎週香港の山を歩いてる皆さんが羨ましいですって空中先生。カナダに住んでる先生に言われると変な感じ。
 11:20廃村となった
榕樹凹に出たら右へ。漁村じゃないし、畑もないし、かつての住人は何で生計を立てていたのか? 海賊? ケネディが廃屋に鍵をかけて20年住むと自分のものになると言う。ホント! ここではないが20年近く住んだ老婆が、その間誰にも文句を言われなかったと裁判に勝った例があるそうだ。住めそうな家を物色しながら村外れの小川を渡り、山に入ると鎖羅盆にも廃屋が点在している。かつての住人は何で生計を、、、山賊?
 ところで、いつものコースを逆に歩くとイメージが全然違い、廃屋はベトコンの隠れ家みたいだし、山はジャングルのようで、「おフランスの植民地ベトナム街道」ってことになる。(笑)

  12:00案内板のある分岐を右へ。海沿いの道から急な階段を登り、15分かけて峠に着くと見晴らしがいい。
塩田(中国の地名)のコンテナヤードはここに来る度に大きくなっているようだ。10分休んで下山。12:45定期船が着く埠頭を過ぎ、沖縄っぽい門を潜ると、12:50茘枝窩の広場に到着。大きな木の下に開店した食堂は以前と変わりないが、地面が奇麗に固められ、ここも南プロバンスの雰囲気は消滅。13:20までランチ休憩し、大木の下の川を渡ってトトロの森と呼んでいるとこへ行く。数分だし、一見の価値あり。
 広場に戻って今度は廟を左へ入る。公衆トイレの右を進み、長屋が並列したような集落の脇を行く。空洞の木や、蔦?にがんじがらめにされた木、風水林を見て階段を下ったら、下の道を右へ。森の中に入って行く。
 14:05分岐を真っすぐ。14:15分岐を真っすぐ下ると
谷埔に戻るので烏蛟謄へと左へ登る。14:35分岐で烏蛟謄郊遊徑(Wu Kau Tang Country Trail)になり、歩いたことがない右へ行きたいって我がままを言う私。火の見やぐら小屋が見え、14:40表示に従い左へ進むと小屋の横の芝地に出る。山火事の監視小屋だから靄っているけど見晴らし抜群! 休憩がてらケネディがおっちゃん(監視員)に訊き、ここから下ると遠いし、バスはないし、戻った方がいいと言ってると言う。バスがないってのはウソで、始発の鹿頸で大抵満席になるから乗れないことが多く… 空中奥様との待ち合わせに遅れるし、ケネディは疲れてるようで、もう我がまま言わないで来た道を戻る。
 分岐を下り、15:10案内板まで来たら左へ小川を渡る。集落に出たら右へ橋を渡り、15:15道路に出たとこがミニバスの乗り場。待ってる人が多くて1台には乗り切れず、ちょうどタクシーが来たので乗り、空中奥様と待ち合わせている朝集合した大埔墟へ行くよう言ったが、降りたら太和! なんでこんなとこに連れてくんねん!と怒りながら、電車で1駅の大埔墟へ。16:00空中奥様に1時間も待たせてすみません!と謝りながら、打ち上げ場所へ。

【打ち上げはこの店】
景福軒海鮮酒家
/ Royal Plaza Court Seafood Restaurant TEL:2389-1038
大埔墟火車站新達廣場2字樓101-120 (Shop 101-120, Uptown Plaza, Tai Po)
 いつもの店だけどメニューが変わってて、コックも変わったのか、不味くはないけど美味しいものもない。ビールを飲んだ人が70ドルで飲まなかった私は45ドル。
値段は変わらず安い。

八仙嶺 府川レポー 練習の日:2007年11月25日(日) 報告・府川 写真・府川 

今日の参加者は五十嵐、荒田、秋子、庄司、山本、大野、太田、佐藤、府川の9名

バスは 
52B となっていたのですが 実際は 52Kでも目的地に着きました。 しかも前回は手前のBBQサイト横で下ろされましたが、今回はぎりぎりのところまで乗っていけました。

五十嵐さんが 森qさんの言いつけを守って 山海径HPから4月1日の所を印刷してきて ガイドブックにしながらのスタートとなりました。その後は 時間も比較しながらの行程でした。ほぼ 30分ぐらいの先行という感じで順調に進みました。
最後は 危険なルートは取らず まともな道で下り始めたのですが、問題はその後!!100kmの練習以降 どうもアドレナリンが出っ放しの方が多いようで 誰からとも無く走り出し CWXに穴を空けるほどの転倒者発生、かっ飛ばしての 下りだったようです。
(下りでひざを痛めた私は ついていかず マイペースで下りました大人でしょ!)

香港の山中湖と称される プローバーコーブのバス停に向かう途中,奥様と別ルートで行動中だった中川さんから電話着信。
真横をミニバスで通過した際 手を振ったけど 誰も気づかなかったとの事。 佐藤さんと秋子さんは 振られた手には気づいたものの
子供かしらと思っていたそうです。タイポーマーケット駅上層の中華で合流し 飲茶。11人で $890 でした。
いつもどおり ビール組み 90/一人 飲まなかった組 60/一人で精算して お開き

土曜会と称する一部のアドレナリン組みが 次の土曜に マクリのsec1−3を日が暮れないうちに歩き終えるには何時にスタートしようか相談してました。 ほんとにやるのでしょうか?はしょって 西湾亭からにするとの声も聞こえてましたが・・・来年の100kmの準備ですか??? あ・ら・た さん!

目的地 :亀頭嶺
(Kwai Tau Leng/486m)
地域  : 八仙嶺郊野公園
参考地図: 新界東北部
山歩の日:2007年5月6日(日) 最寄り駅:KCR粉嶺(Fanling)、午前9時集合 天気予報:晴れ曇り、最高気温29度、湿度70%
水・食料:補給場所なし  報告・写真・Qちゃん 難易度 :3(約7キロ、約3時間)
ここから南涌郊遊徑が始まる
水量は少ないが美しい川
シンドイ階段の登り
地図にない道、藪の中の踏み跡を行く
名は体を表さない、これが亀頭嶺!
藪道の後方は沙頭角海

山の名前で変に盛り上がった今回の行き先。日暮さんから「懐かしいなあ。その昔、あの山に登ったとき、たしか星野オバが一緒で、この山の頂上で女性は激しく動きまわったり、はしゃいだりしてはだめよ。そんなことすると標高が高くなってしまうからと冗談言ったら、星野さんはお歳に似合わず恥ずかしそうにしておられました。忘れもしない、山の上の葉っぱの上に長さ10センチほどのグリーンスネークがいて、亀頭ならぬ蛇首、かまくびを持ち上げていた。あの蛇は、ひょっとしたら亀の代わりに山を守っている蛇かも。毒蛇だから、かまれると病院行きです。要注意。念のため」とメールがあり、別の山歩きの組の石原さんは、女性社員に聞かれるとセクハラになるかもと男性社員を呼んでこっそり訊くと、中国語も意味は同じなんだって。
 参加者は中川、荒田、倉田、宮田、山口、伊藤、菅野(2回目)、山本(2回目)、私の9名。
KCR粉嶺の地上の改札を出て中国を背に左の通路に入り、すぐ左の階段を下った先にバスターミナルがある。9:25鹿頸(Luk Keng)行き56Kの緑のミニバスに乗車。先月、空母ミンスクに行こうと中国の沙頭角に潜入する際、警官に阻止されたゲートが見え、山口さんと、あそこや!と言ってるとバスは右折し、海沿いを行く。9:45南涌(Nam Chung)の道路の分岐の公園で下車。公衆トイレあり。

 案内板が立っている細い道路に入ると、一帯は川が海に流れ込む汽水域なのでマングローブが茂り、養殖池もあり、エサを求めて飛来する鳥がさえずり、とてものどか。10:00右の「
南涌郊遊徑(Nam Chung Country Trail)」の鳥居を潜る。徐々に高度を上げながら進み、10:15標距柱C2502で美しい川に出る。中川さんが、今年の冷やしソー麺はここやな!と言う。去年も候補として考えたけど上流を人が通るから止めたんですと私。5分休憩して川の左側を行く。
 10:35今度は川を右に渡る。ほら、下流でソー麺したくないでしょ? そやなぁと中川さん。我々が最後で登りは段々きつくなり、時々立ち止まりながら進む。
稜線に出るとC2504で、みんなが待っててくれる。眼下の沙頭角海の左岸にミンスクが見え、曇っているが眺望は悪くない。10分休憩し、先頭の人は山を左に巻くとこで待っててください、分かりにくい分岐から山頂を目指しますと言い、それぞれのスピードで進む。

 見上げるよう急な階段にアゴも汗も出まくり。伊藤さんが、これ難易度3.5じゃないでしょ?って言う。4にすると伊藤さんが来ないから4はなしにしたけど、曇ってるし距離は短いし3.5だよって言うが、信じてくれない。階段を終え、しばらく行くとお約束通りみんなが待っている。さぁここからは
地図にない道だ。目印はC2505の先のリボン。えーここ? そうでーす! 踏み跡があるので全くの藪ではなく、足を滑らせながら登る。稜線に出ると亀頭嶺(486m)の三角点が見えてきた。たおやかな山なのにねぇ。11:25三角点に到着。香港の田舎と対照的な中国の高層ビル、山も海も見え、絶景! なのに3年も来てなかったのは、前回のしんどさを忘れるのに3年かかったからやろ。

 11:50山頂から西へ下山。また
南涌郊遊徑に出て右へ。八仙嶺から降りて来る道との分岐を真っすぐ行くとC2507。左の谷は深く、山肌に照葉樹緑が茂っている。分岐に山桃の木があると菅野さんが言うので見上げると、ホント青い実がたくさんなっている。真っすぐ行く前に左に寄り道し、突き出した崖の上から四方を眺めて分岐に戻り、後は下るだけ。下界の集落が見えてきた。12:50鳥居を潜って道路に出たら南涌郊遊徑は終わり。右へ。集落を進むと有機栽培の農園があちこちにあり、13:00橋を渡ったとこでミニバスが来た。が、4人しか乗れず、残りは橋を左に進んで沙頭角公路に出てバスに乗り、KCR粉嶺で落ち合う

【打ち上げ】
金明苑海鮮酒家
/ Golden Garden Seafood Restaurant TEL:2676-1228
粉嶺祥華邨商場106號 (Shop 106, Cheung Wah Estate Shopping Center)
 
粉嶺はめぼしいレストランがなく、いつもここ。ビールは生力の大瓶が13ドルと激安。あれこれ注文し、どれも美味しくて537ドル。男性陣が100ドル払うと言うが、そしたら山口さんと私はタダだよ。いいと言うのでチップを13ドル、山海徑の財布に150ドル入れる。中国に近いと安いね。

地域  : 獅子山郊野公園
参考地図: 新界中部
山歩の日:2007年4月29日(日) 最寄り駅:MTR●太子(Prince Edward)、
午前9時集合
天気予報:晴れ曇り雨、最高気温26度、
湿度87%
水・食料:補給場所なし  報告・写真・Qちゃん 難易度 :3(8キロ、約4時間)
この鳥居を潜って右に進むのが正解
鷹巣山自然教育徑から見下ろす眺望
脱皮する不思議な白千層という木
だんだん中心の市街地に近づいてきた
これが獅子の顔!
獅子の肩あたりで、伊藤さん撮影

日本がゴールデンウィークなので主要メンバーの欠席が多く、雨模様だし誰も来ないんじゃないかと心配したが、引っ越しが片付いたと先週送別した空中先生、伊藤さん、大野さんと初参加のガールフレンド、私の5名が集まり、E出口を地上に出て左のバス停へ。Wo Che行き81のバスで約10分、石梨貝水塘で下車。

 9:35
バス停には公衆トイレと猿の像があり、陸橋に上がると木の上で猿が歓迎してくれる。左に降りて右の細い道路に入るとMacLehose Trail。「鷹巣山自然教育徑(Eagle's Nest Nature Trail)」の鳥居を潜って右へ入るのだが、忘れてて道路を行き、通りかかった魚護署の車に違うと言われ、左の藪道から教育徑に入る。格闘技好きの伊藤さんは空中先生の弟さんが有名なレフェリーで、ゴッチとかいうプロレスの神様(?)と親戚だと聞いて仰天。レスリング、プロレス、相撲の話で大盛り上がり。一緒に歩いてるのについてけないや。歩きやすい土道は尖山(Eagle's Nest)中腹の森をクネクネと続き、視界が開けると眼下に市街地が広がる。曇っているが素晴らしい眺め!

 10:15東屋がある分岐で教育徑を離れ、MacLehoseを逆に辿る。その前に休憩15分。ここから筆架山までずっと登りですと言ったのに、すぐ道路。もう着いたと伊藤さん。まだまだこれからと横断して登る。
標距柱110を過ぎ、また道路を横断し、もう1つ横断すると筆架山(Beacon Hill)のボールを頂いたような建物があるコンクリートの広場に到着。香港人のおっちゃんらがトランプをしている。なんでこんなとこで? 筆架山の山頂(457m)は道路を進んだ先だが、行かずに広場の入り口から山道を下り、道路を横断してまた山道に入る。下りになると観景台があり、教育徑より高度が高いし、中心街の方へ歩いて来たので更に眺めは抜群! 下界を俯瞰しながら進み、M107あたりで正面に獅子山(Lion Rock)が見えてくる。

 11:35東屋に到着。ここから北へ
望夫石(Ama Rock)に行く予定だったが、空中先生はAmaよりLionの方がいいと、みんなも賛同。10分休憩してMacLehoseを進み、分岐を右へ獅子山を目指す。登る途中で岩山が顔のように見える地点があり、大野さんのガールフレンドが猿みたいと言うが、私にはロボットみたいに見える。分かりにくい分岐を右へ20メートルほどロッククライミングすると、12:10獅子の頭に到着。南は足がすくむような絶壁で、その先に市街地が広がり、360度のパノラマ! 曇っているのが残念だが、だから簡単に来れたわけだし、一長一短。獅子の背、つまり稜線を尻尾の方に行くと見所が随所にある。月初にここで滑落死した女性がいるので気をつけて景色を見ながらゆっくり進む。

 12:35「獅子山(Lion Rock/495m)」と可愛い標識があり、その先は侵入禁止の柵で左に下山。分岐でMacLehoseに合流し右へ。
M104を過ぎ、分岐を右へ沙田凹邨に下ると黄大仙への近道。昔と違い非常によく整備されている。怪しい休憩所を過ぎ、なお下り、13:20道路に出る。が、大野カップルが来ない。空中先生がLove Birdは寄り道してるんやない?と言う。そういうと休憩所にブランコありましたね。15分後に2人が現れ道路を下る。法藏寺を過ぎ、T字路も真っすぐ、打ち上げは四川食堂にしようとミニバスに乗らず下る。道路が右折するとこも真っすぐ。突き当たりの鳳徳道で左に曲がると、13:45食堂に到着。空中先生は奥様を迎えにMTR黄大仙の駅へ。

【打ち上げ】
詠藜園、四川擔擔麺菜館
/ Sze Chuen Noodles Restaurant TEL:2726-3818
黄大仙鳳徳道15-17號地下 (G/F., 15-17 Fung Tak Road, Wong Tai Sin)
 厚揚げの煮物、砂鍋雲呑鶏(半隻)、麻婆豆腐、白飯3椀、回鍋肉、四季豆、白菜のミルク煮(漢字名忘れた)、店の名物の担々麺を2椀注文。ビールは生力の大瓶が18ドル4本飲み、379ドル。ビールを飲んだ4人が70ドル、飲まなかった2人は50ドル。大満足で店を後にする。イベント会場を抜けてマンションの裏に聳える獅子山の勇姿を見てMTRの駅へ。明日から約1ヶ月、中国を旅してカナダに帰る空中夫妻にどうかお気をつけて、また来てくださいとお別れしたのでした。

目的地 : 梧桐寨瀑布
(Ng Tung Chai Waterfall)
地域  : 城門郊野公園、
大帽山郊野公園
参考地図: 新界東北及中部
山歩の日:2007年4月22日(日) 最寄り駅:MTR●湾(Tsuen Wan)、午前9時集合 天気予報:晴れ曇り雨、最高気温28度、湿度89%
水・食料:補給場所なし  報告&写真・Qちゃん  難易度 :4(約12キロ、約4.5時間)
岩の間を登る、後方の草山は霧で真っ白
長けたゼンマイ
この標識から4つの滝へ行く
まずは散髪瀑
カメラに納まらりきらない主瀑
荒田さんは中瀑へタオルを洗濯に行きました

4ヶ月だけ中文大学で客員教師をされていた空中先生の送別は大帽山の裏の滝。ご自宅はナイアガラの近くで比較すべくもないが、散髪瀑、主瀑、中瀑、井底瀑と4つある香港最大の滝を見ていただきましょう! 参加者は空中、荒田、倉田、宮田、ミンスク隊の山本氏(山は初参加)、森Qの6名。B1出口を出て左へ、すぐ陸橋を渡り、突き当たりを左へ階段を下る。真っすぐ歩いて信号を右折すると、次の通りが兆和街(Shiu Wo Street)。右に城門水塘(Shing Mun Reservoir)行きミニバス乗り場がある。ところが、長蛇の列で待ってらんないとタクシー2台でミニバスの終点まで行くことに。

 倉田、宮田、森Q車の中で、空中先生にいただいた包みを開けると渋い色合いの美しい陶器が現れる。奥様のお手製で、後で聞くと販売もされているとか。道理で素人の手ではない。家まで来たらもっといいのがもらえるかもしれませんよと先生。うーん、カナダ遠征したいなぁ。ところで運ちゃんはいつもと違う道を行くので文句言うと、近道だと言う。半信半疑で10分後、先に出た空中、荒田、山本車より速く着き、料金は同じ36ドル。疑って悪うございました。
 9:30階段を上がって
Pineapple Dam Nature Trailという城門水塘沿いの道を辿る。最近まとまった雨がないので水位が非常に低く、土が露出しており、滝は流れているのだろうかと心配になる。枯れていたらただの崖だ。宮田さんが上から放尿しましょうかと言う。イラン! 9:40道路に出たら右へ。大木が茂る道は実にいい。森林浴を楽しみながら、途中からWilson Trailとなり標距柱W079を通過。10:25トイレや東屋があるLead Mine Passの広場に着くとWilsonとMacLehoseが合流。15分休憩。

 10:40「
麥理浩徑第八段」の鳥居を潜りMacLehose Trailを辿る。標距柱M138を通過。森を登り、分岐を真っすぐ行くと「川龍」と標識があるとこを右に曲がる。すぐまた登りになり、振り返ると大埔の市街地や、Plover Coveの突堤、ぼんやりと八仙嶺が見え、草山は霧がかかっている。岩がゴロゴロした道を登り、城門水塘がおぼろに見えた後は霧が視界を防ぎ、どこをどう歩いているのやら。足が速い荒田さんと空中先生に(腐りやすいって意味じゃないよ)、山本さんも遅れずついていく。いや〜頼もしい、100キロ候補だね。一度小休止し、M143からは下り。11:40道路が始まるとこの東屋に到着。10分休憩したら寒くなり、MacLehoseを離れて「梧桐寨不經瀑布」の標識に従い土道に入る。

 道端に長けたゼンマイを発見! 香港で見るのは初めてで沢山あるから違うのかと根元を探ると、新芽は綿帽子を被っている。こりゃ絶対ゼンマイだと宮田さんに草を押さえてもらい撮るが、接写が苦手な私のデジカメ。帰って見るとただの草薮だった。府川カメラマンがいてくれたらな(咳が止まらないと欠席)。霧に濡れて滑りやすい石段を下ると大埔の街が見え、新緑が奇麗だ。
 12:10案内板と標識がある分岐で4人が待っててくれる。5分ほど休憩して
「只往散髪瀑(To Scatter Fall Only)」の標識に従い森に入る。石段を下ると水音が聞こえ、散髪瀑(Scatter Fall)に到着。水量は少ないものの枯れてなくて良かった。なんで散髪やねん?と荒田さんが訊くが、知りません。横切って「警告」の看板を越える。標識に「只往散髪瀑」とあったのは、この先は行っちゃイケナイからで、でも戻って下の滝を見るにはスッゴイ回り道になるから誰しも警告を無視して進む。
 ガレ場を下ると
主瀑(Main Fall)が現れる。30メートルくらいある立派な滝でカメラには納まらない。それを見ながら倉田さんの冷凍パイナップルの缶詰をいただく。旨い! 倉田さん株が上がりましたねと山本さん。んだんだ。30分もいて下り、中瀑と間違えて名もない小滝を見た後、更に下って右に入ると、今度こそ中瀑(Middle Fall)。かなり水量もあり美しい! 最後の井底瀑(Bottom Fall)は道を外れて分岐を下る。滝壺がとても深く、左に行くと滝が3段になっているのが見え、豪華だが曇っているので暗く、うまく撮れなかった。ナイアガラのように大きくはないが、深閑とした森を蕭々と流れる滝に空中先生もみんなも大満足!

 分岐に戻って右へ。次の分岐を真っすぐ行くと、13:50
苑徳萬(右から読む)に出る。道教だから寺ではなく苑なのかな? ベンチで少し休みコンクリートの道を歩く。民家に出たら道路を離れて右に進むと集落。畑を抜け、左方向の林錦公路(Lam Kam Road)を目指す。●湾(Tsuen Wan)に戻ると言う空中先生は左の元朗行きバス停へ行くのでお別れ。是非また香港に来てくださいと、5人は道路を横断し右のバス停へ。KCR大埔行きに乗り、終点のバスターミナルで下車。

【打ち上げ】
景福軒海鮮酒家
/ Royal Plaza Court Seafood Restaurant TEL:2389-1038
大埔墟火車站新達廣場2字樓101-120 (Shop 101-120, Uptown Plaza, Tai Po)
 おなじみの店だがメニューが新しくなっている。14:30過ぎなので安く、あれこれ注文。エビ入りチーズ味の伊麺がカルボナーラみたいだと好評。ビールはカールスバーグの大瓶20ドルを5本飲んで計386ドル。1人80ドルでした。

目的地 : 八仙嶺
(Pat Sin Leng)
地域  : 八仙嶺郊野公園
参考地図: 新界東北及中部
山歩の日:2007年4月1日(日) 最寄り駅:KCR粉嶺(Fanling)、午前9時集合 天気予報:晴れ曇り、最高気温28度、湿度84%、黄色乾燥注意報
水・食料:補給場所なし  報告・Qちゃん 写真・府川 難易度 :5(約10キロ、約5時間)
稜線に出て、ここから屏風山を辿る
歩いて来た稜線を振り返る
黄嶺の三角点にて、全員で記念撮影
右の奥に見えるのが馬鞍山
山火事で死者が出た岩場を下る

2週続けて簡単コースだったから八仙嶺に行こうって荒田さんの提案で企画。参加者は中川、五十嵐、荒田、府川、佐藤、倉田、山口、私の8名。KCR粉嶺の地上の改札を出て中国を背に左の通路に入り、すぐ左の階段を下った先にバスターミナルがある。9:20鶴藪(Hok Tau)行き52Bの緑のミニバスに乗車。
 9:35公園で運転手と乗客のオバちゃんに降りろと言われ、終点かと思いきや、バスはもっと先へ行く。なんで降ろすねん!と追いかけると、左に鶴藪郊遊徑の鳥居がある。そっちへ行くと思われたのかな。歩きに来てるんやから余計に歩かされても怒ったらあかんと中川さん。それに乗っててもバスが右に曲がる所で下車しなくてはならず、そこまで500メートルほど。真っすぐ進み、9:45車両禁止のゲートを抜けて更に進む。

 10:00
鶴藪灌漑水塘(Hok Tau Irrigation Reservoir)まで来るとWilson Trailに合流。ダムを渡ると標距柱W112がある。10:05道路の終点の東屋から右へ鳥居を潜る。森を抜けて視界が開けたら左へ。W114から急な階段登りだ。予想最高気温は28度と暑く、体調が悪い佐藤さんでなくてもシンドイ。高度を上げると深センの高層ビルが見え、時々足を止めて見ながら登る。10:35コルに至り15分休憩。山を北に巻いて進む。
 11:10分岐。ヤバイ、水の飲み過ぎで足りなくなりそう。3リットル近く持っている五十嵐さんが、無くなったら一口10ドルで売ると言う。そうなる前に軽くしてあげましょうと分けてもらう。20分休んで歩き出し、5分も行くと
稜線。おお〜絶景! 山はなぎ落ち、眼下はすり鉢のよう。彼方に馬鞍山(702m)から西に連なる山並みが見え、北は中国の梧桐山と海岸は沙頭角の街。かつてのロシアの空母ミンスクも見える。この稜線は屏風山(Ping Fung Shan)と言い、広東語も意味は同じなのか正に屏風みたいW117を過ぎ、いい道ではなく、いい見晴らしを選んで稜線の踏み跡を辿る。

 12:05
黄嶺(Wong Leng/639m)の三角点。道を外れても登る価値がある360度のパノラマ! 山口さんが「蟻行者」の話をしてたから(どこにでも来たって証拠に蟻行者と書いてる落書き魔)、ホラここの三角点にも書いてるって言うと、府川さんが蟻餃子? 20分いて下山。犁壁山(Lai Pek Shan/530)を過ぎ、W123を過ぎ、階段を登ると八仙嶺香港一の絶景と言われるが、実際の八仙嶺は長い稜線の3分の1ほどしかない。純陽峯590m、鐘離峯529m、果老峯543m、拐李峯522m、曹舅峯508m、采和峯489m、湘子峯513m、仙姑峯511mと、可愛い標識が立っている。ここが峯かい?ってとこもあるけど。
 13:45最後の仙姑峯の三角点に到着。数分休憩し、南へ下ろうと提案。進入禁止じゃないの? それは危険だけど道があるって意味で道がないとこには進入禁止とは書いてないんだよ、でも正規ルートと分かれようか?って言うと、府川さんが保険に入っている妻帯者は正規ルートでしょうと言う。でも死んだら奥さんが喜ぶから危険コースだろうって誰かが混ぜ返し、結局全員南下することに。

 危険な岩場が2ヶ所があり、難易度は5に跳ね上がる。デカイ倉田さんが先頭で足を置く位置を指示してくれる。
10年ほど前、遠足に来た中学生が下から山火事に煽られ、この岩場を登れなくて何人かが焼死した。連れて来た先生が悪いと非難された先生が自殺したり、山火事の原因はその中学生のタバコだったとか、色々と物議をかもしたもんだ。今でも花がたむけられており、手を合わせて通り過ぎる。
 森を抜けるとすぐいい道ですと言ったのは記憶違い。なかなか出られず、すぐって言うたやないと荒田さん。いつものことで慣れたと中川さん。トホ〜、全然信用されてない私。14:25ようやくいい道に出て右へ進み、数分で春風亭という東屋。まだ氷が残ってる五十嵐さんの水を回し飲みし、20分休憩して下る。道路に出ると魚農處の建物があり、脇に公衆トイレ。バス道路を右へ。バスターミナルに出たら
大埔火車站行き75Kに乗車。終点下車。

【打ち上げ】
景福軒海鮮酒家
/ Royal Plaza Court Seafood Restaurant TEL:2389-1038
大埔墟火車站新達廣場2字樓101-120 (Shop 101-120, Uptown Plaza, Tai Po)
 大埔墟はレストランが少なく毎度ここ。倉田さんがイースターの連休にミンスクに行くと言い出し、じゃー我々も行こうって盛り上がる。ビールはカールスバーグが4缶で18ドル。24缶飲み、料理と10%のサービスチャージがついて541ドル。1人70ドル徴収。
いつも安くて美味しい。

目的地 : 船湾淡水湖
(Plover Cove Reservoir)
地域  : 船湾郊野公園
参考地図: 新界東北及中部
山歩の日:2006年12月26日(火) 最寄り駅:KCR大埔墟(Tai Po Market)、
午前9時集合
天気予報:晴れ、最高気温21度、湿度82%、黄色乾燥注意報
水・食料:補給場所なし  報告・Qちゃん 写真・府川 難易度 :5(約20キロ、約6時間)
ここで船湾淡水湖郊遊徑に合流
珍しく紅葉した木と、下は淡水湖
分5405、Cheung Pai Tunで、全員で記念撮影
中央のダムへと下る。後ろは馬鞍山
突堤は自転車乗りでいっぱい
突堤の後方は最後の御褒美、八仙嶺

 4連休の4日目は、日本から参加の高橋マオナン先生の希望で行き先は船湾淡水湖(Plover Cove Reservoir)。集合場所がわからないと言うのでホテルへ迎えに行き、バスでホンハムへ。乗り換えたKCRの中で宮田さんに会い、大埔墟で下車。五十嵐さんと高橋さんは顔なじみ。山口さんに紹介すると、マオナンさんって女だと思ってたと言う。ジジイだよって言うと怒る高橋さん、案内にMR.を意味する先生って書いたじゃない。女教師だと思ってたと山口さん。
 駅は工事中で売店は閉鎖、水が買えない。ビルに入ってパー君(PARKN=スーパーマーケット)で買い、戻ると佐藤さんと府川さんが着いてる。参加者は7名。
線路を背に右の改札の前の地下道に入り、左に行くとミニバスのターミナル烏蛟騰行きは2台でも乗り切れないほど人が待っててタクシーで行く。烏蛟騰の道路の終点まで約25分、96ドル。

 9:50小道を下り橋を渡る。正面の山道の登りが
船湾淡水湖郊遊徑(Plover Cove Reservoir Country Trail)だが、ここから入ると大変。左へ進み前半は楽な道にする。立派な門構えの家を右へ。次の分岐は九担租(Kau Tam Tso)へと左へ。10:00真っすぐ行くと廃屋長屋なので右折し、次の分岐は左に入らず3階建ての建物へと進む。
 10:10道の真ん中に棒が立った所を過ぎると、
緊急電話がある分岐を真っすぐ行く。右に吊燈籠(Tiu Tang Lung/416m)が見え、佐藤さんに初参加してバテた山ですよって言うと、あーあれですか。以後は山口、府川、佐藤、宮田が先行し要所で待っててくれ、私、高橋、五十嵐が追いかける展開となる。
 10:25廃屋の前の標識を
大●(山へんに同)(Tai Tung)へと右に入る。林を抜けると視界が開け、高度を上げるごとに見晴らしはよくなるが、反面暑い。ハイネックで汗だくの高橋さんが着替えると出した服は、薄いけどハイネック。私の言うこときかないから〜。なんだ、森Qの言うことって? メールに半袖Tシャツ、長袖シャツ、ウィンドブレーカーで来るよう書いたじゃない。日本は寒くてそんな気にならなかったんだよ。五十嵐さんが、これ着ますか?と発刊性のいいTシャツを出してくれる。申し訳ないといいながら着替える高橋さん。更に登りは続く。

 10:50〜11:05右側が開けたとこで休憩。ここで
船湾淡水湖郊遊徑に合流し、歩き出すと標距柱C2609がある。11:15稜線に出ると右に淡水湖、左は島々や中国まで見え、少し靄っているが見事な眺望! 稜線歩きを楽しみ、急な階段を下ったら森の中を登り返す。
 12:00〜12:30大岩でランチ。五十嵐さんお手製のおにぎりを高橋さんにもわけてあげ、景色もおにぎりも美味しいね! 言わばここが折り返し地点で、ここからは淡水湖の反対側を行く。休憩後、急な階段を下り、しばらく行くと足場の悪い下り。このコース最大の難所だ。それをこなすと快適な道が続く。13:10小山に
C2618があるとこで小休止。
 14:00〜14:20
長牌●(土へんに敦)(Cheung Pai Tun/125m)の三角点で休憩。右は淡水湖の反対側と、その奥に八仙嶺(Pat Sin Leng)、歩いて来た道も見え、左の海の向こうは馬鞍山(Ma On Shan/702m)とグルリ360度、素晴らしい! 休憩後は下りとなり、足場が悪い下りをこなして登り返す。後はちょっとした登りがあるだけ。

 14:50ようやく道路。待っててくれた先行組は十分休んだのか先に行くが、3人は10分休憩。道路から階段を上がってダムの上を通り、階段を下ってまた道路。15:30金網のゲートを抜けると、右に約2キロある突堤を行く。貸し自転車に乗った人がいっぱいいて、香港人は自転車に乗るのがヘタだから事故ったのか救急車がうるさい。でも
正面に見える八仙嶺は素晴らしく、最後のご褒美だね。五十嵐さんは香港マラソンの練習だと走り出す。
 高橋さんが、借りた服どうしよう?と訊く。有り難うございましたって返したら。それでは申し訳ない、ホテルでクリーニングに出すから森Q取りに来てくれ。なんで私が!それに受け取れなかったらどうすんのよ。ならホテルで洗うと言う。洗剤もないのに?五十嵐さんだって洗濯機が洗うんだからゴメンなさいって返したらいいよ。それはまずいと、押し問答が続く。
 16:00ヘロヘロになってBBQサイトに到着。その先にバスターミナルがあり、最近この辺の店は入ったことがなく、
バスで大埔墟に戻ろうと75Kに乗車。五十嵐さんが、服返してもらいましょうかと高橋さんに言う。いや、ホテルでクリーニングに出して森Qに取りに来てもらおうと… そんな面倒なことしなくていいですよと五十嵐さん。そうだよ、私だって面倒なんだからね! それではと返す高橋さん。
 終点のバスターミナルで下車。地下道を通ってKCRの駅へ。宮田さんが先に帰り、6人で左のエスカレーターを上がってビルに入る。真っすぐ進んで右のエスカレーターを上がり、正面に打ち上げのレストラン。左は朝、水を買ったパー君。

【打ち上げ】
景福軒海鮮酒家 / Royal Plaza Court Seafood Restaurant TEL:2389-1038
大埔墟火車站新達廣場2字樓101-120 (Shop 101-120, Uptown Plaza, Tai Po)
 この辺に来た時はいつも利用する店。17:30過ぎなので従業員のまかない食が始まっていたが入れてくれる。とりあえず缶ビールで乾杯! 
紹興酒を飲みたいと高橋さんが従業員に訊きに行くと、店の入り口へ連れて行かれパー君を指さす。そこで買えと言うのだ。驚いたが良心的かも。メニューは少ないが満腹して6人で552ドルでした。

目的地 : 馬屎洲特別地区
(Ma Shi Chau Special Area)
地域  : 郊野公園ではないが、
馬屎洲特別地区
参考地図: 新界東北及中部
山歩の日:2006年11月19日(日) 最寄り駅:KCR大埔墟(Tai Po Market)、
午前9時集合
天気予報:曇り、最高気温25度、湿度92%
水・食料:スタート地点で補給場所  報告・Qちゃん 写真・府川 難易度 :1(約6キロ、約3時間)
我々は間違えたがここを右に入る
この階段を上がると墓山になる
分岐を左へ、燃えた墓山を行く
左に島に繋がる浅瀬が見えてきた
浅瀬を渡って案内版の前でパチリ
突堤が見えたら海岸歩きも終わり

 昨日、日本から香港経由で御主人とベトナムに行くと言う谷口ママから電話があるが、会えなくて残念! 夜は日本から出張で香港に寄った安本さんと、中川、青島、府川、佐藤、倉田、私で夕食。そして本日、先週100km Trailwalkerが終わったばかりだからか参加者は少なく、集合したのは中川、府川、佐藤、私の4名だけ。KCR大埔墟は改札が2つあり、中国寄りの方を出て左前方の地下道を抜け、ミニバス乗り場へ。20Kの三門仔行きに乗り約15分

 
終点で下車すると東屋がある。この半島は鹽田仔(Yim Tin Tsai)といい、昔は塩田があったのだろうか? それはともかく、小野寺さんに高いと聞いていた、多分それだと思う「三門仔漁港」という海鮮食堂が前面にあり、フラフラとそっち行ってしまい道を誤る。正解はバスの終点の東屋の下の道路を辿ること。このコースは初めてなのだ。
 正解の道は長屋の前を通り、道路が途切れても真っすぐ。左に立派な公衆トイレがある所を過ぎたら(その手前でもいいけど)、左に上がる。
三門仔兒童遊樂場を見て、黄色い手すりがついた階段を登る

 山道になると、この山は墓ばっか。天気が悪くて眺望は悪いしガッカリ。道は改装中で96メートルの三角点を通らず進む。分岐に至ると改装中の道は下りになるが、左の土道に入る。踏み固められたいい道だが、山肌は山火事の跡で、ホンマにもう、冥通銀行の札束を燃やして故人に送金するのはやめてはやめてよね!
 
小高い所に出たら、浅瀬で繋がる馬屎洲の島が見えてくる。天気が良ければ右に八仙嶺、左は馬鞍山と素晴らしい眺望だろうに、真っ白。海に出たら馬屎洲へ繋がる浅瀬を渡る。すると東屋と案内板がある。
 
 地図に、右の海沿いは
馬屎洲自然教育徑(MaShi Chau Nature Trail)とあるから来たのに「危險」の看板が立っている。中川さんが、Qちゃんは「危險」とあると絶対行くからなぁと言うが、危険てのは(字は少し違うけど)そこにある道が危険なわけで、道がないなら危険なんて書いてないんだ!と進む。しかし、道は整備されてなく所々で海岸に出ることになり、だったらもう海沿いに進もうって… 水は奇麗だが、漂着したゴミがいっぱい。これが自然教育徑か!?
 それでも案内板があちこちに立っており、終点とある所まで行って休憩。そこで、奇遇にも本日の行き先が同じだった石原さん(集合は我々より1時間遅い)から電話。今どこ? 自然教育徑の終点です、そちらは? 山火事の山。じゃーどこかで遭遇できますねと言うと、ゆっくり歩いてよと言われ、35分休憩して戻る。

 しかし、石原さんに出会うことはなく、東屋と案内板があるとこに戻って電話すると、島の左側を歩いていると言う。それじゃー出会るわけないか。打ち上げを一緒にしようと言っていたけど、我々は先に帰ることにして、また墓地山に上がり、振り返って、あーあれが石原さん達が歩いてる道かと言いながら、三門仔兒童遊樂場まで戻ったら左に下り、長屋を抜けて道路の終点へ。
 帰りも同じく20Kのミニバスを使う。しかし、行きと違ってものすごーく遠回りをするので倍ほど時間がかかる。打ち上げはKCRの改札前の手前まで戻り、左のエスカレーターを上がってビルの中のいつもの店へ。

【打ち上げ】
景福軒海鮮酒家 / Royal Plaza Court Seafood Restaurant
 TEL:2389-1038
大埔墟火車站新達廣場2字樓101-120 (Shop 101-120, Uptown Plaza, Tai Po)
 13:30過ぎと混んでいる時間帯だったのに、そんなに待たされず着席。
14:00以降は飲茶が安い。我々はその前に入ったが、脆皮鹵豆腐、脆皮焼●(月へんに南)仔、蒜片牛柳粒、椒鹽九肚魚、各18ドル。他に野菜と小籠包を注文。魚香茄子米粉(?)は食べ切れずにお持ち帰り。4人で209ドル。ビールを飲まなかったので安かったけど、それは別にしても奇麗なビルにある割には安くてオススメです。

地域  : 船湾郊野公園
参考地図: 新界東北及中部
山歩の日:2006年8月6日(日) 最寄り駅:KCR(Tai Po Market)、
午前9時集合
天気予報:曇り、雨、最高気温30度、
湿度96%
水・食料:補給場所なし  報告・Qちゃん 写真・府川 難易度 :3(約8キロ、約3.5時間)
増水した川を渡って左へ
倒木を乗り越えて進む
山頂の右側は霧
ようやく薮を抜ける
吊燈籠への急登の始まり

 雷マークが出ていたので心配したが、8時には消え、ホッとして集合場所へ。五十嵐双子の眞兄ちゃんが私のお弁当を届けてくれ、日本から来た弟の健さんが西安へ行くので時間がないと、2人で近くを歩くと言うので駅でお別れ。青島、府川、藤原、倉田、日本から成瀬、初参加の佐藤氏(府川さんの友人)、私と7名で出発。
 
KCRの線路を背に右の改札を出て前方の地下道に入り、突き当たりを左へ。地上に出るとミニバスのターミナルがあり、烏蛟騰(Wu Kau Tang)行きに並ぶ。運行は日祝日のみ、8:45から15〜20分間隔。9:45に乗車し、約15分で終点下車。ここは道路の終点でもあり、案内板がある。以前あった売店はなくなっていた。

 公衆電話の横から歩道に入り、増水した川に架かる橋を渡って左の集落へと進む。黄色い瓦屋根の玄関を持つ立派な家に突き当たったら右へ。次の分岐は標識に従い九担租へと進み、竹が群生している所から道なりに右へ曲がって(真っすぐ行くと廃屋の長屋)、次の分岐は右に入らず、3階建ての家がある方へと進む。
 民家も廃屋も途絶え、閑静な道が続く。今週の台風より前に倒れたと思われる木を乗り越え、視界が開けると吊燈籠が見えてくる。山肌には土葬のお墓がポツポツ。互い違いに立つコンクリートの円柱は、自転車が入れないようにしているのだろうか。わからないけど、その先の緊急電話がある分岐から階段を上がる。左側は窪地になり、小山の山腹を巻き、コルに出たら左に注意。真っすぐ進みそうだが、草に埋もれた吊灯籠への登りがあるのだ。
目印は少し上の「Warning」の看板。

 
葉を擦るとミントのような匂いがする崗松が極小の白い花をつけ、道に張り出していて足元が見づらく、雨上がりで滑りやすい。台地に出ると道はわかりやすくなるものの、電柱を過ぎて急登になるとガレ場で足を取られそう。成瀬さんは疲労で肋骨にひびが入っており、転んだら骨折だとイトウシロウ先生に言われたそうで慎重。一緒に最後尾を登る。
 
立ち休憩して振り返ると、正面は船湾淡水湖(Plover Cove Reservoir)を囲む山並、東は海岸線や島が入り組んだ海、西は八仙嶺と雄大な自然が広がる。太陽が顔を出し、暑くなったので初参加の佐藤さんがバテ気味。後で聞くと直射日光に弱いそうで(吸血鬼か?)、半袖で来たのが良くなかったと言う。青島さんがついて登ると言うので追い越す。
 辛い登りが一段落する平地で2人を待つが来ない。心配して府川さんが青島さんに電話すると、もうすぐ追いつくと言うが、40分待ったかな。霧が出始め佐藤さんも元気回復。更に登って左に巻いて山頂を目指す。分岐は下山する道なので見ておく。その上に
三角点(416m)。独立峰なので360度のパノラマ! 北の海の先は中国だ。高い所が好きな倉田さんが三角点の上に立とうとする。落ちてケガしないどくれよ。10分いて下山。

 来た道を少し戻り、分岐から西に連なる稜線へと下る。登り繰り返して
芬箕托(369m)で立ち休憩。そこから下った三差路を右へ。左に進んで大変な目にあったことがあるので右へ進むのだが、最近は訪れる人が少ないのか、こちらも薮に覆われた大変な道になっている。
 藤原さん先頭で木に結ばれたリボンを捜しながら下る。滑りやすく、藪で道は見づらく、成瀬さんは何度も滑って府川さんと私はヒヤヒヤ。ほうほうの体で集落が見下ろせる開けた所に出て休憩。そこから約5分で川に出る。左へ川沿いの道を歩き、右の橋を渡ると道路は近い。
 13:40に道路到着。KCR大埔墟行きミニバスは15:30発。そりゃ待てないと道路を歩き、ミニバスが通る本道に出たら左へ。行きで下車した地点に戻る。しかし、ここもなかなか来ず、
275Rのバスの終点、新娘潭まで約2キロ歩くことにする
 もうすぐ新娘潭ってとこで、烏蛟騰に行ったミニバスが戻って来た。喜んで乗車し、終点のKCR大埔墟で下車。行きと同じ地下道を通って改札へ。母上が待っている成瀬さんが先に帰り、左のエスカレーターを上がっていつものレストランへ。

【打ち上げ】
景福軒海鮮酒家
/ Royal Plaza Court Seafood Restaurant TEL:2389-1038
大埔墟火車站新達廣場2字樓101-120 (Shop 101-120, Uptown Plaza, Tai Po)
 
14:30を過ぎていたので飲茶は割引料金。ビールは嘉士伯の大瓶が21ドル。6本飲み、もう夕食はいらないってくらい食べ、どれも美味しかったし、6人で400ドルとは、と〜っても安かった!

目的地 : 紅花嶺(Robin's Nest/492m)
地域  : 郊野公園には含まれず
参考地図: 新界東北及中部
山歩の日:2006年2月12日(日) 最寄り駅:KCR粉嶺(Fanling)、午前9時集合 天気予報:曇り雨、最高気温19度、湿度88%
水・食料:補給場所なし  報告・Qちゃん 写真・府川 難易度 :3(約10キロ、約4.5時間
ミニバスで来た道路を戻る
麻雀嶺の入り口
この先、左に「麻雀嶺児童遊楽場」
登りは辛い!
沙頭角海と沙頭角の町
稜線に有刺鉄線の残骸が見える

 香港が植民地だった頃、中国との国境には鉄条網が張り巡らされ、その一部は今も機能しているが、内側にもう一つ、今は殆ど撤去された密入国者を防ぐ有刺鉄線があったのをご存知だろうか。そんなノスタルジック(?)な国境の山に、帰国間近の谷口♂さんが登りたいと言うので久しぶりに行くことにしたが… 先週香港マラソンのハーフに出場し、間違って10kmコースを走った私は今週も大迷走!

 
粉嶺駅には府川、谷口♂、音田、私、初参加の木内氏、宮田氏が集合。沙頭角行き78Kに乗るつもりが、バス路線図ではバス停がわからず、ここだろうと予想して行ったバス停は78Kが通ってなく、早くも迷走。
 仕方ないので駅に戻ろうと歩き出すと、沙頭角行き55Kのミニバスが来たので飛び乗る。しかし、着いたのはKCR上水駅! 運転手が行き先を変えてなかったのだ。んな〜! 改めて
沙頭角行き55Kのミニバスに乗り直す。

 78Kなら「麻雀嶺」下車だが、
バス停がないミニバスは「有落(ヤウロッ)」と言わないと止まってくれない。運転手に麻雀嶺に行きたいと言うと、上か下かと訊く。麻雀嶺に上下があるなんて知らなかったよ。じゃー下、ヤウロッ! (今思えば麻雀嶺のバス停と言えば良かったんだね)
 下車したものの見覚えがない地形で、2万分の1の地図では細かいことはわからず、路地に入っては違うと出て来て、バスで来た道を戻る。ようやく麻雀嶺のバス停を見つけ、もう少し戻って2つ目を右に入ったのが10:20。やれやれ。

 数分で右に公衆トイレがあり、左は「
麻雀嶺児童遊楽場」。麻雀に耽る子供の姿が目に浮かび、クスクス。集落に入ると右は池、家屋は左。ここの犬は全然吠えず人懐っこい。番犬失格だねと言うと、泥棒にも擦り寄って行って仕事させないんじゃない?との声。なるほど。
 民家の途中に分岐があり、右に進んで次の分岐を左に入る。黄色い欄干の橋を渡り、すぐ右の草に埋もれそうな道を辿る。木に結んだリボンが目印。橋から約5分で藪を抜け、木陰のない急な山道を登る。
 鉄塔の下を通り、ちょっとした台地で5分休憩。
見晴らしがよく、正面に亀頭嶺、その奥に八仙嶺、左下は沙頭角海。返還前は住民以外、特別な許可証がないと入れなかった沙頭角は、ビルが林立しているのが中国で、香港は田舎。その境に、正に国境がある。

 更に登ると道は平坦になり、名前がない約400メートルの山が見えてくる。麓まで来ると直登。立ち休憩を入れながら登り、
稜線に出ると絶景!
 このあたりは密入国者を発見しやすいよう植樹されてなく、草山が多い。東を指差し、あの辺に監視小屋と有刺鉄線があったと言うと、谷口さんが行ってみると言う。追随者はおらず、谷口さんが撮ってきた写真を見ようと待っていると、戻って来て、デジカメ忘れてましたと言う。もう一度行って来て!

 そんなこんなで30分ほどいて西へ進む。一旦下って登り返すと、右に道ができている。以前はコルに出て右に登り、
紅花寨(Hung Fa Chai/489m)に登頂していたが、これなら直接行けると登る。道は良くないが近道。
 
山頂からは羅湖と沙頭角を結ぶ道路が見下ろせ、絶景! 監視小屋の残骸のようなものがあり、掘られた溝は配水用なのか、密入国者を捕らえる落とし穴だったのか? 北に向かって左に見える三角点が、次に登る紅花嶺(Robin's Nest)。10分ほど休憩して下山。
 
 コルまで下ったら真っすぐ進み、次の分岐は右へ。大きな墓の裏を通り、山腹を左に巻いて、下にレーダーがある建物が見えたら分岐を右へ進む。登り加減に歩くと三角点が現れ、紅花寨で見たのとは違うんじゃない?って、道なき山の斜面を登る。稜線に出て確認したら、紅花寨で見た三角点と同じだった。
 ちと落胆して下り、溝を越えて登り返す。その途中、右下に看板発見。好奇心旺盛な府川さんと谷口さんが見に行き、戻って来て、あの先は許可がないと進入禁止だそうですと言う。なら、もっと手前に看板を出しとけばいいのにね。
 更に登ると、紅花嶺(Robin's Nest/492m)の三角点に到着。眼下の寒村は香港で、道路を隔ててビルが林立するのが中国。その対比が面白く、長話をしながら30分も休憩。

 下りは足場が悪く、急な下りが一段落したら右へ。涸沢のような溝を辿ると道路に出て、後はひたすら道路を下る。途中、右上に有刺鉄線の残骸が見えるが、行って見るほどの気力はなく、ただただ下る。
 禾徑山路に出たら左へ進み、約10分で沙頭角公路。反対側のバス停から、行きで乗りそびれた78Kに乗車し、KCR粉嶺駅で下車。(終点はKCR上水駅だが)

【打ち上げ】
金明苑海鮮酒家 / Golden Garden Seafood Restaurant
 TEL:2676-1228
粉嶺祥華邨商場106號 (Shop 106, Cheung Wah Estate Shopping Center)
 
粉嶺はレストランが少なく、いつもここ。05年12月18日の打ち上げもここだったが、場所の説明が難しく、住所しか書かなかったので、今回は行き方を書いてみよう。羅湖に向かって粉嶺駅の地上の改札を右へ進み、粉嶺名都のビルに入る。吉野屋に突き当たったら左へ。次の分岐(といってもビルの中だけど)を右へ。陸橋を渡って突き当たりの食堂を右へ。道なりに左へ曲がって右へ進み、突き当たったら左に進む。いつも本能的に行ってるから、間違ってたらゴメンなさい。

地域  : 大帽山郊野公園
参考地図: 新界東北及中部
山歩の日:2006年1月8日(日) 最寄り駅:MTR●(草かんむりに全)湾駅B出口、午前9時集合 天気予報:曇り、最高気温15度、湿度64%、乾燥注意報(赤)、寒冷注意報
水・食料:補給場所なし  報告・Qちゃん 写真・府川 難易度 :4(約10キロ、約4時間)
狂い咲きの桃金嬢
大帽山山頂のレーダーと標識
山岡さんがハマった散髪瀑

旧正月のお飾り用のみかんの木です。
食べるというより、みかんは「大吉大利」を
あらわす縁起もの。
日本でいう「明けましておめでとう!」は
「恭賀發財!」(ごんへいふぁっちょい)です。
今年の旧正月は1月28日〜31日まで。
1月31日にはビクトリア・ハーバーで
大花火大会もあります。

香港といえば「中華」というかもしれないが、
カレーやサモサなどインドやネパール料理も
美味しいお店(しかもリーズナブルなお値段で)
がたくさんある。
かつて傭兵部隊として駐留していたグルカ兵たち
の影響(置き土産?)かも知れない。
あー食べたい(by yamachan)

荘厳な主瀑
にせミカンの木
シャングリラのセットメニューの一部

 ●(草かんむりに全)湾(ツェンワン)駅集合は久しぶり。所用時間を忘れて15分も早く着き、パンを買って戻ると中川夫妻が着いてる。香港三大瀑布の1つに行くのに3人じゃ寂しいねと言ってると山岡さんが現れビックリ! 幽霊じゃないですよ、足ありますと登場。ガタイがいいから100kmに出れるだろうと言われたのがプレッシャーで来れなかったそうな。すんません。青島さん、府川さんも着き、少し遅れると荒田さんから電話。初参加の奥様も一緒とのこと。日本語が喋れる奥さん?なんてヤジが飛ぶ。8人揃ったとこでタクシー乗り場へ。

 赤のタクシーに乗り「
大帽山道去到最尾 (大帽山道の行ける所まで)」と言って、車両禁止のゲートまで約20分、約70ドル。下車すると標高約730mは寒い! 早々に道路を登り出す。ちなみにここはMacLehose Trail Stage 8の逆走。すぐM152の標距柱があり、靄っていて青衣さえ見えないが、寒いと野良牛の糞が臭くないと山岡さん。確かに蒸し暑い時期はモヤ〜と臭う。
 白い花をつけた木があり、荒田さんが山海徑に初参加した時の桃金嬢の花見の話を奥様にしていると、薮の中にピンクの花。あれ、あれですよ! 即府川さんがカメラに収めてくれる。6月頃に咲く花なのに狂い咲き。
 右に左に巻きながら道路を登り、30分強で三差路。ゲートには監視人がいてこれ以上は上がれない。よって、
ここが香港の最高地点。興醒めだからあまり来ないんだけど今日は滝が目当てだからね。15分休憩して下山。

 三差路まで下ると右へ進む。MacLehoseのコース通りだとノケゾルような急登だが、転がらないよう反り返えって下る。道路の終わりに東屋があり、5分休憩して
「梧桐寨不經瀑布」の標識に従い左へ
 山肌の畝は茶畑の跡だそうで、コンクリートが使われてない石畳や石段はとても歩きやすい。
20分ほどで分岐に至ると案内板がある滝は上から散髪瀑、主瀑、中瀑、井底瀑。「只往散髪瀑(To Scatter Fall Only)」の標識に従い森の中へと入る。
 乾期のこの時期、水量が減っているとはいえ滝は枯れることなく、その水で潤った木々が森を成す。いいコースだねぇと青島さん。うん、だから毎年夏にガスや鍋を持って冷やしソー麺しに来てたんだけど、重いのと人が多いのとで最近はやってないんです、と話していると滝の音。石段を下るとちょっとした広場があり、ここが我々のソー麺場だった。今も清らかに水は流れている。
 もう少し下ると散髪瀑。夏ほどの水量はないが滝壺は蒼く、深く、美しい。記念撮影するってんで並んだら、後ろから悲鳴。振り返るとバランスを崩した山岡さんが諸手を上げてノケゾってる。ヤバイ!滝壺に背面着地か?と思ったが、水の中で体制を立て直し、膝下が浸かっただけで済んだ。靴を絞り、荒田さんの替えの靴下を借り、散髪瀑を横切って進む。
 
「Danger」の看板に、Qちゃんホンマに大丈夫やの?と中川奥様。以前崖崩れがあったけど、注意して下れば大丈夫ですよと答えたが、後ですっごい恐かったと言われ、また森Qは信用をなくす。トホ〜
 ガレ場が一段落すると、寄生した木の根が元の木をガンジガラメにし、その寄生した木にも植物が根を下ろしているという三世帯住宅のような、05年12月18日に見たのより凄い木があるのに誰も見ない。面白いのになぁ。左に進むと現れる主瀑は、30メートルはあろうかという荘厳な滝! それを眺めながら休憩。

 ここからは森の中を下る。登って来る人が多くてすれ違うのに一苦労。夏は暑くて大変だから、この時期に人気が集まったのだろうか。中瀑は道を少し逸れた所にあり、中川奥様は、もうエエと見に来ない。更に下り、井底瀑は道を逸れて下った所。登り返すのが面倒で、もう何度も来ているのに一度も見に行ったことはない。
 分岐に出て後続を待ちながら休憩。真っすぐ進むと
苑徳萬(右から読む)という立派な寺のような、道教だから苑?がある。トイレを借りてコンクリート道を辿る。
 三差路を右に進むと集落の広場に至り、真っすぐ進むと旧正月用のミカンや桃を栽培している。でも、たわわに実ったミカンの木は偽物。紐で実を吊るし見栄え良くしている。旧正月までにはしぼんでしまいそうで、実験中なのかも。
 道路に出たら左に進み、青島さんは用があると反対側の
バス停からKCR大埔行きに乗車。残りの7人は元朗(西)行き64Kに乗り、終点のバスターミナルで下車。

【打ち上げ】
蓬莱口加哩屋 / Shangri-la Curry House
 TEL:2944-5566
元朗安寧道144號地下(G/F., 144 On Ning Rd., Yeun Long)
 
元朗と言えばいつもここ。6人前のセットメニューができてて、7人にしてくれと言うと頭割り×7でカレーを1品追加してくれた。あなた達はいつも辛いカレーを1品注文してるが、どれを辛くする?なんて訊いてくれる。いろんなメニューを試せるので初めての人にはいいかも。我々はサモサも注文したので食べきれず、今後はまた単品注文だな。15%割引の名刺(05年9月11日参照)を持っていたが、セットは10%引きだそうで、チップを入れて一人80ドル。ビールはピッチャーもあるが飲む人が少なく、アサヒの小瓶15ドルを注文した人は別払い。

目的地 : 烏蛟騰〜鹿頸
(おフランス街道)
地域  : 船湾郊野公園
参考地図: 新界東北及中部
山歩の日:2005年12月18日(日) 最寄り駅:KCR大埔墟(Tai Po Market)、午前9時集合 天気予報:晴れ、最高気温16度、湿度44%、乾燥注意報(赤)
水・食料:補給場所あり  報告・Qちゃん 写真・Qちゃん 難易度 :4(約14キロ、約6時間)
寄生した木の根にガンジガラメ
中が空洞の木
茘枝窩の廃屋
南プロバンスに見えない?
沖縄風の門
梧桐山と沙頭角とミンスク

 集合場所がKCR East(九廣東鐵)の駅の場合、香港島の住人は海底トンネルバスを使って紅●[石へんに勘]からKCRに乗る人が多い。私もそうで、バス停で待つが全然来ない。変だなぁと思ってると中川さんから電話。WTOのせいでトンネルが封鎖されてるらしく(3つあるトンネルは西區海底隧道、東區海底隧道、真ん中は単に海底隧道と言う)、東を通るバスで行くから遅れるかもって。えーっ、なら私もMTRとKCRを乗り継いで行くから遅れるかもしれません。音田さんに電話すると、来ないから変だと思った、私もMTRで行くから遅れるかもって。エライ迷惑だ。

 集合したのは中川、五十嵐、音田、谷口♂、庄司ファミリー(父、母、さきえ3歳)、二度目の参加の倉内、初参加の庄司さんの会社の稲川、日本から植村、中村、そして私と12人。まずまずの人数だが、日本からの参加者がいるし、20代の倉内嬢、稲川嬢が定着してくれるかどうかだな。
 
大埔墟は改札が2つあり、中国寄りのを出たら前方の地下道に入って突き当たりを左折。すると烏蛟騰(Wu Kau Tang)行き緑のミニバスC20の乗り場がある。バスはなかなか来ず、集合から乗るまで約30分、サキエちゃんは絶好調で走り回ってる。体力温存しとかないと今日は長いよ… 2台に分かれて乗車し、約25分で終点下車。(タクシーなら100ドル弱)
 
 案の定サキエちゃんがぐずりだし、庄司パパは抱っこしてスタート。川沿いの道に入り、2つ目の橋を渡る。川を渡ったら上に案内版。ここから(ここまでも?)
烏蛟騰郊遊徑。石段を上って森の中へと入る。三差路まで来たら、真っすぐ茘枝窩(Lai Chi Wo)を目指す。
 視界が開けると海を隔てて
沙頭角(Sha Tau Kok)が見え、香港が植民地だった頃、東西ドイツのように分断されていた町だ。返還されたとは言え今も境界はあり、ビルが並ぶ右側が中国、何もない左側が香港。後ろに聳えるのは梧桐山。香港の最高峰、大帽山(957m)より少し低くく、一度遠征したことがあるが、こちらから見ると見事なのに、裏は山頂近くまで車道がきてるガッカリ山。更に進むと入り江に小島が浮かぶ瀬戸内海のような景色になるのだが、靄っててイマイチ。ヘリポートのような広場で後続を待って休憩。

 下って十字路に出たら、
標識に従い梅子林・茘枝窩へと進む。標識の裏の道は地図にも出てるが、茘枝窩まで2時間ほどかかる獣道なので行かない方がよろしい。次の三差路は左へ。川を渡り、墓地を抜け、右に焼却炉がある辺りで、左の階段を上がるべし! 最近香港人に人気の、寄生した木の根にガンジガラメにされた木、空洞の木がある。中川さんが入って出て来ないので心配してたら、下から出て来てビックリ!
 
茘枝窩の整然と並んだ長屋は殆どが廃屋。でも、広場に出ると寺があり、村の鎮守の大木があり、ひと昔前の映画のセットのようだ。大木の下ではパラソルを広げた食堂が店開き。メニューはコテコテの中華だが、雰囲気は南プロバンス! ハル晴れた日に、冷えた白ワインを持って来たいね。
 もう1つの見所、
我々がトトロの森とか、ジブリの森と呼んでいる奇木を巡る木道は、橋を渡って行く。何人かは行かず、大木の下の店で待機。森を見た人が戻って来て早めのランチ。鶏の入った粥が20ドルと高く、醤油焼きそばは5ドルと安い。味はともかく、南プロバンスの雰囲気を楽しんでほしいな。(味は訊くなってこと)

 続々とハイカーがやって来て、気がつくと45分も座ってた。慌てて出発。大木と寺の間の道を右に入る。沖縄風の門があり、その先は蒼い海! 桟橋まで進むと標識があり、
鎖羅盆(So Lo Pun)、榕樹凹(Yung Shue Au)を経て、谷埔(Kuk Po)まで7キロ。先は長い。
 海を離れて山の中へと入って行く。峠から沙頭角のコンテナヤードが見え、小休止して下る。海に出たら標識に従い鎖羅盆へと進み、また山。お化け屋敷のような廃屋が点在しているのが鎖羅盆。海からは遠く、畑はなく、どうやってこんな山の中で生計を立てていたのだろう。
 分岐を右折し、急な上りをこなしたら階段を下る。小川を渡って墓地を過ぎ、廃屋が現れると
榕樹凹。ここも廃村だ。三差路で15分ほど休憩し、亜公凹(Ah Kung Au)へと左折。

 峠に至ると、対岸に
中国に売却されたロシアの軍艦ミンスクが、すぐそこ! 博物館になったと聞いたが、今もそうなのかな? 山腹を進んで分岐まで来ると、上も下も谷埔へ行く道。どっちにしようか迷っていたら谷口さんが、サキエちゃんは山の道と海の道と、どっちが好き? 海!ってんで、貝殻が多くて歩きにくいが、パパに抱っこされたサキエちゃんは関係なし。墓地を下って海に出て、左へ進む。
 貝塚じゃないから食べた貝がこんなにあるわけなく、水質汚染で死んだ貝の亡き殻じゃない?と私。中村さんは、死殻が海底から打ち上げられたんじゃないかと言う。真相は? 桟橋の付け根を右へ
鹿頸(Luk Keng)へと進む。
 
木の下で野外食堂がオープンしてて、ここはコートダジュール風(←無理してないか?)。右へ進むと金網の奥に鳳坑(Fung Hang)の集落があり、突き当たりの茶店を右へ。最後のひと山は整備された峠が非常に美しく、ブローニュの森としたが、異論はない。誰も行ったことないし。
 下って立派な家の前を過ぎると道路。右に進んでバス道路に出たら左へ。
茶店が数軒ある所でKCR粉嶺行きのミニバスがある。前回は4.5時間だったが、ゆっくり歩いたので6時間かかった。

【打ち上げ】
金明苑海鮮酒家 / Golden Garden Seafood Restaurant TEL:2676-1228
粉嶺祥華邨商場106號 (Shop 106, Cheung Wah Estate Shopping Center)
 粉嶺駅はレストランが少なく、いつもここ。飲茶が終わり、夕食はセットメニューが多く、少ない単品から注文。奮
発したチーズ大蝦伊麺にガッカリしたが、他はOK。ビールを飲んで100ドル、飲まなかった人で80ドル。いつもより高いが、夕食だと思えばこんなもんか


「八仙嶺」〜 縦走の醍醐味〜(難易度4)

 歴史の街。大型工業団地。郊外の大住宅地。大埔という街を表現すればこういったところだろうか。また大埔は日本人学校・大埔校がある街でもある。その大埔の北東にひときわそびえたつ山並みがある。「八仙嶺(Pat Sin Leng)」である。
 日本では校歌に故郷の山を詩ったものがよく見られる。しかし残念ながら香港日本人学校の本校の校歌には「青い海」、「真澄の空」、「緑の丘」といずれもよく香港を象徴する自然の言葉がちりばめられているが「山」という言葉は見当たらない。一方
小椋佳が作った大埔校の校歌も「トロハーバーを眺め、青い海に煌めく波の光り」と、どうやら同じく「そびえ立ち連なる山々」を連想させる言葉は無さそうである(校歌の全てがわからないので、ここは推測です。どなたか校歌全詩を教えていただければ)。
 
 しかし実は「そびえ立ち連なる山々」に抱かれた街が大埔であり、
香港随一の稜線歩きを堪能できるのが「八仙嶺」である。日本人学校・大埔校では、おそらく校舎の窓から八仙嶺が遠望され、故郷の山々と同じく学童たちの成長を見守っているであろうと、勝手に想像してしまう。
 
 香港の山歩きでベスト3を上げろと言われれば、迷わずその一つとしてこの「八仙嶺」を推薦したい。今回は鶴薮水塘(Hok Tau Reservoir)を皮切りに、屏風山(Ping Fung Shan)から黄嶺(Wong Leng)、そして八仙嶺へと
八仙嶺郊野公園の中核をなす山並みを西から東へ縦走するコースを紹介したい。

 スタート地点はKCR East Rail(九廣東鐡)の粉嶺(Fanling)。ここから鶴薮水塘へはタクシーを利用した。鶴薮(Hok Tu )行きのミニバスを利用という手もある。ちなみに粉嶺のタクシー乗り場のそばに、私と同じ名字の日系パン屋がある。持参した弁当以外にもちょっと食料を調達しようということで立ちよって見れば、何と
「どらやき」(日式豆沙餅)があるではないか。そういえばお煎餅やおかきは喉が乾いてキライだという香港の人達も、このどらやきにはファンが多い。しかもメイド・イン・大埔工業団地ということで今回の行楽の友とする。

 鶴薮手前の郊野公園管理站そばまでタクシーで40香港ドル程度。ファミリー・ウォーク・トレイルも整備され、バーベキュー・サイトまで整った、新界では有数の公園地帯である。鶴薮道を歩くこと約20分で
水塘のダム・サイドに到着する。

 ここからは英国統治下の総督Lord Wilsonの名に因んで作られた
ウィルソン・トレイル(全長78km)と合流するので、トレイルの標識に沿った歩行となる。香港は日本と違い松の木が少ない。そのため落ち松葉を踏みしめて歩けるハイキング・コースというのは、ほとんど見当たらないが、ここはその稀少ルートの一つである。香港にある数多くのトレイルが段々とセメントで塗り固められていくのを心良く感じていない者にとっては、この松葉を踏みしめといった感触が嬉しい。しかし松葉との逢瀬を楽しむのもわずか15分足らず 。平山仔(Ping Shan Chai)との分岐が恋に別れを告げる。

 この分岐こそ、この日の山歩きの最大の難所の始まりを告げる地点である。危険は無いが何せアゴ出しの急登なのである。急坂の途中、汗拭きがてらに振り返って見れば、平山仔のかつての棚田の跡が美しい。右手には深センの街並みも間近ではないか。そうこうとして約20分のガマンの登りで稜線にでる。稜線は涼線でもあり、爽やかな風がお疲れさん!と迎えてくれる。今度は遠く馬鞍山(Ma On Shan)や馬鞍山エステート(マンション群)が見渡せる。この稜線を斜めに横切る様に歩くこと20分程で
丹竹坑(Tan Chuk Hang)との分岐に到着する。

 さて苦しみの後の、お楽しみ。いわば今回のハイキングの醍醐味はここから始まる。まずは絶景を楽しもう。中国本土との境の街で有名な中英街のある「
沙頭角(Sha Tau Kok)」が一望でき、更に北方には中国側の国境周辺最高峰「梧桐山(Wu tong Shan、Ng Tung、標高944m)」がそびえる。道端には白いつばき(False Camellia、中国名は大頭茶)が冬の花だ。余談になるが、英語名は「にせつばき」の意だが、日本語のつばきは椿や山茶とも書き、中国名と共に茶の字を使っているところが興味を持たれる。

 分岐の標識には八仙嶺まで3.5km 1時間と書いてある。10分弱で稜線に出るが、ここからが
屏風山を皮切りとする香港随一の稜線づたいが始まり、日本の北アルプスの稜線歩きを彷彿とさせる。クーラーでは味わえない天然の涼風はまさに百万ドルの風である。30分程で今回紹介コースの最高峰「黄嶺(Wong Leng)」に到着。

 
黄嶺(標高639m)は八仙嶺郊野公園の最高峰。南側は絶壁側が続き阿蘇の外輪山にも似た光景だ。眼下には大埔の街が大きく広がり、吐露港(Tolo Harbour)船灣淡水湖(Plover Cove Reservoir)が、箱庭のように鳥瞰出来る。

 そして黄嶺から約30分。いよいよ八仙嶺の始まりである。
中国の故事に由来するこの峰々は純陽峰(Shun Yeung Fung、591m)に始まり、鐘離峰、果老峰、拐李峰、曹舅峰、采和峰、湘子峰、仙姑峰の八つの峰で形成されている。最後の仙姑峰までは純陽峰から更に30分強だ。ウィルソン・トレイルの整備で随分この道も歩き易くなったが、仙姑峰手前の登り下りの階段は万里の長城を思いおこすコンクリートの階段が続く。

 また八仙嶺は、悲劇の山としても知られる。「
八仙嶺山火事遭難事件」である。香港の冬はハイカーにとってはベスト・シーズンであるが、一方でこの時期は雨が少なく、山野が乾燥し、好天が続く気候は山火事の多発時期となっている。96年2月、この八仙嶺の大尾督(Tai Mei Tuk)からの登りの急斜面での山火事が生徒・先生合わせて5人の命を奪った。この事故は香港山岳史上最大の遭難事件となった他、生徒の命を自分の命を投げうってまで救おうとした先生の行動を、香港版「聖職の碑(いしぶみ)」の如く、当時の新聞は報じていたものだ。

 仙姑峰の頂を南側に少し下れば、炎の地獄と化した斜面が見渡せる。合掌。尚、この事件の舞台となった
大尾督側からの仙姑峰直登ルートは危険であるので、北側の一般ルートを推薦したい。仙姑穂頂上の標識にも新娘潭( Bride's Pool)まで3km・1時間15分と書いてあるコースだ。北側に15分下れば大尾篤との分岐。左に折れれば新娘潭方面だ。途中には新娘潭の上部にある照鏡潭(Mirror Pool)が遠望出来る。新娘潭及び照鏡潭は香港有数の名滝である。分岐から約40分、今紹介コースの下山口である新娘潭(バス停)に到着。
いわゆる名勝地であるだけに行楽のマイカーも多い。日曜・祝日には大埔までバスが運行されている。

 この日の稜線歩きの途上から眺められた路上を揺られること約30分。バスは
KCR East Rail(九廣東鐡)大埔駅に到着する。快適な山歩きを締めくくるのは旨いビールと料理だ。大埔には多くの美味しいレストランがあり、我々を迎えてくれる。

 今回紹介したコースは実質歩行時間は約4時間程度である(休憩や昼食時間を含まず)。天候や体調によっても左右されるが、取材日は朝8時半に金鐘を出て、夕方5時間前には大埔に到着した。
地図は香港地政總署測繪處発行Countryside Series「新界東北及中部」を参照されたし

 
by yamachan

 

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